私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

KB EAR「Hi7」低音はゴッソリ無し!!自然に伸びる高音が美しい!!

【高音】★★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★

【傾向】フラット

【解像度】良い

【分離感】良い

【音場】広い

【フィット感】良い

【取り回し】普通

【ドライバー】6BA+1DD

【発売当時の値段】10000円ぐらい

【筆者が購入した値段】中古で3000円ぐらい

 

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KB EAR
ブランドの高級イヤホン。イヤホンポーチの色合いや形状からしTRI Audioと同じ工場で生産されている気がする。

 

パッケージや付属するイヤピの形状もTRI Audioの一連のリリースと似たものになっている。

 

ベント穴があるため多少は音漏れするものの、余程の爆音で鳴らすわけでもなければ、インナーイヤーのイヤホンみたいに利用状況を限定する必要はなさそうだ。

 

玉子型の奇抜なハウジングだがフィット感も比較的よく感じる。

 

1、音質以外の評価

ハウジングは値段相応の高級感がある。Amazon等の写真よりも実物のが良く感じだ。

 

イヤーピースは黒と白っぽいものが、それぞれ3サイズ入っている。

 

黒の物は滑りやすくあまりフィット感が良いとは言えないが、白っぽいものはフィット感がよく、特別な理由がなければ後者の方に替えた方が本来の能力を発揮できるのではないかと思った。

 

2、音質評価

高音は解像度も高くしっかりと出ているが、不自然な印象がなく、あくまで自然に伸びる印象だ。

 

刺さりもほとんどないと言っても過言ではない。

 

中音域も非常に鮮明。女性ボーカルものは特に良い感じに表現される。

 

低音はほとんど存在感を感じない。足りないと感じる場合は低音の量感のあるポタアンや、DAPイコライザーで持ち上げても良いかもしれない。

 

タイトで低音の質自体は悪くない。再生機器次第ではEDMのような音源にも決して全くの不向きではないと思った。

 

全体的にスピード感があり、シュッとした印象なので、アニソンやロック、ボカロには向いていると思う。またクラシックも悪くない印象だった。

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

●Astell&Kern A&norma SR25(3.5mm直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源

ASCA/百歌繚乱(アニソン,女性ボーカル)

 

●Astell&Kern A&norma SR25(3.5mm直挿し)

YUKI/Terminal(J-POP,女性ボーカル)

 

OPPO Reno3a + ADL STRIDE + AudioQuest Big Sur(3.5mm - 3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源

Floating Points/Crush(エレクトロニカ)

・ましのみ/ぺっとぼとレセプション(J-POP,女性ボーカル)

THE NOVEMBERS/Angels(ロック)

 

●Calyx M(直挿し)

・諭吉佳作/men / 放るアソート(J-POP,女性ボーカル)

Buck-Tick/TABOO(ロック,V)

 

●KB EAR Hi7(FIO-LC25C 2.5mm(4)にリケーブル済み) + OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E(2.5mm端子使用) + Amazon Music HDによるサブスク音源

・ヤン・リシエツキ/Chopin: Complete Nocturnes(クラシック)

Coriky/Coriky(エモ,パンク)

Leatherface/Mush(エモ,ロディックパンク)

ダニー・エルフマン/Big Mess(メタル,ロック)

 

●Cayin N5ii(2.5mm直刺し)

ちゃんみな/Angel(ヒップホップ,女性ボーカル)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

 

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こういうシティポップ調の音楽に女性ボーカルが乗るなんてのはHi7の十八番のようなもので、スピード感やタイトな低音含めて素晴らしい。

 

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かなりスピード感があるので、Floating Pointsのような手数の多いエレクトロニカにも対応できる。今回はADL STRIDEで足りない低音部分を補ったので、低音を重視するようなジャンルでは再生機側で補足できると吉かもしれない。

 

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こういう壮大なミュージックも案外よかった。 

 

【総評】

 

DAPやポタアン、ケーブルの影響を受けやすく、ポテンシャルがかなり高い。

 

足りない低音部分を補う事で万能に対応できる機器となっている。

 

ただゴッソリと低音が抜かれた元のサウンドは初心者向けとは言い難く、また1本目としての購入には色々と不満も出そうだ(初めて買うイヤホンがHi7という事はないだろうけれど…)

 

個人的には、どこかのTWSイヤホンで使われていた「マニアのサブ機」なんてキャッチフレーズが適当かと思った。

 

ある程度オーディオやイヤホンの知識があって、ケーブルや再生機も揃っている方にとっては評価の高い機種になると思う。

 

個人的にもKB EARのイヤホンは何本か購入させてもらったが、その中でも一番の名機なのではないかと思っている。

 

MMCXリケーブルな事もあり、末永く楽しめそうな1本だ。

 

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10

【名機認定!!!】