【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】良い
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】7800円
日本でもマニアックな人気のあるSIGMOTの1DD構成のイヤホン。
上位機種のEN700 PROで使われたコアドライバーを採用。
こちらは同社の中ではエントリークラスの位置づけになるかと思うが、豊富なカラーバリエーションと、クリアのシェルが綺麗だ。
1、音質以外の評価
キャリングポーチと、形の違う2種類のイヤーピースが、それぞれ3サイズ入っている。
ポーチはTFZの昨今のシリーズに付属しているものに似ており、高級感のあるツルツルとした質感だ。
イヤーピースは1が高域強調型、2がバランス型との事。
ケーブルは高純度無酸素銅線と銀メッキ銅線の混合との事で、取り回しもよく高級感もある。
2pin端子はQDCにも似た特殊な形式。
公式HPでは一般的な0.78mm 2pin端子のケーブルが使える旨が書かれていたが、リケーブルを試そうとしたところ差込口が硬く、ピンが折れる恐怖を感じたため止めてしまった。
2、音質評価
高域は硬めで鋭いが、刺さらない絶妙なバランス。女性ボーカルの伸びもよく個人的に好みだ。スネアの音も爽快感があって良い。
中音域は埋もれる事がなく、ボーカルがかなり前に出ている印象だ。
低域はある程度の量感がある。あまりタイトな音ではなく、ボワッとした音なのが好みが分かれそうだ。
個人的には量感もアタック感もあり好きなのだが、人によっては抜けが悪いと感じるかもしれない。
またイヤーピースによる音の変化は絶大で、前述のイヤーピース1だと中・高音重視の音になり、低音の量がかなり少なく感じる。
ボーカルを集中して聞きたい方はこちらのが良いかもしれない。
2のバランス型だと低音の量感やアタック感を感じられる音になる。
リズム隊の音を聞きたい方や、ライブ感や音圧を感じたいジャンルは2の方が良いと感じた。
ただ私は1と2、両方のイヤーピースで納得がいく装着感が得られなかったため、途中からFender SureSeal Tipsに変更して使っている。
【総評】
一番合うジャンルは女性ボーカルのポップスだろうが、比較的ジャンルを選ばずに楽しめるチューニング。
メタル系の楽曲や、ジャズなども楽しめた。また高音が硬いため、エレクトロニカやテクノ系のジャンルも比較的向いていると感じた。
解像度や抜け感重視の音ではないため、モニター系を好む方には向かないかもしれないが、リスニングライクで低音の量感があるものが好きな人には試してもらいたい1本。
正直、あまり評価されたイヤホンではないと思うが、8000円以下のイヤホンとしてはかなり高音質だと思うし、私は好きな音だった。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(HUM Interconnect cable(3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Sleigh Bells/Texis(ロック,EDM) 〇
・Lost Girls, Jenny Hval & Håvard Volden/Menneskekollektivet(ロック) 〇
●LUXURY & PRECISION L5 PRO(3.5mm 直挿し)
・DAOKO/THANK YOU BLUE(J-POP,女性ボーカル) 〇
●Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・崎山蒼志/Face To Time Case(J-POP) ◎
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・STAYC/STAYDOM - EP(K-POP,女性ボーカル) 〇
●OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Tribulation/Down Below(メタル) 〇
・チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズ/Tone Poem(ジャズ) 〇
・Alice Phoebe Lou/Shild's Play(ポップス,アコースティック,女性ボーカル) ◎
・The Radiators from Space/TV Tube Heart(パンク) ◎
●Huawei P30 lite + μAMP109G2(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △