【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【発売当時の値段】25000円ぐらい
★良い点★
・解像度の高い音
・かなり小型
★悪い点★
・出力がAUXのみ
・デジタルで機械的な音
こちらはTopping社が2018年に発売した小型DACだ。
ヘッドホンアンプ機能もなく、純粋なDACのみに特化した製品だ。
v 現在はBluetoothに対応した後継機のD50sが出ているが、今回はこちらの商品をレビューしてみようと思う。
1、音質以外の評価
色々とDACは購入した経験があるが、その中でもかなりの小型だ。
私のような部屋が狭く散らかっている人間でも使いやすいと思える小ささだ。
入力は光デジタル、COAX、USBとあるが、出力がAUXのみなのは少なく感じる。
ただ、これ以上の入出力を搭載すると、この小ささにはならなかったと思うので、仕方がないのかもしれない。
2、音質評価
色々と試したが、主に下記の組み合わせで試して、Apple MusicやAmazon Music HDなどのサブスクリプションで様々なジャンルの音楽を再生してみた。
・MacBook Air(USB接続) + Topping D50 + KENWOOD K-531(CDコンポ) + 付属スピーカーで再生
・MacBook Air(USB接続) + Topping D50 + Edifier 880
・MacBook Air(USB接続) + Topping D50 + DENON PMA-60 + JBL STAGE A130
音は明らかに明瞭になり、接続しなかった時と比べて格段に良くなる。
高音は刺激的で設備との相性によっては少し刺さるような印象もあるかもしれないが、明瞭で抜けがよく、立ち上がりも速いと感じた。
中音域も明瞭でボーカルものをメインに聞かれる方にも良いと思った。
低音はタイトかつ量感がありパワフル。打ち込み系のPOPS、ボカロ、EDM、ヘヴィメタルなどの低音を重視する音源との相性も良い。
私はいくつかのDACを試したが価格帯ではかなり優秀だと感じた。
ONKYO DAC-1000やLuxman DA-200等と比べると音場が狭く、音の広がりに乏しいと感じる。
それでも一部の音源に関してはD50のが合うのではと感じる場面があった。
ましてや前述のDACは10万円クラスのものなので、30000円以下のDACの比較対象が10万円レベルのものになること自体がすごいのだ。
3万円前後の他のDACでは勝ち目がない。
敢えて欠点を言うのであれば、デジタル色の強いサウンドなので、クラシックやジャズなどの音の余韻を楽しみたい人には向かないかもしれない。
昔ながらの生楽器の音よりは、現代的な打ち込み系の音のが合うように感じた。
また中華DACらしいパキパキとした音なので、好みは分かれそうだと感じた。
【総評】
これより高額なDACを買ったが、低音の量感が欲しいジャンルや明瞭さが欲しい時には未だに選択肢に入れる機種だ。
リーズナブルで小さいので最初に手に取るDACとしてもおすすめだ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】