私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

EVEN「H2」聴覚特性に合わせて音を補正する異端のヘッドホン!!

【高音】★★★

【中音】★★★

【低音】★★★★

【傾向】ドンシャリ

【解像度】普通

【分離感】普通

【音場】近い

【装着感】普通

【取り回し】普通

【発売当時の値段】25000

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★良い点★

・聴覚特性に合わせて音を補正してくれるEarPrint機能付き

・高級感のあるハウジング・デザイン

 

★悪い点★

・低音過多に感じる人も多そう

・聞き疲れする刺激的な音作り

 

2017年発売。聴覚特性に合わせて音を補正してくれる「EarPrint」という一風変わった機能を導入している。

 

有線ヘッドホン「H1」、有線イヤホン「E1」、そしてBluetoothヘッドホンの「H2」となっており、お値段を考えれば同時発売の中ではフラッグシップモデルに相当すると言える。

 

今回は、この一風変わったヘッドホンのレビューだ。

 

1、音質以外の評価

木製のハウジングも美しくお洒落に感じる。外観は値段相応の高級感を感じる。

 

またキャリングケースが付属しており、折りたためばかなり小さく快適に持ち運べる。

 

付属品は有線接続用のケーブルと充電用USBケーブル。

 

装着感は悪くないが、少し側圧が強く感じ、人によっては長時間の使用で少し耳が痛く感じるだろう。

 

また各種ボタンを押した時にカチカチと安っぽい音がするのと、スライダーから少しだけ軋む音が聞こえる場合がある。

 

自宅などの静かな場所で聞いた場合にはホワイトノイズも感じる。

 

ただ側圧が強い分、遮音性は強めで音楽に没頭できる。また元々が低音強めの音作りな事もあって、室内でクラシックを聴くような使い方でない限りは、ホワイトノイズに関しても気にならなかった。

 

Bluetoothの接続コーデックはSBCのみで少し心もとない。2017年と古いヘッドホンなのもあるが、現行のワイヤレス機器に比べると通信距離も短く、通勤電車内等の混雑したところでは時折途切れも見られた。

 

ただ全体で見ると比較的接続は良好で、混雑した都心で使うのも問題ないと感じた。

 

2、音質評価

まず誰もが気になる聴覚特性によって音を補正するEarPrint機能。

 

内容は簡単でアナウンスに従って、音が聞こえたらボタンを押すだけというもの。

 

凄い機能のようだが、恐らくは、その人が聞こえづらい音域を誇張して鳴らすという話で、ボタンを押す反応が遅かった音域が誇張された帯域バランスになるものと想像される。

 

人によって音は違うのかもしれないが、私はEarPrint機能を使用したところ、結構に強烈なドンシャリになり、音も機能未使用時に比べて一回り大きくなった。

 

ダイナミックな音作りは好きだが、少々パンチが効きすぎていて聞き疲れするような印象も受けた。

 

もしかしたら耳が遠い人ほど煩い音作りになるのかもしれない笑。

 

機能未使用時の音質だが、

 

高域は出てはいるが存在感は薄目。ただスピード感はありカッチリとした音を鳴らす。

 

中域はボーカルに関しては埋もれ気味。少なくとも前には出てきていない。EarPrint使用時は未使用時に比べると、少しボーカルがくっきりとした印象。

 

低域は量感多め。解像度は比較的高いが、こもっている、モコモコしていると不快に感じる人もいるかもしれない。

 

木製ハウジングの見た目とは裏腹に、デジタルな音作りでEDMや現代ロック等の打ち込みよりの音源で効果を発揮しそうだ。

 

また低音の量感が多めにも関わらずスピード感のあるサウンドエレクトロニカやテクノも向いていると思った。

 

反面、アコースティック等の音の繊細さを問うような音源は苦手な傾向で、クラシックも聞けないことはないが、敢えてこのヘッドホンで聞きたいとは思えないような鳴らし方だった。

 

EarPrint機能は聴覚測定も何回か行ったが、基本的には低音強めのバランスで、通常時に比べて更に低音や高音が刺激的になる印象だった。

 

最後に驚いたのが、こちらのヘッドホンに付いてる有線ケーブル、恐らくは電池切れを起こした時のための緊急的な用途で使うものなのだが、これを使うとめちゃくちゃ音が良くなる。

 

試しにスマホFiio Q1 Mark2というポタアンの組み合わせで試してみたところ、Bluetooth接続時とは比べ物にならない程のクリアな音になり、この音質なら他の12万円前後のヘッドホンとも対等に戦えそうだ。

 

知名度のあるヘッドホンだとMASTER & DYNAMIC MH30に近い音作りだと感じた。

 

【総評】

ところどころ詰めの甘さも感じるものの2017年発売という事と、ヘッドホンを作って長くないメーカーが作る作品としては及第点と言える。

 

ただEarPrint機能が魅力的かと言われると、正直そうではなく、通常のイコライザー機能の方が便利ではないかと感じてしまった。

 

EDMやポップス、ロックをパワフルに聞きたい方におすすめ。

 

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a(BluetoothSBC接続)

Sound's Deli/MADE IN TOKYO BANG(ヒップホップ)

EXO-K/MAMA - The 1st Mini Album(2012,韓国1stミニ)

OWV/CHASER(20211st,日本の4人組男性ダンスグループ,吉本興業)

Bat Fangs/Queen of My World(20212nd,ロックンロールの王道)〇

Webbed Wing/What's So Fucking Funny?(2021,フィラデルフィア Alternative Rock バンド)

TO1/RE:ALIZE(K-POP)

ケツメイシ/ケツノポリス12(J-POP,レゲエ)

Nicolas Gaunin/Hulahula Kane(エレクトロニカ)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,アンドリス・ネルソンス,アントン・ブル/Brukner: Symphonies Nos.2&8 / Wagner: Meistersinger Prelude(クラシック)

APPARITION/Feel(デスメタル)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q1mk2 + Amazon Music HDによるサブスク音源

・クリス・ポッター/Sunrise Reprise(ジャズ)

WurtS/ワンス・アポン・ア・リバイバル(J-POP)

Cuir/Album(パンク)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KZ「ZAS」KZらしからぬバランスの取れたチューニング!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ドンシャリ

【解像度】良い

【分離感】良い

【音場】広い

【装着感】普通

【取り回し】普通

【発売当時の値段】7600

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・全体的にバランスの良いチューニング

・解像度高くタイトで上質な低域

・低域の量感がありながらスピード感のあるサウンド

 

★悪い点★

・高音の伸びが悪い

 

KZ1DD + 7BAのイヤホン。ハイブリッドイヤホンのドライバー数の暴力も見慣れてきたところで、KZの新作だ。

 

1、音質以外のレビュー

付属のイヤーピースASFASXに付属してきた白くて柔らかいイヤピだ。

 

私は純正イヤーピースを好んで使うのだが、このイヤーピースばかりは挿入してもすぐに抜けるし、全サイズフィットせず、やむを得ずイヤーピースを交換した。

 

個人的にはSpinfit CP100かスパイラルドットが適当と考えており、前者はスッキリ目、後者は少し低音強めで濃厚に聞かせてくれる。

 

イヤーピースを変えた後のフィット感は比較的良好。

 

シェルは美しく、黒金の派手な配色も個人的には好み。価格相応のクオリティの高さと感じた。

 

ケーブルは取り回しもよく、純正品としては最低限の品質を兼ね備えていると感じた。

 

2、音質評価

高域は純正ケーブルだと、あまり目立った印象は受けない。KBX4937という銀メッキ銅線にリケーブルしたところ、多少伸びるようになったが、全体の中での存在感は希薄かもしれない。

 

これは悪いわけではなく、刺さらない絶妙なチューニングで、スピード感もある。ただ高音の伸びやキラキラ感を重視する方は別のイヤホンのが良いと思った。

 

中域は特別主張される事なく他の音域と均等に鳴る印象。ボーカルは埋もれず、特別な誇張されずという印象だ。

 

低域は量感多めに感じるが、タイトでスピード感があり、解像度も高く上質だ。全体的にバランスの取れたチューニングと言える。

 

ジャンルは割となんでも適しており、ジャズやクラシックも悪くないが、個人的にはポップス、ロック、EDM等、現代の打ち込み系の音源との相性が良いと感じた。

 

歯切れの悪いレビューとなったが、KZのイヤホンとしては全体的にバランスが良く、1万円以下のイヤホンがこれだけの高音質を叩き出せることに驚きを隠せない。

 

現時点でのKZの最高傑作と言っても過言ではないと思った。

 

【総評】

とにかくイヤホンをリリースしまくるKZだが、過去に名機と呼ばれたAS06ZS 10pro以後、ようやくユーザーが納得するような名機が誕生した印象だ。

 

個人的な好みで言えば、あまりにもお行儀の良いサウンドに物足りなさを感じたりもするが、相性の良い楽曲を再生した時には素直に感動する。

 

派手な音ではあるが、一般ユーザーにも好まれそうな万能サウンドだった。

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a + μAMP109G2 + Amazon Music HDによるサブスク音源

・ダニエル・エイヴリー/Love + Light(アンビエント)

Wolf Alice/Blue Weekend(ロック,女性ボーカル)

きゃりーぱみゅぱみゅ/キャンディレーサー(J-POP,エレクトロニカ,女性ボーカル)

D.A.N./NO MOON(エレクトニカ)

 

●Fiio M9(3.5mm直刺し)

・ツユ/あなたを不幸に誘いますね(J-POP,女性ボーカル)

aespa/SAVAGE(K-POP,女性ボーカル)

 

【下記はKBX4937(4.4mm)にリケーブル後】

 

SONY NW-ZX-300(4.4mm直刺し)

・ビッケブランカ/FATE(J-POP,ロック)

 

OPPO Reno3a + SounDroid VANTAM(2.5mm端子にアダプター使用して接続)

Apollo5/A Deep but Dazzling Darkness(2021,英国のボーカルアンサンブル,アカペラ)

KIRINJI/cherish(J-POP,ロック)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(4.4mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源

・最終定理論者/ORATORIO(J-POP,女性ボーカル)

Hot Since 82/Recovery(ハウス)

DJ BAKU/NEO TOKYO RAVE STYLE(レイヴ)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

SONY「MDR-E888LP」開放感に満ちたヘッドホンのような音は他に類を見ない!!

【高音】★★★★★

【中音】★★★★★

【低音】★★★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】普通

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】6690

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★良い点★

・インナーイヤーだが低音が出ており外でもそれなりに聴ける

・インナーイヤーらしく抜けの良い高音

・ヘッドホンのような独特の開放感。唯一無二の音

 

★悪い点★

・細いケーブルに断線の不安が残る

・インナーイヤーなので遮音性は低め

 

1997年発売。SONYのインナーイヤー型イヤホンの旧来のフラッグシップモデルだ。

 

このころは「NUDE」なんて大層なシリーズ名も付いていた。

 

現在はプレミアの付いているこちらのイヤホン。筆者も12200円という大層な金額で購入している。

 

本来は虫みたいな形のイヤホンケースや、イヤーパッドが付属していたはずなのだが、中古購入したため本体のみだった。

 

そのため付属品の評価は行わず、本体だけでの使用でレビューをしてみよう。

 

1、音質以外の評価

イヤーパッドが無いことも起因しているだろうが、少しポジションが掴みにくい。

 

私の耳は左右で耳穴の大きさが違うので、左はフィットしても、右は落ちそうになったりと言った問題も出てきた。

 

とは言え、何度か調整しているうちに妥協点も見つかってきたので、これはこれで良いものとしたい。

 

装着感はインナーイヤーだけあってカナル型のような圧迫される印象はなく、気軽に装着できるのが良い。

 

また細くて断線が不安なケーブルではあるが、ケーブル自体はツルツルした被膜に覆われており扱いやすい。

 

また開放型のため遮音性があまりないのは当然なのだが、低音の量感があるせいか、思ったほど外からの音が気にならない。

 

2、音質評価

これはちょっと凄い。

 

高音は当時としては考えられない程、鮮明だったのではないかと思う。女性ボーカルから楽器の音まで、素晴らしい解放感で天高くまで鳴る。

 

だからと言って刺さったり、昨今の中華イヤホンにあるような不自然さは微塵も感じさせず、絶妙なチューニングだ。

 

中音域も高級ヘッドホンを使った時のような滑らかな音が気持ちよく、音に艶があるとでも表現したくなる。

 

低音も開放型とは思えない程の量感があるが、あくまで中高域をサポートするような印象で、多すぎるとは思わなかった。

 

また低音の量感があるおかげで、ほとんどのジャンルに万能に対応できる。

 

どちらかと言えばクールで淡々と鳴らすような音作りなのだが、不思議と退屈させるような音ではない。

 

【総評】

解像度などの純粋な音質だけで言えば、他にも良いイヤホンが沢山あるが、この音の艶や絶妙なチューニングは他のイヤホンでは替えられない何かがある。

 

開放型で低音もしっかりと鳴るので、イヤホンでありながらヘッドホンを聞いているような不思議な錯覚に陥る。

 

この唯一無二の音質のイヤホンが、入手困難になりプレミア価格になるのも当然のように感じた。

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源

the peggies/The Garden(ロック,女性ボーカル)

The War on Drugs/I Don't Live Here Anymore(ロック)

土岐麻子/PASSION BLUE(ポップス,女性ボーカル)

 

OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源

BISH/FAKE METL JACKET(アイドル,ロック,女性ボーカル)

Paquet Courts/Sympathy for Life(ロック)

みゆはん/かいこ(J-POP,女性ボーカル)

Jazztronik/Universal Language(ジャズ)

 

●NW-ZX300(3.5mm直挿し)

・ジェニーハイ/ジェニースター(J-POP,女性ボーカル)

Official髭男dism/Editional(J-POP,ロック)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

GenHigh「Mu6 Space2」強力ノイズキャンセリングとバランスの良いチューニング!!

【高音】★★★

【中音】★★★

【低音】★★★★

【傾向】フラット~ドンシャリ

【解像度】普通

【分離感】普通

【音場】普通

【フィット感】良い

【取り回し】普通

【発売当時の値段】24800

 

★良い点★

・ノイズキャンセル効果が強い!

イヤーパッドがモチモチで装着感が良い。長時間使用にも耐える。

・やや低音強めだが比較的バランスの良い音質

 

★悪い点★

・万能であるが故に、個性的な音質を求める方には物足りない可能性もあるチューニング。

・当たり前の事ではあるが、もう1万円ぐらい上の価格帯のSONYBOSE等の製品に比べると解像度や分離感などに物足りない部分も感じる。

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こちらはクラウドファンディングにて開発されたヘッドホンで、中国のGenHighというメーカーが開発している。ちなみにGenHighはガジェット系のメーカーだ。

 

今作は好評を得ていたMu6(ミューシックス)のバージョンアップ的な位置づけのヘッドホンになる。

 

特徴としては下記のようになるようだ。

 

・自分だけの集中タイムに!最大40dBの騒音をカットできる、ハイブリッド式ノイキャン機能を搭載。

クアルコムチップとaptX LLコーデックによる高品質なオーディオ体験を実現。

・耳に心地よい快適な装着感&持ち運びに便利な折りたたみ収納ケース付き。

 

1、音質以外の評価

デザインはシンプルでファッションを選ばなさそうだ。専用ケースも折りたたみに慣れるまでは戸惑うが、慣れてしまえばスムーズに仕舞える。

 

イヤーパッドの装着感が非常に良く、この装着感は大手のオーディオメーカーの製品でも中々、達しえないレベルだと感じた。

 

ノイズキャンセリング機能は強力で、業界でもトップレベルのノイキャン性能を誇るであろうSONYWH-1000XM3や、BOSEHeadphones 700等にも匹敵するレベルだ。

 

これらの有名ヘッドホンが3万円以上のものと考えると、実売価格の2万円程(クラウドファンディングで早期購入された方は15000円程!)と考えれば、かなりコスパが良いと考えられる。

 

またノイズキャンセリングが強すぎると感じる場合には専用アプリにて弱める事も可能だ。

 

2、音質評価

低音が少し強めの弱ドンシャリ。ただし低音過多とは感じないレベルの量感で、ほとんどの人はバランスの良いチューニングと感じるのではないだろうか。

 

特別に強いと感じる帯域がなく、悪く言えば特筆した得意分野もない。

 

昨今のポップスやロックに関しては問題なく鳴らせるだろう。

 

分析的ではなくリスニングライクな音質。

 

分離はそこまで良い印象ではなく、音数が多すぎる楽曲は少し苦手かもしれない。

 

ただし2万前後のヘッドホンとしては十分に納得できるレベルの音質で、1万円以下の平均的なレベルのヘッドホンを使っている人がグレードアップに購入したとすれば、良い意味での違いを感じられると思った。

 

何よりノイズキャンセリング効果が強く、静かな環境で聞くだけで音質が良く感じた。

 

【総評】

正直GenHighオーディオメーカーとしては無名に近いと思うが、無名のメーカーから大手に匹敵するレベルのノイズキャンセリングヘッドホンが登場するのが面白い。

 

音質的にも良い意味で価格相応で、ダークホース的な1本。現在は生産終了しているようだが、中古などで見かける機会があれば手に取ってほしい。

 

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

・オレンジスパイニクラブ/アンメジャラブル(J-POP,ロック)

the shes gone/SINCE(J-POP,ロック)

KALMA/ミレニアム・ヒーロー(J-POP,ロック)

Bank Band/沿志奏逢 4(J-POP,ロック)

ラナ・デル・レイ/Blue Banisters(2021,SSW)

Mstislav Rostropovich/Dvořák & Saint-Saëns: Cello Concertos(クラシック)

岡崎体育/FIGHT CLUB(J-POP)

Fred Thomas, Aisha Orazbayeva & Lucy Railton/J.S. Bach: Three Or One - Transcriptions by Fred Thomas(クラシック)

・ジェイペグマフィア/LP!(ヒップホップ)

グンドゥラ・ヤノヴィッツ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 & ヘルベルト・フォン・カラヤン/Strauss: Four Last Songs, TrV 296 - Closing Scene from Capriccio, Op. 85, TrV 279(クラシック)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Earfun「Free Pro」低価格でアクティブノイズキャンセリング!!音質も良い!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ドンシャリ~フラット

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】普通

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】5999

 

★良い点★

・解像度高めで価格帯の中では高音質

・安価だがアクティブノイズキャンセリング機能を搭載

・パワフルな低音でEDMエレクトロニカを楽しく聞かせる

 

★悪い点★

・硬めでデジタルっぽい音質傾向は好みが分かれそうだ。

・アクティヴノイズキャンセル機能は強くはないので、不満を持つ人もいそうだ。

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EarFun2018年に設立されたばかりの会社だが、リリースされるイヤホンの評価は上々で、評判は良いメーカーだ。

 

こちらのイヤホンは6000円以下という安価でありながら、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、コストパフォーマンス面でも注目を集めている。

 

今回は「VGP 2021 SUMMER受賞」も果たした本機をレビューする。

 

1、音質以外のレビュー

ケースは小さくてポケットにも入れやすく使い勝手の良いサイズだ。

 

イヤホンはケースから取り出しづらく、もう少し工夫してほしかった。

 

ノイズキャンセリング効果は個人的には必要十分と感じている。

 

決して強くはないが、ある程度の車の音、電車内での移動音を防ぎ、クラシックのような隙間のある音楽も快適に聞ける。

 

最近はノイズキャンセリングの強い機種の圧迫感に辟易していたので、このぐらいナチュラルな方が好ましい。

 

イヤーピースは可もなく不可もなく。私は純正のMサイズを使わせてもらった。

 

イヤーウィングも付属しており、装着感は比較的良好だ。

 

2、音質評価

高音は解像度高めで存在感もあるが、割と硬めの音で、弦楽器の伸びやボーカルの抑揚等の情緒には欠ける。

 

ただ淡々とした印象を受けるだけでボーカルの表現が悪いわけではない。

 

中音域は特別前に出る事もなく、ボーカルもリズム隊と同じ位置で歌うような印象だ。

 

低音全音域の中で一番強く感じるが、深く沈み込むわけではなく横に音か広がる印象だ。

 

そのためか量感はあまり感じず、低音過多と感じる人も少なそうだ。

 

最初は堅い音作りで音楽を選びそうだと感じたのだが、一通りのジャンルを聞いてみたところ意外と万能に感じた。

 

EDMエレクトロニカ、テクノあたりが一番楽しく聞く事ができた。

 

他のジャンルに関しても価格帯を考えれば申し分ない聴かせ方と言える。

 

また高音が硬めで低音の沈み込みが浅いため、デスメタルなどのエクストリームなヘヴィメタルもパワフルに楽しく聞かせてくれた。

 

何よりノイズキャンセリング効果で騒音が防がれるため、音質が良く感じる利点もあった。

 

【総評】

硬めでデジタルっぽい音作りが好きであれば、かなりおすすめできるイヤホン。

 

音がこもったような印象もなく、安かろう悪かろうではなく、安価で上質なイヤホンである事を証明した。

 

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

iphone 8(AAC接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Georgia/Seeking Thrills (The Ultimate Thrills Edition)(EDM)

Xenia Rubinos/Una Rosa(エレクトロニカ,女性ボーカル,ジャズ)

Young Coco/05:56 KOKORO(ヒップホップ)

Jin Dogg/MAD JAKE(ヒップホップ)

Against All Logic/2017 - 2019(テクノ,エレクトロニカ)

EXO/Miracles in December(K-POP)

Venom Prison/Primeval(デスメタル)

LISA/LALISA(K-POP)

Shani Diluka, エルヴェ・ニケ & Orchestre de Chambre de Paris/The Proust Album(クラシック)

Ryo Miyachi/now it is(ジャズ)

Siderean/Lost on Void's Horizon(デスメタル)

亜咲花/I believe what you said(アニソン)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KZ「EDX PRO」抜けの良いドンシャリでライブ感を感じろ!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ドンシャリ

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】普通

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】1600

 

★良い点★

・ライブ感がある!ロックやライブ音源が楽しく聞ける!

・実はEDMからクラシックまで万能!

 

★悪い点★

・人によっては低音過多に感じるかもしれない。

・人によっては低音の沈み込みが浅いと感じるかもしれない。

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こちらはKZの最新の1DDイヤホンで、日本のAmazonでは1600円程での販売になる。

 

前作にあたるEDXのバージョンアップ版で、ハウジングのデザインも変わり、ケーブルも高級感のあるものに変更された。

 

ちなみに私は初期のEDXは聞いた事がないため比較レビューができないが、あしからず。

 

1、音質以外の評価

白いイヤーピースだが、ASFASXに付いてきたものとも違い、もう少し硬さがある。

 

私自身は純正イヤーピースのLサイズを使用した。上を求めればキリがないが付属品としては申し分ない。

 

またケーブルは柔らかく高級感があり、取り回しも良い物だった。耳掛けワイヤーが硬く、それによりフィット感が悪くなっていると感じるのが残念だ。ワイヤーは改善してほしいところだ。

 

ハウジングもお値段以上の高級感があり、イヤホンに明るくない人が見たら1600円のイヤホンだとは思わないのではないだろうか。

 

2、音質評価

高音1DD1000円代のイヤホンとは思えないほど、しっかりと出ている。尚且つ刺さらない絶妙なチューニングだ。

 

中音域はギターの音なんかドライブ感があってかなりかっこよく聞こえる。フラットな音ではなくリスニングライクだが、個人的には好みだ。

 

低音は量感多めに出ているが、沈み込みが浅くスピード感を感じられる。低音にインパクトのあるイヤホンだが、低音過多とは感じなかった。

 

現代的な打ち込みポップスやEDMでも本領を発揮しそうだ。

 

【総評】

中華イヤホンらしい人工的なドンシャリで自然な音ではないが、ライブ会場にいるような臨場感があり、リスニングライクで楽しい音だ。

 

また様々なジャンルを聞いてみたが不得手なものがなく、クラシックのような繊細な音楽も、極端に音の伸びや解像度を気にしなければ十分に聞けるものだった。

 

最近の1DDイヤホンはかなり進化しており、高級イヤホンを所持しなくても十分に満足できてしまいそうだ。

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源

オメでたい頭でなにより/オメでたい頭でなにより2(ロック)

APPARITION/Feel(デスメタル)

Sacrilegious Impalement/III - Lux Infera(ブラックメタル)

内田真礼/HIKARI(アニソン,声優)

saji/populars popless(ロック)

・リルハディ/Teenage Heartbreak(パンク)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q1mk2 + Amazon Music HDによるサブスク音源

Christian-Pierre La Marca/Wonderful World(クラシック)

 

●Astell&Kern A&norma SR25(3.5mm 直挿し)

ブルーノ・マーズ, アンダーソン・パーク & Silk Sonic/An Evening With Silk Sonic(ソウル)

 

●Fiio X3 2nd generation(3.5mm 直挿し)

the GazettE/STACKED RUBBISH(ロック,V)

The Sonics/Here Are The Sonics(ガレージロック)

Shining/I - Within Deep Dark Chambers(ブラックメタル)

Anker「Soundcore Life P3」強烈ノイキャンに万能サウンド!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★

【傾向】ドンシャリ

【解像度】普通

【分離感】普通

【音場】普通

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】9990円ぐらい

 

★良い点★

・バランスの良いチューニングで不得手なジャンルがない!

ノイズキャンセリング効果が他のイヤホンと比べても強力!

・専用アプリで環境に合わせたノイズキャンセリングの選択や、イコライザーによる音質調整が可能。

 

★悪い点★

・無難なチューニングは刺激的ではなく、少し退屈にも感じる

・タッチセンサーを押して曲の再生・停止をする際のレスポンスが少し遅く感じる。動作の度に効果音がなるのも鬱陶しく感じる。

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AnkerのSoundcore Lifeシリーズは第三弾に突入し、今までのシンプルなデザインから急にお洒落イヤホンと化した。
 
低価格商品の印象が強いAnkerのイヤホンとしては、約1万円と少し高めの価格帯だが、値段に見合ったビルドクオリティを感じる。
 
1、音質以外の評価
取り回しは悪くないが、タッチセンサーの位置が手で持ってしまいそうな位置にあるために、慣れるまでは誤作動させてしまう可能性もありそうだ。
 
またタッチセンサーのレスポンスが同価格帯の他のイヤホンに比べると遅く感じる。何かの動作の度に効果音が鳴るのもストレスに感じた。
 
操作方法は専用アプリでカスタマイズできるため、各自が使いやすいように変更できるのは利点だ。
 
イヤーピースは全5サイズあるため、誰でもフィットするサイズが見つかるのではないかと思った。
 
私は純正イヤーピースで問題なく感じたが、より良い装着感を求めるのであれば他社製イヤーピースも視野に入れたい。
 
アプリではイコライザーの調整(プリセット or 手動)で可能。かなり豊富なプリセットのおかげで初心者でも使いやすい。
 
ノイズキャンセル効果は強く感じる事ができて、専用アプリで郊外、室内、交通機関での移動中と3種類の中から選択可能。
 
また外音取り込み機能もあって便利だ。昨今のイヤホンに求める機能は一通り入っていると感じた。
 
2、音質評価
高音は出ているが強い主張はない。音源によっては少し刺さると感じる場合もあるが、イコライザーで調整可能な範囲で、よくできたチューニングだ。
 
中音域は特別特徴はない。ボーカルは近くも遠くもない。
 
低音は一番量感が多く感じる。現代的な打ち込みポップスやヒップホップ、更にはジャズからクラシックまで、この低域が支えてくれていると言っても過言ではない。
 
他の帯域に比べて低音の量感が多く感じるが、低音過多な印象はない。
 
誤解を恐れずに言えば一般ユーザー向けの万能なサウンドと言える。
 
反面、刺激的なチューニングバランスに慣れたオーディオマニアには退屈に感じる音作りかもしれない。
 
【総評】
Ankerの中では決して安いお値段の商品ではないが、これだけの機能と、しっかりと感じられるノイズキャンセリング効果が得られて1万円以下はかなり安いと感じた。
 
またカラーが豊富でファッション面でも所有欲が満たされるのが嬉しい。
 
ポップス、ロックから、スラッシュメタル、ヒップホップ、ジャズ、クラシックまで、多様なジャンルを聞いてみたが特に苦手なものを感じなかった。
 
1本のイヤホンで全てのジャンルを聞きたい人にも良いと思った。
 
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【名店認定!!!】
 
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
 
iphone 8(AAC接続) + Apple Musicによるサブスク音源
 
・CRi/Juvenile(EDM) 〇
・Florian Noack/Lyapunov: 12 Études d'exécution transcendante(クラシック) 〇
・Ochunism/Leave The Gate Open(ロック) 〇
・JP THE WAVY/WAVY TAPE2(Deluxe)(ヒップホップ) ○
・Saul Madiope/Motherland Jazz(ジャズ) 〇
・Mortage/Trench for Evolution(スラッシュメタル) 〇
アンナ・ネトレプコ, ミラノ・スカラ座管弦楽団のメンバー & リッカルド・シャイー/Amata dalle tenebre(クラシック) ○
・毛不易(マオ・ブイ)/幼鳥指南(2021年3rd,男性ポップシンガー)
CRADLE OF FILTH/Existence Is Futile(2021年13th) ○
 
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △