私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

beyerdynamic「DT880」フラットで淡々と鳴らす美音の名機!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】広い

【装着感】良い

【発売当時の値段】21800

★良い点★

・聞き疲れしない音作り

 

★悪い点★

・淡々と鳴らすため、迫力やノリは良くない

 

こちらは32Ωで、比較的鳴らしやすいベイヤーのヘッドホンだ。

 

PRO」の名前もつかない事から、おそらくリスニング向けのモデルと思われる。

 

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

 

1、音質以外の評価

装着感は上々。長く使っても疲れるような印象はなかった。ケーブルも取り回しが良い。

 

2、音質評価

高域は解像度高めだが、刺さるような印象はない。

 

中音域も明瞭。男女ともにボーカルはリズム隊と同じ位置で鳴る印象だが、女性ボーカルのが伸びやかで垢抜けた表現だと感じた。

 

低域は量感があり全体の中でも目立った帯域だが、柔らかい音で聞き疲れしない。

 

セミオープン型だが、そこまで開放的な音ではない。かと言ってこもっているという印象でもない。

 

DT770 PROに比べるとかなりフラットな印象。DT990 PROのような抜けの良さはない。

 

刺激的な帯域がなく、全体的に優し目の音でフラットに鳴らす。

 

EDMやヒップホップなどの音楽もフラットに鳴らすという意味では悪くない。

 

リスニングライクなノリを求めるなら違うと思うが、いわゆる激し目の音楽を聴いても聞き疲れが無いため、好ましいと感じる人もいそうだ。

 

ロックやメタルなどの音楽も淡々と鳴らす。モニターライクというほど分析的ではないが、味気ないと捉える人もいるかもしれない。

 

得意ジャンルはクラシックや女性ボーカル。全体的に明るい音ではないが、明るい音楽に合わないわけではない。

 

低音の質感や暗さは、ベイヤーらしい音だ。

 

【総評】

非常に完成度の高いヘッドホン。

 

あらゆる音源を、そつなく鳴らすため味気ないと感じる人もいるかもしれないが、メインとしてもサブとしても1本持っておいて悪くないヘッドホンだと感じた。

 

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【名機認定!!!】

 

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

MacBook Air + Fostex HP-A4(Audioquest DragonTail + SHIELDIO UA3によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Foi/Her(J-POP,女性ボーカル)

・楊雪霏, ロイヤル・リヴァプールフィルハーモニー管弦楽団 & Clark Rundell/Magna Carta: The Complete Works for Guitar by John Brunning(クラシック)

・楠木 ともり/遣らずの雨(アニソン,女性ボーカル)

・マルシィ/Memory(ロック)

 

MacBook Air + Fostex HP-A4(Audioquest DragonTail + Audioquest CINNAMONによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

・ジェラルド・クレイトン/Bells On Sand(ジャズ)

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(Audioquest DragonTail + SAEC SUS-380 A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Black Rave Culture/Black Rave Cluture(エレクトロニカ)

 

MacBook Air + ONKYO DAC-1000 + ONKYO DAC-1000(FURUTECH GT2によるUSB接続) + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続)

re:plus/cure(ジャズ)

GWAR/The New Dark Ages(メタル)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

 

★おまけ★

管理人の好きな単体の曲でジャンル別の感想を記載

 

★女性ボーカル

Aimer/残響散歌

ボーカルの表現は素晴らしい。もう少し音場広めだと嬉しいが、ピアノの音も綺麗に再現されている。

 

★男性ボーカル

Official髭男dism/Cry Baby

低音がかなり強調されて聞こえるが、他のヘッドホンとの差別化になっていると思う。上質な低音で心地よい。その上で、中高音域が低音に埋もれず、全体的な解像度も高く感じた。

 

K-POP

BTS/Dynamite

こういう落ち着いたグルーヴ感のある曲にも合っている感じがする。強調された低音が心地よい。

 

Twice/I CAN'T STOP ME

やはり女性ボーカルの伸びが良い感じ。反面、ビートのアタック感が皆無なので、これを聞き疲れしないとポジティヴに捉えるか、迫力がないとネガティヴに捉えるかによって好みが分かれそうだ。

 

HIPHOP

・舐達麻/GOOD DAY

アタック感はないが、落ち着いた感じで聞けて、これはこれで良いと感じた。

 

BAD HOP/Kawasaki Drift

低音の質が良いせいか、アタック感はないけれど悪くない。個人的にこのヘッドホンで聞くヒップホップは最適解ではないが、嫌いではない。

 

★テクノ

Surgeon/First

そもそもが明るめの曲調じゃない分、ベイヤーの暗い低音と相まって意外と悪くない。人によっては高音が少し刺激的に感じるかもしれない。

 

★打ち込みポップス

サカナクション/新宝島

キーボードの音が滑らかで心地よい。

 

DAOKO/SHIBUYAK

低音の量感が多めなのが嬉しい。攻撃的な音作りではないが、グルーヴ感が出ていると感じた。

 

32Ωと低インピーダンスが売りの製品だったため、敢えてMacbookAirのヘッドホン端子に直挿しで聞いてみたが、物足りなさは感じず、実際スマートフォンでも容易に音量が取れた。

OYAIDE「iHP-35-1.3M(mini to mini)」Fidelio X2XRをリケーブル!!

【高音】★★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★

【傾向】フラット

【発売当時の値段】6840

★良い点★

・高域の伸びがよくなる

・全体的に解像度が上がる

 

★悪い点★

・高域が騒々しいと感じる方もいるかもしれない

・低域が少し痩せ細る

 

OYAIDEから発売されている、ヘッドホン向けリケーブル。

 

既に第二弾の「」というケーブルが出ているようだが、私は中古でオリジナルを拾った。

 

プラグ部分がかっこよくて、良いケーブルを使用している気持ちになれる。

 

おそらく銀メッキOCC素材を使っていると思われるが、こちらの第一弾のケーブルは詳細が書かれたHPなどが既に消失しており、詳しい事は不明だ。

 

今回は「フィリップス Fidelio X2XR」をオリジナルのケーブルからリケーブルしてみた。

 

実際にヘッドホンアンプを通して音楽を聴いたところ

 

高域が明らかにベールが剥がれたように鮮明になり、非常に伸びやかになった。

 

中音域も元々解像度の高いヘッドホンではあったが、更に明瞭になった。

 

低域は元のケーブルでは、少しモッサリとした、沈み込みがあって重い印象だったが、ケーブルを変えてからはタイトになり、スピード感が増した印象だ。

 

全体的に解像度がかなり上がって、オリジナルケーブルの少しずっしりとした印象のサウンドから、スピード感のあるサウンドに変わった。

 

個人的にはメリットしかないように感じたが、高音が騒々しいと感じる方もいるかもしれない。

 

また低域の質自体が変わったため、低域の量感が足りないと感じる方もいそうだ。

 

聴く音楽によって差し替えても良いと思うが、解像度重視のユーザーであれば間違いなく満足できるであろう音質だと感じた。

 

【ケーブルレビューに使った音源,アルバム】

 

MacBook Air + Fostex HP-A4(Audioquest DragonTail + SAEC SUS-380 A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Moderat/MORE D4TA(エレクトロニカ)

・渡辺啄麿/Last Afternoon(アンビエント)

AI/DREAM(J-POP,女性ボーカル)

Deep Sea Diving Club/EP-3(ロック)

Nikolaienko/Nostalgia Por Mesozóica(エレクトロニカ)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

RAY Audio「R02」低音重視だけど中・高域も疎かにしない!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ウォーム

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】広い

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】2DD

【発売当時の値段】12000円ぐらい

★良い点★

・迫力ある低音

・埋れない中・高音域

 

★悪い点★

・低音過多と感じる人もいそう

 

こちらはRAY AUDIOと呼ばれるメーカーの第二弾のイヤホンだ。

 

元々はAli Expressで売られていたものが、発売してから少し経って日本のAmazonでも売られていたようだが、推測するに数ヶ月で廃盤になった製品と思われる。

 

ダブルダイナミックドライバーという構成が珍しいイヤホンだ。

 

1、音質以外の評価

ケーブルの着脱が可能だがDCプラグという特殊なプラグで、ほとんど互換性がないため、実質リケーブルはできないに等しい。

 

恐らくだが開発者はシュア掛けを想定はしていない。私は直接垂らして装着した。

 

ハウジングは見た目通り、ある程度の重さがあり、装着感も完璧とまではいかないが、想像よりはしっかりと耳にハマった印象だ。

 

イヤーピースも柔らかく柔軟性があり、付属品にしては悪くない。

 

ハウジングは高級感があるが、ケーブルはゴムゴムして癖が付きやすく、価格帯を考えたら、もう少し質感の良いケーブルが欲しいと感じた。

 

2、音質評価

高域は全帯域の中で目立った部分ではないが、低音の量感が多いにもかかわらず鮮明に出ている。

 

中音域も前に出るというほどではないが、他の帯域にマスキングされる事なくボーカルが聞こえる。

 

低域は量感が多く、ベースの音は特に目立って聞こえる。低域が誇張されているため、同価格帯のイヤホンでは聞こえないような音が目立って聞こえる印象もある。

 

低域の量感が多いが、ボワつく印象はなく全体的に解像度が高い。

 

高域の立ち上がりが早いため、ロックや、スピード感のある音楽にも対応できるが、どちらかと言えばジャズボーカルやR&Bなどのゆったりした音楽のが楽しんで聴く事ができた。

 

クラシックは弦楽器の音は余韻をあまり感じることができず、クールに感じる。ピアノの音の滑らかな響きは好ましいが、個人的にこのイヤホンでわざわざクラシックを聴こうとは思わない。

 

癖のあるチューニングで、昨今の流行りとは違うと思うが、価格帯相応の解像度を持ち合わせており面白いイヤホンだと感じた。

 

【総評】

個性的なイヤホンで面白いと思う反面、競合機種の多い価格帯なので、特別にこのイヤホンを推薦する理由は思いつかない。

 

ダブルダイナミックドライバーの構成に興味が持てる人や、変わったイヤホンを持ちたいコレクター向きだと感じた。

 

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)

・空白ごっこ/A little bit(J-POP,女性ボーカル)

Dir en grey/Withering to death.(ロック,V)

DNA/DNA(Last Live At CBGB’s)(ロック)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Coco Tomita/ORIGINS オリジンズ(クラシック)

・メロディ・ガルドー & フィリップ・バーデン・パウエル/Entre eux deux(ジャズ)

 

iPhone 8 + Fiio Q5s(USB接続) + AM3D + Apple Musicによるサブスク音源

Rei/HONEY(J-POP,女性ボーカル)

kiki vivi lily/Tasty(J-POP,女性ボーカル)

・にしな/odds and ends(J-POP,女性ボーカル)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

HarmonicDyne「Zeus」解像度高め!!外観もかっこいい中華ヘッドホン!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】良い

【音場】普通

【装着感】良い

【発売当時の値段】36880円ほど

★良い点★

・高級感のある外観で所有欲が満たされる

・解像度が高くフラットなチューニング

 

★悪い点★

・低域の量感がもう少し欲しい

・モニターライクでノリの良い音ではない

 

こちらは中国のHarmonicDyne社の平面駆動ヘッドホンだ。

 

日本ではマイナーなメーカーだが、こちらのZeusHeliosに続く同社のヘッドホン第二弾だ。

 

50mmベリリウムダイナミックドライバーを搭載し、北米クルミ材を使った外観も高級感に満ち溢れている。

 

また付属の端子を付け替えるだけで、6.3mm4.4mm3.5mmを容易に切り替える事ができるのも便利だ。

 

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

 

1、音質以外の評価

決して軽いヘッドホンではないのだが、イヤーパッドは厚みがあり装着感がよく、側圧もキツすぎず丁度良い具合だ。

 

実際の重さよりも装着すると軽く感じた。

 

ケーブルも高級感があり取り回しも悪くない。

 

2、音質評価

高域は繊細で余韻も美しい。明瞭だが、全帯域の中で特別に目立った印象はない。刺さるような印象はない。

 

中音域も明瞭。とにかく解像度が高い。ボーカルはリズム隊と同じ位置で聞こえるような印象。

 

低域はタイトで量感は少なめ。すっきりとした上質な低域だが、ジャンルによっては少し足りなく感じるかもしれない。ただ弾力性のある音で心地よく、結構深くまで沈み込む。

 

全体的にマイルドで刺激のない音だが、解像度は価格相応か、それ以上と感じた。

 

打ち込み系の音よりは生楽器のが得意な印象。

 

クラシックは派手さはないが、滑らかな音が癖になり、このヘッドホンが最も得意とするジャンルだと感じた。

 

また女性ボーカルも得意だ。

 

ただ色々なジャンルを調べてみたが、テクノなどの打ち込み系や、ロックなどの派手目なジャンルも、タイトで締まりのある低域と圧倒的な解像度で意外と楽しませてくれた。

 

割と淡々と鳴らす印象があるのと、刺激が少なめの音作りのため、人によっては退屈に感じるかもしれないが、モニターライクな音が好きな方にはおすすめだ。

 

【総評】

外観も所有欲が満たされるし、価格帯以上の能力を誇るヘッドホンだと感じた。

 

フラットな音が好きな方におすすめ。

 

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【名機認定!!!】

 

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

Macbook Air + Fiio Q5s(USB接続,4.4mmバランス接続) + AM3D

Dustin Zahn/Gain of Function(テクノ)

EGOIST/BANG!!! - EP(アニソン,女性ボーカル)

ASA Wu & KM/Bloomer(ヒップホップ,女性ボーカル)

・サイダーガール/SODA POP FANCLUB 4(ロック)

 

Macbook Air + AL-38432DRⅡ(FURUTECH GT2によるUSB接続) + Apple Musicによるサブスク音源

Of Mice & Man/Echo(メタルコア)

 

Macbook Air + AL-38432DRⅡ(AudioQuest CinnamonによるUSB接続) + Apple Musicによるサブスク音源

PEOPLE 1/PEOPLE(ポップス)

・四谷みこ(CV:雨宮 天)/TVアニメ「見える子ちゃん」メインテーマ - EP(アニソン,女性ボーカル)

Mega Shinnosuke/CULTURE DOG(J-POP)

The fin./Outer Ego(J-POP)

LGT Young Soloists, Martin James Bartlett & Alexander Gilman/Philip Glass: Symphony No. 14, "Liechtenstein" / Piano Concerto No. 1, "Tirol" / Echorus(クラシック)

 

MacBook Air + Wagnus USBケーブル Milky Beamz + AL-38432DRⅡ+ Amazon Music HDによるサブスク音源

Patricia Brennan/Maquishti(アンビエント,ワールド)

 

MacBook Air + ONKYO DAC-1000 + Velve X SE+ Amzon Music HDによるサブスク音源

Belle Chen/A Nod to Christmas - EP(クラシック)

・マカヤ・マクレイヴン/Deciphering The Message(ジャズ)

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(純正USBケーブルによるUSB接続) + AT-HA22TUBE(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Chilli Beans,/Daydream - EP(J-POP) +

・メリッサ・アルダナ/12 Stars(ジャズ)

 

MacBook Air(TYPE-CTYPE Aの変換ハブを使用) + LUXMAN DA-100(ASAEC SUS-380 A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Jóhann Jóhannsson, シアター・オブ・ヴォイセズ, ポール・ヒリヤー & American Contemporary Music Ensemble/Jóhannsson: Drone Mass(クラシック)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

FOSTEX「HP-A3」弾力性のある低域が気持ちいい!!万能アンプ!!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ウォーム〜フラット

【発売当時の値段】30470

★良い点★

・タイトで上質な低域

USBバスパワーでの駆動で、アダプターなどの場所を取らない

・スイッチ操作で簡単に切り替えられる入出力

・小型で置き場を作りやすい

 

★悪い点★

・解像度はそこまで高くない

 

USB バスパワーで駆動するコンパクトな32bit DAC + 高音質ヘッドホン・アンプ(公式より)

 

日本のFOSTEX社のDACで、長らく定番機種として親しまれてきた。

 

今回はこちらのDACをレビューしよう。

 

1、音質以外の評価

正面のボタンで入力端子や出力端子の切り替えができるのが斬新だ。その上で、この切り替えはかなり使いやすく、直感的だ。

 

またUSBバスパワーで駆動するので、アダプターなどの余計なものが必要ないのも、デスク周りがコンパクトにまとまり好印象だ。

 

また本体自体も据え置きのアンプとしてはかなり小さく、置き場の確保が容易なのも嬉しい。

 

小型のDACとしては珍しく光デジタル入出力があるのも貴重だ。

 

これによりCDプレーヤーからテレビまで容易に接続する事ができて、まさに至れり尽くせりだ。

 

2、音質評価

下記の音質評価はヘッドホンアンプとして使用した場合だ。

 

高域は解像度が高くなるが、各帯域の中ではあまり目立った印象のない部分だ。

 

中音域は低音の量感があるにもかかわらず、鮮明で、ボーカルもしっかりと聞こえてくる。

 

低域が一番の長所と個人的には思っており、 量感がありながらも良質で締まった低域だ。これにより楽曲のグルーヴ感も増強される印象だ。

 

ドンシャリと言うほど「シャリシャリ」しないし、全体的な音の繋がりが自然なため、低音の主張が強めにもかかわらず、ウォーム~フラット寄りな印象を受けた。

 

低域が締まるため、スピード感のあるロックやヒップホップなどのジャンルにも向いているが、他のジャンルが不得手なわけではなくオールラウンダーだと感じた。

 

ただ解像度がめちゃくちゃ高いというわけではないので、雰囲気とか、ノリで楽しむリスニングライクなアンプという印象を受けた。

 

駆動力はかなりあり、一般的に鳴らしづらいとされるDT990 PROで使用しても容易に音量を取る事ができた。

 

他にはHD598Q701で試したが、ヘッドホンアンプとしての駆動力は申し分ない印象だ。

 

特にHD598は、少し緩慢な低域が締まって音の印象が一気に変わり、相性も良いと感じた。

 

またRCA出力を使って別のヘッドホンアンプなどに繋ぐような使い方も可能で、私は主に低音の増強をしたい時に使っている。

 

【総評】

解像度では上位のアンプに譲る事になるが、リスニングライクで低音が出るため、他のヘッドホンアンプを持っている今でも多用している。

 

光デジタル入力があるのも個人的には嬉しく、何かと活用できるヘッドホンアンプだ。

 

据え置き環境を持っていない方の最初の1台としても、強くおすすめできる1台。

 

【点数】 ★★★★★★★★★★ 10/10

【名機認定!!!】

 

DACレビューに使った音源,アルバム】

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(100均のノーブランドの変換アダプタにてTYPE CTYPE Aに変換→付属の純正ケーブルによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

aiko/ねがう夜 - EP(J-POP,女性ボーカル)

・中野公揮/Oceanic Feeling(クラシック)

・向井太一/ANTIDOTE(J-POP)

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(Audioquest DragonTail + 純正付属USBケーブルによる接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

オカモトコウキ/時のぬけがら(J-POP) 

・メロディ・ガルドー & フィリップ・バーデン・パウエル/Entre eux deux(ジャズ

Joey Alexander/Origin(ジャズ

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(100均のノーブランドの変換アダプタにてTYPE CTYPE Aに変換→付属の純正ケーブルによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

fromis_9/Midnight Guest - EP(K-POP,女性ボーカル

CrazyBoy/HIP LIFE:POP LIFE(ヒップホップ

dodo/again(ヒップホップ

GARNiDELiA/Duality Code(女性ボーカル,ロック

・宇宙ネコ子/日のあたる場所にきてよ(女性ボーカル,シューゲイザー

・まちだガールズ・クワイ/オリオン座流星群(J-POP,女性ボーカル

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

AKG「Q701」名機!!クラシックやポップスメインなら最適解!!

【高音】★★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】広い

【装着感】普通

【発売当時の値段】36168円ぐらい

★良い点★

・非常に伸びやかな高音

・繊細で丁寧な音の表現

 

★悪い点★

・低音が、やや少なめ

 

こちらは元々AKGの名機として評価を得ていたK701をベースに、クインシージョーンズとのコラボモデルとして発売されたものだ。

 

Q」のマークが印象的な他、ケーブルが着脱式に変更になりリケーブルも可能になった。

 

またカラーバリエーションに緑も用意されており、奇抜なカラーリングでも注目を集めた。

 

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

 

1、音質以外の評価

AKGお得意のセルフアジャストシステムにより装着感は良い。イヤーパッドもフカフカで心地よい。

 

惜しむらくは批判の対象となる頭頂部の「コブ」。確かにこれにより頭が痛くなる事があり、難点ではある。

 

ケーブルは3m6mのものがそれぞれ付属するので、自宅の環境に合わせて使いやすい方を選べる。

 

ケーブル自体は扱いやすいもので良質だ。

 

2、音質評価

高域はどこまでも伸びるかのようで、天井を感じさせない、素晴らしい表現となっている。

 

女性ボーカルから管楽器まで、丁寧な表現だと感じた。

 

中音域も明瞭。ボーカルは前に出てくるような印象で聞き取りやすい。

 

低域は他の帯域に比べると量感少なめだが、AKGのヘッドホンの中では比較的、量が多く思われる。

 

私はK701を聞いた事がないので比較できないが、K701よりも低音が出るようになったという声が各レビューサイトでは多い。

 

パワーのあるヘッドホンアンプで再生すると低音の量感を実感できる。

 

ややウォームよりの低音なので、昨今の打ち込み系のポップスなどよりは、ジャズやクラシックに向く印象の音だ。

 

得意ジャンルを挙げれば女性ボーカルのポップス、ジャズ、クラシック、などになるだろう。

 

録音状態の悪い楽曲や、ロックやEDMなどの低音をメインに聴かせるような音楽、打ち込み系は、そこまで得意ではないと感じた。

 

ただ、どのジャンルを再生しても価格帯以上の音を鳴らし、ニターライクではなく、音楽を楽しく聴かせてくれる味付けがあるヘッドホンだと思った。

 

【総評】

ヘッドホンアンプを持っている事が前提にはなってくるが、ポップスやジャズ、クラシックを聴くに当たっては最適解となるヘッドホンだと感じた。

 

勿論、価格帯が上の物を聴けば、もっと解像度が高かったりと色々と利点があるが、そういったマニアックな世界に足を踏み込む必要がなければ、Q701はヘッドホンの1つのゴールと言えるだろう。

 

ただ、あまりにも優等生的なサウンドなので、たまに刺激が欲しくなってしまうのも事実だ。

 

そういう時はベイヤーのヘッドホンを使って気持ちを満たすようにしている()

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】

 

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

MacBook Air + Fostex HP-A3(Audioquest DragonTail + 純正付属USBケーブルによる接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

オカモトコウキ/時のぬけがら(J-POP)

・メロディ・ガルドー & フィリップ・バーデン・パウエル/Entre eux deux(ジャズ)

Joey Alexander/Origin(ジャズ)

 

MacBook Air + Fostex HP-A4(Audioquest DragonTail + 純正付属USBケーブルによる接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

OH MY GIRL/Real Love(K-POP)

おいしくるメロンパン/cubism - EP((J-POP,ロック)

Sasha Sloan/I Blame The World(ポップス)

 

MacBook Air + ONKYO DAC-1000(Grandio USB-2.0 C-B type 2.0mによるUSB接続) + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amzon Music HDによるサブスク音源

・優河/言葉のない夜に(J-POP,女性ボーカル)

・マリ・サムエルセン, Meredi, コーリング・ベルリン & ジョナサン・ストックハンマー/LYS(クラシック)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

NOKIA「P3600」美音系の高音質完全ワイヤレスイヤホン!!

【高音】★★★★★

【中音】★★★★★

【低音】★★★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】良い

【音場】広い

【フィット感】普通

【取り回し】普通

【ドライバー】1BA + 1DD

【発売当時の値段】9280円ぐらい

★良い点★

・繊細で伸びやかな高域

・高級感のあるイヤホンケース

 

★悪い点★

・人によっては刺さると感じる人もいるかもしれない

・ケースが重い

・ステムが太くサードパーティー製のイヤーピースの使用は難しい

 

こちらはクラウドファンディングにて発売されたNOKIAの完全ワイヤレスイヤホンだ。

 

フィンランドの通信メーカーで、日本でもワイヤレスイヤホンやヘッドホンをリリースしており、こちらは完全ワイヤレスイヤホン第3弾となる製品だ。

 

ちなみに前作にあたるP3802Aにはノイズキャンセリング機能が付いていたが、今作では「リアルな音の再現」にこだわって、敢えてノイズキャンセリング機能を外したとのことだ。

 

1、音質以外の評価

ステンレス鋼のケースは高級感があり、所有欲が満たされる。ただずっしりと重いため、軽いイヤホンを求めている人には違うかもしれない。

 

また、ステムが異常なほどに大きく、他社製のイヤーピースはほぼ使えないと思われる。

 

純正イヤーピースは可もなく不可もなくだが、イヤホン自体のフィット感は良い。

 

2、音質評価

高域BAドライバーらしく伸びやかでキラキラとした印象。

 

完全ワイヤレスで、この音の表現には驚いた。女性ボーカルの声も目の前で歌われているような臨場感があるが、人によっては刺さると感じるかもしれない。

 

中音域も明瞭。ボーカル重視で聞きたい方には向いていると思う。またクラシックの弦楽器の音なども丁寧な表現で心地よい。

 

低域は全体の中では目立たない部分だが、沈み込みは深く、ロックやメタルなどのジャンルでも必要十分な量が出ていると感じた。

 

美音系の音で、アコースティック、クラシック、ジャズ、女性ボーカル物に特に向いているが、特別に不得手なジャンルがあるとは感じなかった

 

敢えて言えば丁寧に描きすぎる部分があるため、音源によってはアタック感やスピード感に欠けると感じることもあるかもしれない。

 

またTWSらしからぬ音場の広さも併せ持ち、かなり高音質なイヤホンだと感じた。

 

【総評】

通信メーカーの老舗とは言え、日本では知名度のない会社。そこから、こんなに優れたイヤホンが出てくるとは驚いた。

 

特に女性ボーカルのポップスでは鳥肌が立つような興奮があり、完全ワイヤレスでも、このような臨場感が得られるのかと素直に驚いた。おすすめ。

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Dave Angel/Classics(UK テクノ編集盤 )

Kee Avil/Crease(ポップス,女性ボーカル)

・アイナ・ジ・エンド/THE ZOMBIE(J-POP,女性ボーカル)

Flume/Palaces(エレクトロニカ)

Watain/The Agony & Ecstasy of Watain(ブラックメタル)

かいりきベア/ダーリンシンドローム(ボカロ)

 

●Fiio M9(apt-x接続)

・花譜/魔法α(ALAC)(Vtuber,女性ボーカル)

Claris/BIRTHDAY(ALAC)(アニソン,女性ボーカル)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △