私はイヤホンハンター

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DENON「DENON AH-C710」生々しいベースの音と臨場感!!2009年発売の名機!

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★★

【傾向】ドンシャリ

【解像度】良い

【分離感】普通

【音場】近い

【フィット感】良い

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】15000円ぐらい

【筆者が購入した値段】中古で1600

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

 

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中々に高級感があるイヤホンケース

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イヤホンを巻きつけて収納するタイプのケース。最近は巻きつける事自体が断線の原因になると言われていて、この手のケースはほとんど見なくなった。

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2009年発売、かなりのロングセラーとなり5年以上販売されていた。現在は販売終了している。

 

現在は後継機のAH-C720や、更に上位のフラッグシップモデルAH-C820等があるが、2009年に発売した当時は、こちらがDENONのイヤホンのフラッグシップモデルだった。

 

1、音質以外の評価

こちらのイヤホンは金属筐体にも関わらず、ケーブルがゴムで安っぽく見えて、あまり高級感が感じられない。

 

ただ2009年と言うと今のようにリケーブルが主流の時代でもなく、ケーブルに高級感が求められなかった時代だと思われるので、仕方ない事かもしれない。

 

ケーブル自体の取り回しは悪くないが、延長ケーブル付で、延長無しだと長さが中途半端。私は延長無しでワイシャツの胸ポケットや、ジャケットのポケットにDAPを入れて使っている。

 

純正イヤーピース3サイズとコンプライが付属するが、中古で買ったためコンプライは欠品だ。

 

ただし純正イヤーピースは硬くて高音がしっかりと出て、フィット感も良好。特別なこだわりがなければイヤーピースに交換の必要性を感じなかった。

 

2、音質評価

名機以外の何物でもない。2021年現在でも1万以下ならコスパが良いと感じてしまうし、こんなイヤホンが中古とは言え2000円以下で買えてしまったのだから恐ろしい。

 

まず特徴として、非常に金属筐体然とした硬めの音が出る。中古で買ってこれだったので、新品で買ってエージング前の物だと硬すぎて驚く人も多いのではないだろうか?

 

ただ、この硬さは高音の表現に秀でており、テクノのようなエレクトロミュージックから、ジャズにおけるシンバル、はたまたクラシックの金管楽器やピアノの音まで、素晴らしい音を奏でるのである。

 

ボーカルに関しては近くも遠くもない。昨今の女性ボーカルやアニソン等をボーカルメインで聴きたい方は別のイヤホンのが良いかもしれない。反対にリズム隊も含めて楽器メインで全体を聞きたい方にはお薦めできる。

 

低音は量感はあるのだが、極めて上質。オーケストラの金管楽器やジャズのベースなど、あまりの生々しさに驚嘆する。

 

またロックやパンク、メタル等のスピード感がある曲を聴いても、タイトで素晴らしい低音域を表現する。

 

これもできる、あれもできるどのジャンルに対しても万能に対応し、良質な表現をする。これが名機というものかと改めて驚かされる。

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

●Fiio M9(直刺し)

Asocial/Det Bittra Slutet(ハードコアパンク)

Underage/Demo 7-3-1983(ハードコアパンク)

King Gnu/CEREMONY(ロック)

XASTHUR/A Gate Through Bloodstained Mirrors(ブラックメタル)

 

OPPO Reno3a + xDuoo XD-01

Alfa Mist/Structuralism(ジャズ

Daniel Herskedal/Call for Winter(ジャズ)

Adrian Younge, アリ・シャヒード・モハマッド & ロイ・エアーズ/Roy Ayers JID002(ジャズ,ファンク)

 

OPPO Reno3a + μAMP109G2 + Apple Musicによるサブスク音源

・アヴィシャイ・コーエン/Arvoles(ジャズ)

 

OPPO Renoa fiio Qmk

デレク・ベイリー, エヴァン・パーカー, Hugh Davies, ジェイミー・ミューア & Christine Jeffrey/The Music Improvisation Company(ジャズ)

Benjamin Baker & Daniel Lebhardt/1942: Prokofiev, Copland & Poulenc(クラシック)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位で曲をあまり聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

 

Benjamin Baker & Daniel Lebhardtの「1942: Prokofiev, Copland & Poulenc」をApple Musicで

ヴァイオリンやピアノの音をこれ以上になく美しく奏でる。最高。

 

Underage/Demo 7-3-1983

www.youtube.com

実際に聞いたのはDICOGRAPHY CDから読み込んだ内容。元々の音質が悪いパンクの音源だが、こういった音源も楽しく鳴らす。高音の硬めの音がパンクロックに合っていると思う。

 

ロイ・エアーズ, Adrian Younge & アリ・シャヒード・モハマッドの「Roy Ayers JID002」をApple Musicで

ジャズファンクレジェンドの2021年のアルバム。ベースの音が目の前に迫ってくるような迫力で、上質な低音が素晴らしい。

 

とにかくどんなジャンルを鳴らしても、素晴らしい音色を鳴らしてくれるので、感動してしまう。

 

低音強めで、昨今のハイブリッドイヤホンの音とは全くの別物なのだが、古き良きを感じる。

 

敢えて言うのなら、昨今のデジタル処理された打ち込みのポップスよりは、生楽器の方が得意と思われるが、テクノなんかも相性が良いため一概に言えないところだ。

 

付属イヤーピースも含めて優れているので、同価格帯では敵なしであろう。リケーブルもできないため、完璧なイヤホンである事が、面白味がなく欠点とも言えよう。