【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】弱ドンシャリ~フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】良い
【発売当時の値段】48300円
★良い点★
・迫力ある低音
・低音に埋もれない中・高音域
★悪い点★
・低音は量感はあるが沈み込みが浅い
・定価を考えると音質で勝負した場合に同価格帯のヘッドホンに少し劣ると感じた。
こちらはフランスのメーカーAedleによる最初のヘッドホンだ。
40mm 口径のチタン・ダイナミックドライバーを搭載、ラムスキン・レザーでくるまれたヘッドバンド、アクラフト・グレード・アルミニウムの塊から削り出したイヤカップなど、魅力的なステータスだ。
ちなみに私が持っているのは「Launch Edition」と呼ばれる2012年にインターネット上で同社が販売していたもので、日本で主に出回っているのは2013年に発売されたClassic Series Editionというリニューアル版のようだ。
正直、違いはわからないのだが、中古で偶然入手できたのがLaunch Editionだったため、恐らくは日本で出回っているVK-1とほとんど同じ内容だと思うのだが、今回はこちらをレビューしていく。
1、音質以外の評価
側圧も適度、イヤーパッドも優しい耳当たりで悪くない。
見た目の美しさにはウットリ。所有欲が満たされる。
コードは少し物に引っかかりやすいゴムゴムした素材で満点とは言いづらいが、許容範囲内だ。
付属のキャリングポーチも高級感がある。
2、音質評価
高域は立ち上がりが速く鮮明。伸びはそんなでもない。硬めの印象。
中音域も低音の量感の割には埋もれずに再現されている。
低域は量感多めだが、沈み込みは浅め。
全体的にスピード感のあるサウンドで、パワフルかつクールだ。
叙情的な表現はあまり得意じゃない気がする。ロックやポップスとの相性がよく、ヘヴィメタルのようなエクストリームな音楽とも比較的楽しく聞けた。
硬めの音作りは好みが分かれそうだが、いわゆる「見た目が良いヘッドホン」にしては、マニアでも許容できる音質だと感じた。
ただ似たような価格帯・系統のヘッドホンだとBowers & Wilkins P5がチューニング的にも近いが、正直、P5と比べてしまうとP5のが圧倒的に良いと感じた。
P5は低音の沈み込みが適度でグルーヴ感があり、アコースティック系の音源にも向いているのに対し、VK-1は硬質でパキパキとした音で、少し情緒に欠けると思ってしまった。かと言ってVK-1はモニターライクな音ではない。
ただVK-1のがEDMやヒップホップ等のクラブ系の音楽には向いていると感じた。
【総評】
色々と書いたが、所有欲を見たすデザインなのと、元々、私自身が硬質な音が好きなので、このヘッドホンは割と好きだ。
過度な期待は禁物だが、いわゆる「良い音のヘッドホン」には間違いなく、見た目が気に入ったのであれば購入する価値はあると思った。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ハルカミライ/ニューマニア(ロック) 〇
・kiichi/バフォメット(ボカロ) 〇
・Da-iCE/REVERSi(ロック) 〇
・ブライアン・アダムス/So Happy It Hurts(ロック) 〇
・サバトン/The War to End All Wars(メタル) 〇
・INDIA JORDAN/WATCH OUT!(EDM) 〇
・吉本坂46/That’s Life~それも人生じゃん~(J-POP) 〇
●Huawei P30 lite + Fiio Q5s(CL06によるUSB接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ナディーン・シエラ, RAI国立交響楽団 & リッカルド・フリッツァ/Made for Opera(クラシック) 〇
・ピノキオピー/Antenna(ボカロ) ◎
・paionia/Pre Normal(ロック) 〇
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △