私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

TRN「V90S」高音キラキラで解像度高!初代V90とは別物イヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】良い
【取り回し】普通
【ドライバー】5BA + 1DD
【発売当時の値段】6980円ぐらい
【筆者が購入した値段】Aliexpressで2000円ぐらい

 

f:id:tonchinkan_ear:20210824002835j:plain

f:id:tonchinkan_ear:20210824002942j:plain

f:id:tonchinkan_ear:20210824002847j:plain

f:id:tonchinkan_ear:20210824002927j:plain

f:id:tonchinkan_ear:20210824003334j:plain

TRN社のV90の後継的な立ち位置のV90SV90はマニアの間で名機として名高いため、期待された方も多いのではないだろうか?

 

また一時期、中国通販サイトのAliexpress2000円ぐらいでセールになっていた事から、その時に手にされた方も多いと思う。私もその1人だ。

 

1、音質以外の評価

ケーブル、イヤーピース共に、良くも悪くも凡庸。使えないというほど悪いものでもないが、イヤーピースは定番のスパイラルドット、SednaEarfitあたりに替えた方が装着感が増すと思う。

 

私はSednaEarfit LightMLサイズの途中から交換して使っていた。

 

本体自体は耳に収まりやすく、ハウジングの装着感は悪くない。

 

またメタリックな外観も値段相応の高級感がある。赤のイヤホンというのも珍しく、個人的には気に入っている。

 

2、音質評価

V90Sという名前から、どうしてもV90との接点を探してしまいそうだが、個人的にはメーカーがTRNという事以外にはあまり共通項はなく、音質傾向も全く別タイプのイヤホンと考えている。

 

高音はかなり伸びて、解像度も高く、金属的な質感だ。これが良いと捉える人もいるだろうが、聞き疲れしやすそうな音で、刺さりが嫌いな人には向かないと思う。

 

中音域はボーカルを綺麗に再現しており、解像度も高め。

 

低域はほとんど印象にないぐらい出ていない。よく言えば量感少なめでタイト。

 

ちなみに定価は約10万のNIK58-TUBEというポタアンを使ったところ、低音もしっかりと出て、かなり気持ちいい音のバランスになった。

 

しかし、このレベルのポタアンでないと鳴らしきれていないとも考えると、中々扱いに難しいイヤホンだ。

 

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

 

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源

Shed/Oderbruch(テクノ)

Kelly Lee Owens/Inner Song(エレクトロニカ)

Biosphere/The Senja Recordings(ダークアンビエント)

 

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E + Amazon Music HDによるサブスク音源(TR49083.5mmにリケーブル済み)

DUSTCELL/SUMMIT(J-POP,女性ボーカル)

・理芽/NEW ROMANCER(バーチャルシンガー,女性ボーカル)

SCNTST/Scenes and Sketches from the Lab(テクノ,エレクトロニカ)

 

●Fiio M9 + BL-H2(ワイヤレス接続)

COWS/Cunning Stunts(AAC)(ロック)

ROSSO/BIRD(AAC)(ロック)

 

OPPO Reno3a + xDuoo XD-01 + Amazon Music HDによるサブスク音源(TR49083.5mmにリケーブル済み)

A.Y.A & Drivxs/Mercury Retrograde(ヒップホップ,エレクトロニカ)

EXN/QQQQQ(K-POP)

・ピタ/Get Out(エレクトロニカ,ノイズ)

 

OPPO Reno3a + NIK58-TUBE + Amazon Music HDによるサブスク音源(TR49083.5mmにリケーブル済み)

・渣泥/Portal(台北テクノポップ,女性ボーカル)

KID FRESINO/20,Stop it.(ヒップホップ)

 

私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

 

www.youtube.com

韓国のフューチャーベース+女性ボーカルのアーティストの楽曲。高音キラキラのV90Sエレクトロニカや女性ボーカルに強く、その2つが合わさったようなアーティストとの相性は圧倒的に良い。

 

www.youtube.com

偶然アジアンポップスが続いてしまうが、台北テクノポップ、渣泥の楽曲もかなり相性が良かった。

 

www.youtube.com

実はこういうミドルテンポな女性ボーカル物にも強く、ボカロの影響を受けたようなバーチャルシンガーの曲なんかもかなり気持ちよく聞かせる。

 

【総評】

 

売りはスピード感と高音のキラキラ感。この2つのキーワードにピンとくる人には喜ばしいイヤホンになるだろう。

 

またエレクトロニカ,テクノ系の音楽を気持ちよく聞けるイヤホンは低価格帯には意外と少ないので、個人的に重宝している。

 

低音をポタアンやイコライザーで補強すれば、案外EDMも楽しめると思った。

 

ただ本領発揮させるには鳴らしづらいのと、特徴的な低音でマニアを楽しませたV90に比べると、中高音域重視のありがちな方向性のイヤホンになってしまったという印象がある。

 

また7000円前後の金額だと他のイヤホンもかなり強力なメンツが揃うため、必ずV90Sである必要があるかは怪しくなってくる。

 

とは言え、価格帯以上の完成度とスペックを持ったイヤホンである事は間違いないので、機会があれば購入してみてほしい。

 

【点数】 ★★★★★★★ 7/10