私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

LZ「A5」ノズル交換で音質変更可能な名機!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】4BA+1DD
【発売当時の値段】29800円

★良い点★
・高い解像度
・ノズルで調整できる音質

★悪い点★
・特になし

こちらは中国のLZのイヤホンだ。このAシリーズは何作も続き国内でも発売されているが、今回はこちらのA5をレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
アルミ削り出しのハウジングはシンプルなデザインながら高級感がある。

某メーカーのパクリと言われたロゴは個人的にはあまり気にならなかった。かっこいいかと言われると微妙なところだが。

イヤーピースはシリコンのものと、コンプライのようなフォームタイプのものが1つ入っている。

イヤーピースは可もなく不可もなくだが、フィット感を求めるなら他のイヤーピースに変えた方がいいだろう。

シリコンのイヤーピースは装着感が微妙なので、フォームタイプのが遮音性や密着度は高いと感じた。

またノズル交換によって音質を変えることができる。

ケーブルやケースはシンプルなものだが使い勝手が良い。

2、音質評価

●赤フィルタ●

※聞いた音楽
OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Vanessa Wagner/Mirrored(クラシック) ○
・Mura Masa/demon time(EDM) ◎
・Liyuu/TRUE FOOL LOVE - EP(アニソン,女性ボーカル) ◎

かなり沈み込みの深い低音が出るのだが、中音域は一切埋もれず、尚且つ高域も抜けが良いという絶妙なバランスだ。

EDMのようなクラブ系の音楽も深い低域で臨場感があるし、クラシックもウォームな音で心地よく聞けた。

●灰フィルタ●

※聞いた音楽
OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・V.A./ツユ カバーズ ~レインボーアンブレラ~(J-POP,女性ボーカル) ○

Huawei P30 lite + Fiio Q5s(Fiio CD06によるUSB接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源
ELLEGARDEN/The End of Yesterday(ロック,パンク) ○

赤フィルタに比べると低音は出てるものの、かなりスッキリした印象。全体的に良い意味で極端なところのないバランスの取れたフィルタ。派手な音ではあるが高域が刺さりづらくて使いやすい。

●黒フィルタ●

※聞いた音楽
Huawei P30 lite + Fiio Q5s(Fiio CD06によるUSB接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Faceless Burial/At The Foothills Of Deliration(デスメタル) ◎

OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・THE CHASM/The Scars of a Lost Reflective Shadow(デスメタル) ○

デフォルトのフィルタ。高音が刺激的だが刺さらない絶妙なバランス。中音域は明瞭だが、周りの音が少し騒々しく聞こえるので目立ちづらい。

低域は灰色や赤色に比べると必要最低限という印象で、低域自体を楽しみたいなら違うフィルタのが良さそうだ。

赤や灰が多低域重視だったのに対して、黒は中高音域重視で、解像度がかなり高い印象になった。

●水色フィルタ●

※聞いた音楽
OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Chelsea Grin/Suffer in Hell(デスメタル) ○

Huawei P30 lite + Fiio Q5s(Fiio CD06によるUSB接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Ingested/Ashes Lie Still(デスメタル) ◯

黒フィルタに比べて高域がより刺激的になり、音源によっては刺さる直前だ。バランスが良いとは言えないが抜けがよく刺激的なフィルタだ。

【総評】
フィルタ付け替え機能のあるイヤホンは、結局バランスの良い1つのフィルタしか使わなくなる事が多いが、このA5に関してはどのフィルタも甲乙つけがたい。

バランスの極端なフィルタにすら独特な刺激があり、必要な場面が想像出来るのだ。

全体的に派手目な音だが刺激的で面白いバランスだ。

価格帯以上の解像度と面白さを持ち合わせたイヤホンだと感じた。

個人的には灰色のフィルタが好きだが、音源によって使い分けるだろう。

名機と呼んで差し支えないIEMだと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

RHA「S500i」刺激的な高音で女性ボーカルも臨場感あり!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】6000円前後

★良い点★
・伸びやかな女性ボーカル
・キラキラした高音

★悪い点★
・高音が刺さりやすい
・タッチノイズが大きい

こちらはRHAのエントリークラスのイヤホンで、iPhoneに対応したリモコン付きのものだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ケーブルは絡まりづらいがタッチノイズが酷い。

そのためにクリップが付属するのだが、正直クリップ無しでは外で使う気が起きないレベルだ。

RHAのイヤホンは、このイヤホンに限らず全てタッチノイズが大きいのが残念だ。

ただしイヤホン自体は軽く持ち運びしやすい。

イヤーピースは優秀だ。しっかりフィットさせて耳穴の奥まで押し込まないと低音が逃げやすいので要注意だ。

リモコンはiPhone 8で問題なく動作したが、停止・再生ボタンなどはもう少し軽い力で押せるものの方が個人的には良かった。

押すのに少し力が要る印象だ。

2、音質評価
高域は価格帯でも特筆するべきところで、かなり伸びる。女性ボーカルも近くで歌っているかのようで臨場感抜群だ。

中音域も明瞭。ボーカルが押し出される印象だ。

低域もしっかりフィットさせれば必要十分な量が出ていた。ただし、メタルなどの激しいジャンルに向くような低音ではないと感じた。

ポップス、特に女性ボーカルは得意だと感じた。

低域の量感の少なさと、高域の刺さりやすさは好みが分かれそうだ。

またアルミニウム製筐体特有のキンキンとした高音は刺激的で、個性という点では評価したい。

また欠点を差し置いても解像度が高く、エントリーモデルとしては優秀だと感じた。

【総評】
RHAは上の価格帯のイヤホンになると更に音が良くなるので、個人的にはもう少しお金をかけて上位モデルを手にしてほしいとも思ってしまった。

ただし、このイヤホンもエントリーモデルとしては優秀で、スマホでも鳴らしやすく手軽に使えるメリットがあると感じた。

高級感もあり、音も良くて、個人的には好きなイヤホンだ。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・高田みどり/Tree of Life(アンビエント) ○
・一寸先闇バンド/一寸先闇 - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
・ウォルピスカーター/分身(J-POP) ○
・藍空と月/君がいなくなったので(J-POP,女性ボーカル) ○
安藤裕子/Kongtong Recordings(J-POP,女性ボーカル) ◎
・POP ART TOWN/ART MUSEUM(J-POP,女性ボーカル) ◎
・アポロノーム/Moment(J-POP,女性ボーカル) ○
・森七菜/アルバム(J-POP,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Fender「PureSonic Wireless Earbuds」個性的なデザインでフィット感抜群のワイヤレス!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】良い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】10000円前後

★良い点★
・迫力ある低音と高音

★悪い点★
・低音多めのドンシャリチューニングに好みは分かれそう

こちらはFender社がリリースした、独自の6mmダイナミック型ドライバを搭載したネック型ワイヤレスイヤホンだ。

今回はこちらをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
こちらはFender社が買収したAurisonicsのROCKETSと呼ばれるイヤホンのデザインが元になっており、かなり特徴的なデザインだ。

イヤーピース部分が三段フランジになっている他、ケーブルも丈夫で、色のデザインも独特だ。

FenderのSure sealイヤーピースと、フォームタイプのコンプライに似たイヤーピースが付属する。

この密着感のあるイヤーピースは装着感抜群で、サイズが合えば三段フランジということもあり素晴らしい密閉感と遮音性を誇る。

今回はSure sealイヤーピースでレビューすることにした。

またネック部分は締めて首にフィットさせることで装着感が増し、結果としてイヤーピースのフィット感もアップして音質が向上したように感じた。

2、音質評価
高域は出ているがドスっという重い音で、元の音源以上の重量感を感じる。

中音域はマスクされるようなことはないが、低域の印象が強く、あまり特徴的ではない音域と感じた。楽器の音は前に出る印象。

低域は量感があるが、全体としては割とスッキリとした印象だ。

ドンシャリ的な音作りだが、個人的には好みで、ロック系の音楽は迫力を持って聴けた。

またワイヤレスイヤホンとしてはドラムのアタック感が強いのも個性だと感じた。

ロック系の音楽をド迫力で聞きたい方、低域のグルーヴ感を感じたい人には良いと思うし、反対にそういう音が苦手なら止めた方が良いだろう。

抜けの良い音ではあるが、あまり解像度が高いとは言いづらいので、屋外でラフに使うのが適している気がした。

またイヤーピースの密着感も特筆するべきところで、遮音性はかなり高く、また耳に張り付くような感覚があり外れるような心配もなかった。

ステムが太めなので、フィット感が悪いと感じる方はイヤーピースのサイズを1段階下げても良いと思った。

【総評】
正直、ネットの他のレビューでの評判はあまりよくなかったので期待していなかったが、割と好みの音だった。

デザインも個性的だし、ドンシャリ系が嫌いじゃなければ現在は中古で安く買えるので選択肢の1つとして良さそうだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Hembree/It’s a Dream!(ロック) ○
Foals/Life Is Yours(ロック) ○
・集団行動/SUPER MUSIC(J-POP,ロック,女性ボーカル) ○
・シズクノメ/単純的希望(J-POP) ○
ドレスコーズ/戀愛大全(ロック) ○
ジェフ・ベック/ブロウ・バイ・ブロウ(ロック) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Focal「Spark Wireless」バランスよく開放感のある音!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】10000円前後

★良い点★
・開放的で閉塞感のない音
・バランスの取れたチューニング

★悪い点★
・やや悪い装着感

こちらは高級スピーカーで有名なFocalのネック型ワイヤレスイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤホン自体は軽く、バッテリーとリモコン部分を分離させる事で重さを分散させ、首にかけやすいようになっている。

ただ装着感は個人的には普通ぐらいで、ネックバンドの重さで少し外れやすかったり、安定しないような印象もあった。

イヤーピース自体は可もなく不可もなくだが、特に変更の必要性は感じなかった。

ステムが太いので装着感が悪く感じる人は1サイズイヤーピースを下げた方が良いと感じた。

ハウジング部分はシンプルながら高級感があり好印象だ。

またマグネット式のクリップも付いてくるので、ネックバンドがプラプラするのが嫌な人やランニングをする人には重宝するのではないかと思った。

2、音質評価
高域は鮮明で女性ボーカルの伸びも良い印象だ。

中音域も明瞭。押し出しは強くないがボーカルは鮮明だ。

低域は少しウォームな印象で、適度な量感をもって全体を支えてくれる。

恐らくはハウジングにあるベント穴のおかげで、閉塞感がなく、全体的に音がのびのびとしている。

Focalはヘッドホンも含めて「スピーカーに近い鳴り方」にこだわってきたメーカーだと個人的には思っているが、安価なワイヤレスイヤホンでも音場の広さを感じられ、スピーカーに近い印象が持てたのには驚いた。

Focalにしては少しドンシャリ寄りのリスニングライクなチューニングだが、全体の印象としてはフラットで、どのジャンルも高音質で楽しめるのではないかと感じた。

敢えて言うなら演奏が激しすぎる音楽よりは、ボーカルメインのものや、音数が多すぎないポップスのが得意と感じた。

【総評】
見た目の高級感もあるし、開放的な音で良いと感じた。

Bluetoothイヤホンでも高音の伸びや抜けの良さにこだわる人に使ってほしいと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・8LOOM/8LOOM(J-POP) ○
・Omoinotake/Dear DECADE, - EP(J-POP) ○
・Dermot Kennedy/Sonder (Apple Music Edition)(ポップス) ◎
・Clematis/ブループリント(J-POP) ○
・cosmomule/静止軌道上空のあなたへ(J-POP) ○
小泉今日子/厚木I.C.(J-POP,女性ボーカル) ◎
・山中沢男/Muddy comedy(ロック) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
the peggies/Hell like Heaven(J-POP,ロック,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KINERA「TYR」おしゃれな高音質エントリーイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】3590円

★良い点★
・ライブ感のある低音
・全体的にバランスの取れたチューニング

★悪い点★
・値段相応の解像度

こちらは中国のKINERAによるエントリークラスのイヤホンだ。

恐らくだが、同時期にfinalからE1000という安価なイヤホンが登場したので、それに対抗する形でリリースされたのではないかと想像している。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
まず安価なイヤホンながらfinal Eタイプと呼ばれる定番イヤーピースがS・M・Lサイズ付属する。

またそれとは別にKINERA製のイヤーピースも付属してくる。

KINERAのイヤーピースも悪くないのだが、Eタイプのが装着感もよく、解像度も明らかに上がるので、個人的にはEタイプ一択で良いのかなと思った。

遮音性は完璧とまではいかなくても必要十分と感じた。

取り回しもよく、ハウジングには価格帯以上の高級感を感じた。

またキャリングポーチも薄いものながら高級感があり、3000円前後のイヤホンの付属品としてはかなり充実していると思った。

2、音質評価
高域は金物の音は結構目立つが、ボーカルはそんなに伸びる印象ではない。価格帯を考えると鮮明に出ていると感じた。

中音域も低音の量が多い割にはマスクされずボーカルの声もしっかりと聞こえた。

低域は量感多めだが、アタック感、スピード感があり、やはり価格帯を考えるとかなり上質だと感じた。

割とジャンルを選ばないチューニングだが、個性的な音とも感じた。

ロックやEDM、打ち込み系の音楽は特に気持ちよく聞けた。

決して解像度が高いとか、スピード感のある音作りではないと思うのだが、実際にBPMの早い曲を聴くと結構キレよく聞けて不思議な印象だ。

また低域の乾いた感じ、言葉では表現しにくいのだが「ボスッ」という感じの風を感じるような音作りは個人的に好みだ。

【総評】

特に欠点はないが、敢えて言うなら5000円出せるなら、もう少し解像度の高いイヤホンが買えるので、まずはお試しで「安くて音の良いイヤホン」を試したいという方には良いかもしれない。

またキャリングケースやハウジングに高級感があるので、お洒落なイヤホンを持ち歩きたい方にもおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・V.A./天元突破グレンラガン BEST SOUND [Disc 1](アニソン) ○
・女王蜂/Q(ロック) ○

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Tristan/Crazy Wisdom(トランス) ◎
・田中ヤコブ/IN NEUTRAL(ロック) ○
・春ねむり/春と修羅(ヒップホップ) ○
韻踏合組合/ジャンガル(ヒップホップ) ◎
・DJ Q/Est. 2003(EDM) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

BRAINWAVZ「B200」モニターライクな優等生イヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】やや広い
【フィット感】良い
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA
【発売当時の値段】17112円

★良い点★
・モニターライクでフラットな音質
・価格帯以上の解像度

★悪い点★
・低音の沈み込みが浅い
・やや没個性と感じるチューニング

こちらは香港のBRAINWAVZのイヤホンだ。

元々は他社のイヤホンのOEMも手掛けていたメーカーで実力のあるメーカーだが知名度は低い。

2BA構成のモデルになり、今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ゴムゴムしたケーブルは可もなく不可もなくだ。あまり高級感のあるケーブルではない。

リモコン付きケーブルも別途で付属する。

キャリングポーチはカジュアルなものだが、頑丈そうで、尚且つイヤーピースなどを入れるメッシュポケットがあるのがポイントが高い。

イヤーピースは穴の口径が違うものが、それぞれにS・M・Lサイズで付属してくる。

コンプライは未開封で、なんとなく開けるのが勿体なくて使っていない。

シリコンイヤーピースのSmall HoleのMサイズで今回はレビューした。

装着感は非常によく、SHUREやWestoneのイヤホンに通じるものがあった。

氷をイメージしたというハウジングは、ただ曇っているだけのようにも見えるし、手作り感が個性的にも感じられる。

私は好意的に捉えたが好みは分かれそうだ。

2、音質評価
高域は明瞭。BAらしい鮮明さ。再生機材によっては少し尖って聞こえるが、あまり刺さる心配はないと感じた。

中音域は明瞭。特にボーカルは男女共に鮮明に聞こえる。楽器の音も含めてクールで原音再生的な音に思えた。

低域は2BAのイヤホンにしては出ているが沈み込みは浅く感じた。

スマートフォンに直接挿した時には低域が少しウォームというか、ボヤけた印象があった。

ポタアンを通した時はタイトで低域が締まったような印象があった。

ただ2BAのイヤホンにしては無理にアンプを通さずとも、スマホ直挿しで十分に鳴っていると感じた。

中高音域重視のイヤホンなので、私はポタアンに繋ぐ面倒を考えたら、低音が多少緩くてもスマホ直挿しでラフに使いたいと感じた。

全体の印象としてはモニターライクで、バランスの良いフラットなチューニングと言えるだろう。

反面、多少個性に乏しい印象もあり、リスニングライクな音が好きな人には少し退屈に感じるかもしれない。

モニター的な音が好きな人にはSHURE SE215やWestone W10のような定番機よりも評価が高くなるようなポテンシャルがあると感じた。

解像度の高さや全体的な音の質で言えば価格帯以上のものを感じた。

ポップスやロックをモニター的に鑑賞するのが合っているのではないかと思ったが、やや広めの音場を生かしてジャズやクラシックを聴くのも悪くないと感じた。

【総評】
価格帯以上のポテンシャルを感じたものの、私個人としては少し退屈な音にも感じた。

ただ私は元々モニター的な音があまり好きではないので、徹底したフラット主義な方や、モニターライクな音が好きな方には私の評価以上に刺さるイヤホンだと感じた。

何よりも客観的に見た時に良いイヤホンなので、もっと多くの人に広まってほしいと思った。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
ヨーヨー・マ, エマニュエル・アックス & レオニダス・カヴァコス/Beethoven for Three:
Symphony No. 6 "Pastorale" and Op. 1 No. 3(クラシック) ○
・Gladie/Don't Know What You're in Until You're Out(女性ボーカル,パンク) ○
・WurtS/MOONRAKER - EP(J-POP) ○
・L.S. Dunes/Past Lives(パンク) ○
・リュックと添い寝ごはん/四季(ロック) ○

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・高瀬統也/13月2日(J-POP) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・asmi/bond(J-POP,女性ボーカル) ○
・V.A./歌物語 -<物語> シリーズ主題歌集- [Disc 2](アニソン,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

final「F7200」内から外に広がるような音場の広さ!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】良い
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA
【発売当時の値段】50000円ぐらい

★良い点★
・広い音場
・天井を感じさせないボーカル
・徹底的にフラットなチューニング

★悪い点★
・低音が少し足りなく感じる人もいるかもしれない
・フラット故にインパクトに欠けるチューニング

こちらはfinalのFシリーズのフラッグシップモデルだ。

フラッグシップながら複数ドライバーではなく、あくまで1BAにこだわるfinalならではの姿勢が見える。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
非常に小さいイヤホンで踏んづけたら割れてしまいそうだ。取り扱いには注意したい。

小さいが故に耳の中にはスムーズに入っていった。

付属のfinal Eタイプはフィット感の良いイヤーピースで、サイズさえ合えば装着感に悩まされることはないだろう。

また私は中古で買ったので付属してこなかったが、新品購入時に付属するコンプライのイヤーピースなら、このイヤホンに足りないと思われる低音の部分を補えるかもしれない。

耳掛けで使用するイヤホンだがケーブルが硬くワイヤーもないため(イヤーフックは付属する)、少し耳掛けしづらいと感じた。

デザインは奇抜で高級感もあり所有欲は満たされた。

2、音質評価
高音は鮮明だが変に誇張された音ではなく、刺さるようなこともなかった。

中音域も明瞭。特にボーカルは息遣いまでハッキリと聞こえるかのようだ。

低域は全体の中では量感が少なめだが、1BAのイヤホンとしてはかなり出ている方だと感じた。

イヤホンから耳に音が入ってくるというよりは、自分を中心に外側に音が放出されるような聞こえ方で、かなり個性的だ。

音場が非常に広く、こんなに小さなイヤホンながらスピーカーで聴いているような感覚を覚えた。

ボーカルはほとんど天井を感じさせず、大きなホールで歌っているのではないかと錯覚させられた。

男女ボーカル共に違和感はないが、特に女性ボーカルが得意だと感じた。

非常にフラットな音作りで、どの帯域も誇張がないために最初に聞いた時のインパクトは薄いと思うが、長く付き合っていくうちに真価に気付くのではないだろうか。

個人的にはボーカルものや、ポップスに向いていると感じた。

打ち込みも苦手ではないが生楽器の演奏のが得意に感じた。

他社のイヤホンだと価格帯は全く違うがArtioのCU1の鳴り方に似ていると感じた。

【総評】
究極にフラットな音と言うと、このF7200の音を想像するぐらい、原音再生に近づいた音のように感じた。

人によってはフラットすぎるが故にメリハリに欠けると感じるかもしれないが、1BAの可能性を感じさせる1本だった。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(DITA Truth Interconnect 3.5 to 3.5 Mini Cableによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・adieu/adieu 3 - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
・For Tracy Hyde/Hotel Insomnia(J-POP,シューゲイザー ) ○
・The Chapel Choir of Pembroke College, Cambridge, The Pembroke College Girls’ Choir, Anna Lapwood & Emma Johnson/A Pembroke Christmas(クラシック) ○
PassCode/REVERBERATE ep.(J-POP,女性ボーカル) ◎
ニール・ヤング & クレイジー・ホース/World Record(ロック) ◎
・森七菜/アルバム(J-POP,女性ボーカル) ○

Huawei P30 lite + NIK58-TUBE(“AVINITY”のステレオミニ to ステレオミニのショートケーブルによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
ZAQ/ZAQPOT(アニソン,女性ボーカル) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・Ado/狂言(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △