私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

自己紹介

アニメとイヤホンが好きな、どこにでもいる男性です。

 

年収200万円前後ですが幸せです。

 

自己顕示欲と自己承認欲求が強いので、イヤホンやヘッドホンの"個人的な感想"を当ブログで発表しています。

 

メル友も募集しているので、気軽にこちらのアドレスまでメールください。

mazo_itainogakaikan@yahoo.co.jp

 

オーディオ知識ゼロの男が自己顕示欲を原動力に始めたイヤホンレビュー ブログです。 

 

使用スマホ

OPPO Reno3a(2021年4月〜)

HUAWEI P30 lite(〜2021年3月) 

iPhone 8(サブ機)

 

使用DAP

・Cayin N5ii

・fiio M9

SONY NW-ZX300

final「E3000-T25」シルバーコートケーブル版のE3000!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】20800円

★良い点★
・自然で聴き疲れしない音
・E3000特有の心地よい音

★悪い点★
・オリジナルモデルからケーブルが変わっただけで値段が高い

こちらはfinalのエントリーモデルとして爆発的なヒットを記録したE3000を同社のシルバーコートケーブルに交換した限定品だ。

元々のE3000がそうであったようにリケーブルは不可だ。

またT35という3.5mmプラグモデルとT25と呼ばれる2.5mmプラグモデルの2種類があり、各100本限定だった。今回レビューするのはバランス接続ができるT25の方だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
中古で購入したので元箱は付属してこなかった。

イヤホン自体はケーブルが違うのはもちろんだが、シルバーのハウジングとなり、イヤーピースも元は黒だったものが白、イヤーフックも同じく白になっており見た目の印象が変わった。

装着感などはオリジナルのE3000と変わらず、評判の良いfinal Eタイプのイヤーピースが付属するし、イヤーフックの使用でシュア掛けも容易だった。

またポーチもオリジナルと特に変わらないものながら使いやすく安っぽい印象のないものだった。

2、音質評価
高域に関してはオリジナルに比べると少し伸びが良いようなイメージがあった。

中音域は明瞭だが、前に出てくるようなことはなくリズム隊と同じぐらいに位置する印象だ。

男女ボーカル共に得意だが、特に女性ボーカルはよく思えた。ただ浮かび上がってくるような自然な表現のため、もっとボーカルを近くで聞きたいという人はいるかもしれない。

低域はウォームで包み込むような印象だ。こちらもオリジナル譲りの上質なものだ。

元々のE3000がイヤホンとして完成されたものだったので、ケーブルに変更を加えられたこちらも、当然素晴らしいものだった。

特定の誇張する帯域を作らず、聴き疲れのしない音を提供する絶妙なチューニングはfinal E3000特有のもので、このイヤホンでなくてはできない表現があるように思えた。

割と万能ではあるが、解像度が高いとか、スピード感があるというタイプのイヤホンではないので、音数の多いものはあまり向かないように感じた。

ポップスも得意だが、クラシックやジャズは特に優れた鳴らし方に思えた。

非常に素晴らしいイヤホンなのだが、オリジナルに比べると少し高域の主張が増えたぐらいの印象なので、それだけで1万円以上の差額があるのはコスパが良いとは感じられなかった。

あくまでfinalやE3000が好きな人向けのコレクターズアイテムのように思えた。

そうは言っても、やはり音は心地よく、なんとなく手放すのは気が引けるイヤホンだった。

【総評】
finalのイヤホンはとにかく集めなくては気が済まないという人にはおすすめです。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・シャバカ/Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace(ジャズ) ◎
早見沙織/白と花束(アニソン,女性ボーカル) ◎

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E1(2.5mmバランス接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
空気公団/呼び声 (Remastered 2024) - EP(J-POP) ○

iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Even Call/TVアニメ「葬送のフリーレン」Original Soundtrack(アニソン) ◎

●Cayin N5ii(2.5mm 直刺し)
・Key/AIR Original Soundtrack [Disc 1](アニソン) ◎
・Key/AIR Original Soundtrack [Disc 2](アニソン) ◎
大橋彩香/PROGRESS(アニソン,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

SONY「MDR-EX500SL」音場広め!!低域多めのバランス取れたイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム~ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】12390円

★良い点★
・「バランスの取れたチューニング
・爽快感のある分離の良いサウンド
・広い音場

★悪い点★
・量感のある低域は好みが分かれそう
・使いづらい長さのケーブル

こちらは名機と呼ばれた「MDR-EX90SL」の後継商品とも言えるSONYのイヤホンだ。

横向き配置のユニットに、バーティカル・イン・ザ・イヤーと、色々と聞き慣れない言葉が出てくるが、他では見ない、横に広がるようなハウジングが特徴的だ。

また現在では見なくなった首の後ろに掛ける形式のコード、L側が短くR側が長くなっているものだ。

コードは胸ポケットにプレイヤーを入れることを想定したであろう短いものだが、その代わりに延長コードが付属していた。

ちなみに私はMDR-EX90SLは未聴なので比較レビューはできない。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
昔のSONYやオーテクのイヤホンにはよくあった、短いコードの本体+延長コードという形式なのだが、胸ポケットのない服の場合はとにかく使いづらい長さだ。

延長コードを差すと持ち運ぶには長過ぎるので、使い勝手が悪く感じた。

またキャリングケースも付属しており、ケーブルを巻き付けて収納できるものだが、私は面倒なので使わなかった。

コード自体はタッチノイズはほとんど感じないものの1万円以上のイヤホンとしては耐久性に不安が残りそうな作りだ。

ただ当時はイヤホンのコードに高級感や耐久性が求められていた時代ではないので仕方ないだろう。

妙な形のハウジングだがフィット感は比較的良好だ。

2、音質評価
高域はかなり明瞭。余韻は少ないが突き抜けるような抜けの良さを感じた。その上で刺さらないのはSONYの成せるバランス感覚だ。

中音域は明瞭。ボーカル重視の方も満足できそうだ。

低域は量感多め。尚且つ沈み込みも深めでウォームな印象だ。ただハイテンポの曲にも対応したスピード感・タイトさも合わせもっていた。

全帯域の中では、ふくらみのある低域が一番目立つように思えた。

また音場が非常に広くヘッドホンで聞いているような感覚を覚えた。

アコースティックな楽曲やジャズ、クラシックとの相性も非常に良く思えたが、デスメタルなどのエクストリームミュージックもしっかりと分離して聞かせる万能さを併せ持っていた。

幅広いジャンルを違和感なく聞かせるバランス感覚はSONYならではのものだろう。

反面、中華イヤホンの派手な音に慣れた耳には無難なチューニングにも思えた。

スマートフォン直挿しでも十分に鳴らせるが、アンプを通すと低域の解像度があがり、こもっている感覚がなくなった。

膨らみ気味の低域が好みが分かれそうだが、個人的にはロックやジャズは低域の量感がある方が好ましいと思っているので、これぐらいが丁度良く思えた。

また低域の量感があるにも関わらず高域の抜けが良いので爽快感の強いチューニングに仕上がっていると感じた。

【総評】
非常にバランスの良いサウンドで抜け感も良く満足度の高いサウンドだった。

ケーブルの長さだけが使いづらいので、一般的な長さのイヤホンだったらよかったのにと思った。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・マギー・ロジャース/Don't Forget Me(ポップス,女性ボーカル) ○

Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ウォルピスカーター/余罪(ロック) ◎
イザベル・ファウスト/Britten: Violin Concerto, Chamber Works(クラシック) ◎
・メリッサ・アルダナ/Echoes Of The Inner Prophet(ジャズ) ◎
・Khruangbin/A LA SALA(ポップス,ロック) ○
・Autopsy/Ashes, Organs, Blood and Crypts(デスメタル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

CCA「CA16」多ドラ構成で重厚な音を奏でるイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】弱ドンシャリ〜フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】7BA + 1DD
【発売当時の値段】8480円

★良い点★
・多ドラらしい濃厚なサウンド

★悪い点★
・やや奥まったボーカル

こちらはCCAの7BA + 1DD構成のイヤホンだ。

当時としては構成に対して破格の値段だった。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
黒一色の本体はよく言えばシンプル、悪く言えばデザイン性に欠けるとも言えた。

ケーブルも無難なもので可もなく不可もなくだ。

イヤーピースは白くてペラペラのもので、個人的にはどのサイズもフィットしなかったので途中からRHAのデュアル・デンシティシリコンイヤーピースに交換してしまった。

2、音質評価
高域は明瞭。また機材によってかなり音の印象が違って、鋭く感じることもあれば、重く感じることもあった。刺さるかどうかも機材次第の印象だ。ただ基本的には丸みを帯びた高域でキラキラ感は薄く思えた。

中音域はしっかりと聞こえるがボーカルはリズム隊に対して少し奥まった印象だ。

低域はタイトかつ適度な量感があった。

全体的に多ドラらしい濃厚なサウンドではあるのだが、特定の帯域が激しく主張することがなく聞き疲れしづらいサウンドに思えた。

その分、あまり抜けの良さは感じず、ボーカルメインで聞きたい方や突き抜けるような高域を聴きたい方には違うように思えた。

演奏が楽しく聴けるイヤホンで重厚感のあるロックや、メタルなどのエクストリームミュージックも合うように感じて。

また解像度、スピード感も十分で、重くともスピーディーな曲に対応できる印象だ。

ベースの音を追いたい人にも向いている気がした。

またアンプ次第で音がかなり大きく変わる印象だ。反面、スマートフォン直挿しでは少しボヤけた印象になってしまうので、アンプや出力高めのDAPは必須に思えた。

【総評】
ボーカルが奥まっているのでポップスやボーカルものを好むユーザーの評価は低くなりそうだが、個人的には演奏が楽しく聞けて好きなイヤホンだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源
・FRUITS ZIPPER/NEW KAWAII(アイドル,女性ボーカル) ○

OPPO Reno3 A + iFi audio GO link + Amazon Music HDによるサブスク音源
・コナン・グレイ/Found Heaven(ポップス)

Huawei P30 lite + Chord Mojo(Amazonベーシック USB Type Cケーブル 15cm (タイプC - マイクロ2.0タイプB)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
SHISHAMO/SHISHAMO 8(J-POP,女性ボーカル) ○+
・ERRA/CURE(メタルコア) ○
・Skeletal Remains/Fragments of the Ageless(デスメタル) ○
・METZ/Up On Gravity Hill(ロック) ○+

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

LZ「A3S」解像度高めスピード感あるハイブリサウンド!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】やや狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA + 1DD
【発売当時の値段】17000円ぐらい

★良い点★
・解像度高くスピード感のある音

★悪い点★
・装着感が悪い
・不自然で一体感のないチューニング

こちらはLZのイヤホンで、初代のA3のアップデート版だ。

とは言え、音質は良くも悪くも結構大きく変化した印象だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
相変わらずヘンテコな形のハウジング。

直挿し、シュア掛け、どちらも可能だが、ケーブルにワイヤーが入っていないため、直挿しのが安定するような印象だ。

イヤーフックも付属しているが使いづらくて、ケーブルを挟んでいるだけでイライラして止めてしまった。

イヤーピースは豊富な種類が付属しているが、どれもフィット感が微妙なのでサードパーティー製に変更した方が良いだろう。

またセミオープンのイヤホンほどではないものの遮音性に乏しく、SHUREのSEシリーズのように耳にピッチリハマる印象はなかった。

よく言えば解放感があるとも言えた。

ステムがA3に比べて長くなったそうだが、それによって装着感やフィット感が向上したとは思えなかった。

ケーブルは可もなく不可もなく。高級感はないものだ。

またLZのケーブルは以前に使っていたA5のものは断線し、このA3のものもレビュー中に断線して接触が悪くなったので、付属ケーブルの耐久性に疑問を感じた。

2、音質評価
高域は明瞭。刺さるぐらい主張が激しく思えた。

中音域も明瞭。ボーカルはしっかり聞こえる印象だ。

低域はタイトかつ適度な量感があった。

第一印象として、良くも悪くもハイブリッドイヤホンらしい音であり、高域と低域がしっかり担当が分かれているように思えた。

そのためダイナミック型のイヤホンに感じられるような音の一体感はあまり感じられなかった。

昨今のデジタル系のポップスやEDMなどだと違和感がないのだが、古い音源などでは音の妙な分離に、かなり違和感を感じた。

好みの問題とも違う不自然さを感じたので、このサウンドを受け入れられるかどうかで評価が分かれそうだ。

音としては派手目な音でスピード感、分離感があると感じた。

ただ初代のA3とは音作りがだいぶ違うように思えた。

初代はもう少しウォーム寄りの音で低域に情緒があり、ジャズなどを聞くのが楽しかったが、A3Sは解像度重視で音としての面白みは減衰した気がした。

また音の一体感も初代の方が良かった印象で、開発者が目指していたのはA3Sの音だったのかもしれないが、イヤホンの完成度としては微妙に思えた。

【総評】
嫌いな傾向の音ではないのだが、派手な音が好きな私でも不自然に感じるチューニング、遮音性の低さ、装着感の悪さなど、欠点が多いイヤホンに思えた。

私は初代のA3の音は割と好きだったので、どちらか1本と言われたら初代を薦めるだろう。

ただ現代的なポップスやEDMなどスピード感のある楽曲は初代よりA3Sのが良いと思えた。

【点数】 ★★★★★★ 6/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源

・ミテイノハナシ/CRYSTAL.(J-POP) ◎
・BREIMEN/AVEANTIN(J-POP) ○

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・j-hope/HOPE ON THE STREET VOL.1 - EP(K-POP) ◎
・コナン・グレイ/Found Heaven(ポップス) 〇
・Conton Candy/Angel(J-POP,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Blue Ever Blue「Model 2000EX」アナログライクな音と広い音場!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】悪い
【分離感】悪い
【音場】広い
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】2DD
【発売当時の値段】17600円ぐらい

★良い点★
・アナログライクな音
・広い音場

★悪い点★
・分離感の悪い音
・ハウジングの形状の問題でフィットしづらい装着感

こちらはアメリカのBLUE EVER BLUEのイヤホンだ。

元々はModel 2000とModel 2000EXの両方が開発されていたが、最終的には2000の開発を中止し、2000EXに集約して発売するに至った経緯があった。

またこちらはダイナミックドライバー2機搭載という、少し珍しい構成のイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
クリアシェルは美しくはあるが、プラスチッキーな外観は17000円のイヤホンとしては少し安っぽく見える印象もあった。

ケーブルはMMCXではなく、公式によると"「複数の新興米国ブランドで採用実績のある形状」を採用"とのことだ。

リケーブル出来るのは結構だが、独自規格で名前もわからないものだと実質リケーブルできないに等しい状態なので、あまり意味がないような気がした。

イヤーピースは純正のものとspinfitの2種類6ペアが付属。

純正のものは可もなく不可もなく、そのためspinfitのが相対的によく感じた。

2、音質以外の評価
高域は結構量感があり、再生機器によっては刺さるような印象もあった。

中音域はボーカルは明瞭だが、ギターなどリズム隊の音は少しボヤけた印象もあった。

低域は量感多めで結構深くまで沈み込む印象だ。

全体的にアナログな音の印象。新しい音源よりは古い音源のがムードをもって再生できそうだ。

よく言えばレコードプレイヤーで再生したような音だ。また音場も広めでスピーカーを意識した音作りに感じた。

ジャズ喫茶や名曲喫茶の大爆音で聞いているような迫力のある音だ。

半面、音の分離は良くなくて、ロック系の音数の多い音源を聞くと何を演奏しているのかわからないぐらいには演奏がごちゃつく印象だ。

正直、分離感に関しては昨今の5000円以下のイヤホンより劣るような印象だ。

またハウジングの形状があまり見ない形で、イヤーピースがしっかりと密着しづらい構造に思えた。

これも分離が悪く聞こえるのに拍車をかけていそうだ。

そのため、かなり人を選びそうな音だし、価格帯相応のクオリティかと言われると怪しいなというのが正直なところだ。

ただジャズやクラシック、音数の多くないポップスやボーカルものに関しては独特の鳴らし方が悪くない印象だ。

またX(旧Twitter)で公式アカウントの方が話していたが、テクノとの相性もよく思えた。独特の音場の広さがクラブシーンを連想させた。

ただ前述の通り解像度は高くないので、雰囲気重視の鳴らし方と捉えてほしい。

また高域のピアノの鳴らし方などは美しく魅力的だ。

あとはDAPやポタアンを使ってもスマホ直挿しの時と大きくは変わらず、むしろ出力のある機器だと高域が刺さりやすくなるため、スマホ直挿しの時のバランスが個人的には一番好ましいように感じた。

【総評】
ごちゃごちゃ書いたが個性があって個人的には好きなイヤホンだ。

100本以上もイヤホンを持っていると他のイヤホンと特色が被らないだけで価値があるのだ。

ただクラシックやジャズをメインで聞いているとかでない限りは、他の人には薦めづらいイヤホンだ。

またスピーカー的な音場や音質をイヤホンに求めているのなら、Bowers & Wilkinsの一連のイヤホンのが余程高いクオリティで仕上げているので、そちらのがおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・レオダニス・カヴァコス/Bach: Violin Concertos(クラシック) ◎

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源
ジェフ・ミルズ/THE TRIP - ENTER THE BLACK HOLE(テクノ) ○
・DuelJewel/[RE]REVIVE(ロック) △
・BES/WILL OF STEEL(ヒップホップ) ○
・Imminent / Synapscape - Screenwalking(インダストリアル,テクノ) ○
・ヴィジェイ・アイヤー/Compassion(ジャズ) 〇

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・あたらよ/極夜において月は語らず(J-POP,女性ボーカル) ○
・Orangestar/And So Henceforth,(ボカロ) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Panther Audio「AURA DX4」存在感ある低域の万能イヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ~フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】3BA + 1DD
【発売当時の値段】71500円

★良い点★
・ジャンルを選ばないバランスの取れたチューニング
・存在感のある上質な低域

★悪い点★
・癖がなくて万能なチューニングが少し退屈に思えた

こちらは香港のPanther Audioのイヤホンだ。

2018年に設立されたブランドで、2023年にeイヤホンなどで有名な株式会社タイムマシンが国内の代理店となり何本か国内での取り扱いが始まった。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
クリアーシェルは高級感・デザイン性があり良い感じだ。

本来ならイヤーピースが付属してくるはずだったが、中古で買ったため何も付属していなかった。

イヤーピースはサードパーティー製のを色々と試してみたが低域の存在感を生かしたいと考えた。

そのため、今回のレビューはfinal Eタイプ、ないしはスパイラルドット(無印)を装着してレビューを行った。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はなかった。また全体の中では印象の薄い帯域だ。

中音域は明瞭。ボーカルも聞き取りやすく歌をメインに聞きたい方も満足できそうだ。また生楽器の音も解像度高めで心地よく響いた。

低域はやや量感多めでウォームな印象だ。ただスピード感もあり、万能かつ上質だ。このイヤホンの特徴のある帯域とも思えた。

非常にバランスの良いチューニングで、低域の存在感を少し強く感じるものの、全体としては極端な帯域がない印象だ。

ジャンルも問わない万能型で、これ1本でありとあらゆるジャンルをカバーできる印象だ。

ただ敢えて言うならバランスが良すぎて面白みに欠ける音だとは思った。個人的にはもう少し癖のあるバランスのが好ましく思われた。

また非常に完成度の高い音ではあるが、7万円前後の価格帯となると、他にも強豪イヤホンが存在するので、同じ価格帯なら別のイヤホンを選んじゃうかなぁ~というのが本音だ。

ただこのイヤホンの強みは何よりバランスの良さだと感じたので、IEMを何本も持って使い分けるのではなく、1本で色々なジャンルをカバーしたい。尚且つ低域の存在感が欲しいという人にはおすすめだ。

【総評】
書きたいことは大体上に書いてしまいました。個人的には可もなく不可もなくなイヤホンでした。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + Chord Mojo(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
THE ORAL CIGARETTES/MARBLES - EP(ロック) ○
Mummy-D/Bars of My Life(ヒップホップ) ○
ジューダス・プリースト/Invincible Shield (Deluxe Edition)(ヘヴィメタル) ○
・サバシスター/覚悟を決めろ!(ロック)
・Comeback Kid/TROUBLE - EP(ハードコア・パンク) ○
Beyonce/COWBOY CARTER(ポップス)
・SUM 41/Heaven :x: Hell(パンク)
SEKAI NO OWARI/Nautilus(J-POP,ロック)

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KBEAR「KB10」やや低域が追いやすいフラット多ドラ!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】5BA
【発売当時の値段】6800円

★良い点★
・ウォームで心地よい低域
・フラットな音質

★悪い点★
・アタック感が少ない

こちらはKB EARのフルBAイヤホンだ。

KZ系列のブランド、CCAのC10と同じ構成だがチューニングを替えてリリースされた品だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
付属品はケーブルとイヤーピース3ペアで必要最低限の印象だ。

イヤーピースは悪くはないがサードパーティー製に替えた方が装着感はよくなるだろう。

ステンレス製のフェイスプレートはかっこよく思えたが全体的には価格相応のデザインに感じた。

2、音質以外の評価
高域は出ているが刺さるような印象はなく意図的に抑えられているような印象だ。

中音域も明瞭だが極端に前に出る印象ではなく、ボーカルはリズム隊と同じぐらいに定位する印象だ。

低域は他の帯域に比べると存在感があり、ウォームな音が土台を支えているように思えた。

よく言えばバランスが良いフラットな音なのだが、正直言うと物足りなさを感じた。

全体的にアタック感が控えめで、ポップスを聞くにしても、もう少しメリハリのある音のが好ましく思えた。

ボーカルも明瞭だが突き抜けるような開放感があるわけでもないので、ボーカルメインで聞くなら他のイヤホンを使いたいと感じた。

どちらかと言うとクラシックやジャズに向いている印象で、ベースの音なんかも追いやすいため、グルーヴ感のある楽曲は特に好ましく思えた。

私はCCA C10も聞いた事があるが、C10とは随分音の印象が違った。

CCA C10は低域の量感をほとんど感じさせず中・高音域重視で、正直バランスが良いとは言えないイヤホンなのだが、極端なバランスも含めてC10のがイヤホンとしては面白く思えた。

このイヤホンのバランスは過去に発売されたイヤホンだとKZ AS10に近く思えた。

【総評】
個人的に好みの音ではないが、アコースティック、クラシック、ジャズメインで聞く方や、刺さりを嫌う方、フラット傾向の音が好ましい方には、満足度が高い可能性があるだろう。

【総評】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
コレサワ/日々愛々(J-POP,女性ボーカル) ◎
クリスチャン・マクブライド/But Who's Gonna Play the Melody?(ジャズ) ◎
スフィンクス・ヴィルトゥオージ/Songs for Our Times(クラシック) ◎

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
a flood of circle/CANDLE SONGS - EP(ロック) ○
・東京初期衝動/pink - EP(ロック,女性ボーカル) 〇
・FINLANDS/新迷宮 ep(ロック,女性ボーカル) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
GARNiDELiA/GARNiDELiA COVER COLLECTiON(アニソン,女性ボーカル) ○
坂本真綾/記憶の図書館(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △