私はイヤホンハンター

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SHURE「SE215SPE」リスニングライクな低音が楽しい有名イヤホン!!

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・フォーム・イヤパッド(コンプライ・弾丸タイプ)

【高音】★★★

【中音】★★★

【低音】★★★★★

 

・ソフト・フレックス・イヤパッド(シリコンタイプ)

【高音】★★★★

【中音】★★★★

【低音】★★★★

 

【傾向】ドンシャリ

【解像度】普通

【分離感】普通

【音場】近い

【フィット感】良い

【取り回し】普通

【ドライバー】1DD

【発売当時の値段】1万円ぐらい

【筆者が購入した値段】中古で4000円ぐらい

 

少しイヤホンに関して調べた事のある人なら知らない人はいないであろう、SHURE SE215SPE

 

2012年の発売から売れ続けるベストセラーモデルで、パッケージのマイナーチェンジや、Bluetooth対応のケーブルとの同梱セット等、様々なバリエーションで発売されている。

 

こちらは元々SHURE SE215という型番でリリースされたイヤホンに、アンケートの結果、イヤホンでロックやポップスを聞いている人が多いという結果が繁栄され、低音を強化しリスニングライクなバランスにしたイヤホンだ。

 

その特徴的な低音は、高評価や、賛否両論の要因となったが、未だに1万円前後のイヤホンの1つの基準となっている。

 

今回は2021年のレビューという事で、現代もこのイヤホンはコストパフォーマンスが良いのかも論点にレビューしていく。

 

1、音質以外の評価

SHUREのイヤホンが特別に高く評価されるところだが、装着感が良い。

 

「音の出る耳栓」なんて皮肉もあったほどの、フォーム・イヤパッドの装着感は絶品。ノイズキャンセル機能も要らないと思われる程の遮音性を得られる。

 

知っている人には当たり前の事だが、フォーム・イヤパッドは耳に入れる前によく潰して、耳の中で膨らませるように入れないと本来の装着感が得られないので要注意だ。

 

SHUREのイヤホンはこのフォーム・イヤパッドが有名過ぎてソフト・フレックス・イヤパッドにはスポットが当たりづらいが、ソフトタイプも装着感は抜群で、尚且つ耳が疲れないような適度な柔らかさを兼ね備えている。

 

このイヤホンを元に広まったと言われるシュア掛けと呼ばれる耳掛け方式の装着法もあって、耳からポロッと落ちてしまうような心配はまずないだろう。

 

またブルースケルトンの筐体がかっこよくて所有欲を満たしてくれる。

 

2、音質評価

現在1万円のお値段があれば、もう少し高音質なイヤホンが購入できるのではないかと思う。

 

まずフォーム・イヤパッドに関してだが、高音は出ていないわけではないが存在を感じづらい。よく言えば刺さりづらいと言える。

 

低音が支配的なのだが、不思議と中音域が埋もれず、ボーカルは存在感を持って表現される。

 

低音は特徴的かつ215 SPEの売りとなる部分だ。ベースやドラムの音の実在感、立体感は素晴らしい。

 

ただロック等の生楽器の音に関してはボワつくと感じる人もいるのではないかと思う。

 

打ち込みのポップスやEDMの方が解像度が高く聞こえる可能性が高いだろう。

 

ソフト・フレックス・イヤパッドに替えると音質が大きく変わる。

 

まず低音は相変わらず量感多めに出ているのだが、それに対抗するように中高音域もかなり存在感を増すようになる。

 

フォーム・イヤパッドに比べてスッキリした音作りとなり、ソフト・フレックス・イヤパッドを装着している時の方が、昨今のユーザーの支持を多く得られそうな音のバランスだ。

 

イヤパッドでかなり音質が変わるので、色々と試してもらいたい。

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

●Cayin N5ii(3.5mm直刺し)

DAOKO/THANK YOU BLUE(ALAC)(J-POP,女性ボーカル)

Throbbing Gristle/HEATHEN EARTH(AAC)(ノイズ)

 

●Astell&Kern A&norma SR25(3.5mm直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源

・青葉市子/アダンの風(インストゥルメンタル)

・春ねむり/LOVETHEISM(ヒップホップ,女性ボーカル)

Meitei 酩酊/Komachi(アンビエント,エレクトロニカ,ノイズ)

 

OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Apple Musicによるサブスク音源

the peggies/Hell like Heaven(ロック,女性ボーカル)

ロジック・システム/TECHNASMA(J-POP,テクノ)

BIN/COLONY(J-POP)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源

Japanese Breakfast/Jubilee(POPS,女性ボーカル)

小泉今日子/厚木I.C.(J-POP,女性ボーカル)

PEDRO/浪漫(ロック,女性ボーカル)

Ceremony/Rohnert Park(ハードコアパンク)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない→△

 

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ネット発の音楽ユニット。恐らくはボカロからも影響を受けているであろう、メリハリのあるポップスを楽しく聞かせる。こちらは歌声や高音をしっかり聞きたくてソフト・フレックス・イヤパッドで聞いた。2021年の音楽にも違和感なく対応している先見性のあるチューニングが凄い。

 

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2010年代に話題になったオールドスクールアメリカのハードコアパンクだが、ベースやドラムの音が心地よく、元々の録音が荒々しい音源も楽しく聞かせる魅力がある。

 

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こういう女性ボーカルものは低音がかなりの太さで出ているにも関わらず、不思議とボーカルも存在感を持って再現する。演奏もボーカルも楽しみたい方には、かなり良い表現となるのではないだろうか。

 

【総評】

 

正直、現在新品で1万円前後出せるなら他に有力な選択肢があるため、余程、装着感やデザインが気に入ったとかでなければ、おすすめはしない。

 

例えば、ほぼ同価格帯のゼンハイザーIE 100 PROなんかはタイトで上質な低音と、くっきりとした高音により対応できるジャンルも万能。ハッキリ言って太刀打ちするのは難しいと思われる。

 

ただイヤーパッドやケーブルの交換で音質がかなり替わるため、色々と触り甲斐のあるイヤホンではある。

 

元々5000円以下のイヤホンを使っていた一般ユーザーが、イヤホンのグレードを上げる時に視聴してみるのは良いと思う。

 

【点数】 ★★★★★★★ 7/10