【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】22000円
★良い点★
・打ち込み系のポップスに向いている
・都会的なデザインが斬新でかっこいい!
★悪い点★
・2021年現在であれば、同じ値段で解像度や分離感など、もっとレベルの高いヘッドホンが買える。
・音が硬い。
こちらは2011年発売のヘッドホン。Audio-TechnicaのEARSUIT(イヤスーツ)シリーズの1つ。
10年ぐらい前のシリーズなのでコンセプトが明確にわからないが、確かスーツにも合うような大人のデザインを目指したシリーズだった気がする。
こちらは近代的なデザインがかっこよくて中古で買ってしまったのだが、リリースラッシュに埋もれたマイナーな製品だったようだ。
今回はこのヘッドホンをレビューしてみようと思う。
1、音質以外の評価
言葉で表すのは難しいのだが、側圧調整をヘッドホンの曲線部分で行うようになっており、こんな機構のヘッドホンは初めてだった。手に取る機会があったら驚くだろう。
装着感は良好。主観だが音漏れが酷い印象もなかった。またポータブルヘッドホンの中でも非常に軽い部類だ。
2、音質評価
高域は出ているがタイトで伸びはあまり良くない。繊細でもない。硬めの音なのでテクノなどのエレクトロミュージックに向いてそうだ。多少クールな表現だが女性ボーカルも悪くない。
中域は悪くないが、ギターの音などは価格帯にしては解像度低めな印象。生音よりも打ち込みポップスの方が全体的に得意かもしれない。
低域はタイトで適度な量感がある。ベースラインを追うのが心地よい。個人的には多すぎず少なすぎず、ちょうど良い量感だ。
【総評】
発売した年代もあるだろうし、ポータブルヘッドホンということもあるだろうが、実売2万円のヘッドホンと考えると解像度や分離感の悪さが気になる。
私は中古で3000円ぐらいで買っているのだが、その値段で妥当か、少し高性能という印象だ。
クールな音で、あまり過度な味付けはない印象。ただモニター系の音と言うには解像度が足りない気がする。
厳しいことを書いたが音質は好みだし、硬めの音も良い。2011年発売のためEDMが流行り始めるような年。エレクトロミュージックに合わせてのチューニングと思われる。
オーテクは高音が刺さる機種も多くあるが、このヘッドホンの高音は良い具合に制御されていて刺さりはない。
また非常に軽いので、宅内を歩き回って利用したり、持ち運びにも便利だと思った。
【点数】 ★★★★★★ 6/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・センチメンタル/やさしい刃物(ロック) ○
・Softcult/Year Of The Rat(ロック) ○
・Alicia Breton Ferrer/Headache Sorbet(ポップス,ロック) ◎
・N0V3L/NON - FICTION(ロック) ◎
・Noga Erez/Kidz(ロック,女性ボーカル) ○
●iPhone8(Apple純正変換アダプタ使用) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Middle Kids/Today We’re The Greatest(ロック) ○
・MonsterZ MATE/WalkerZ(ロック) ○
・THE KEBABS/セカンド(ロック) ○
・Flock of Dimes/Head of Roses(ポップス,女性ボーカル) ○
・Pote/A Tenuous Tale of Her(エレクトロニカ,EDM) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △