【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA + 1DD
【発売当時の値段】21800円
★良い点★
・全体的に明瞭な解像度
・ハイブリッド型だが音の繋がりが自然
・アタック感のあるパワフルな低音
★悪い点★
・人によっては低音が多めと感じるかも?
こちらは台湾のIEMメーカーDUNUによるハイブリッド型のイヤホンだ。
今でこそハイブリッド型のイヤホンは増えたが、当時はAKG K3003以外に目立ったハイブリッド型のイヤホンはなく、あっても高価で一般人が手を出せる価格帯ではなかった。
その中で、こちらのDUNU DN-1000はハイブリッド型にしては比較的リーズナブルな2万円前後という金額で話題を集めた。
後にリリースされたDN-2000が一般的に名機とされている事は、IEMファンなら周知の事実だと思うが、今回はこちらのDN-1000をレビューしてみようと思う。
1、音質以外の評価
直刺しでもシュア掛けでも使用可能だ。元のケーブルはワイヤーなども付いておらず、シュア掛けには少し心許ないが、イヤーフックでシュア掛けの装着感を向上させる事ができる。
イヤーピースは豊富で、どれも音質が変わるため面白い。個人的には白のイヤーピースが装着感も良く音のバランスが良いと感じたが、低反発型も遮音性が高く、その割には高音が減衰せず好印象だ。
またステムとイヤーピースの距離を調節するリングが付いており、これにより装着感を高めたり、微量ながら音質の変化を楽しむ事ができるのも特徴的だ。
2、音質評価
高域は明瞭、かつ刺さる事のない絶妙なバランス。BAらしい音とも言える。
中音域も明瞭だが、ボーカルが際立っているという事はなく、楽器と同じ距離感で鳴るため。ボーカルだけ注力して聴きたい方は好みが分かれるかもしれない。
低域はタイトかつパワフル、量感は多いもののボワつくような印象はなかった。締まった音という印象だ。
私はDN-2000も持っているが、個人的な好みで言うとDN-1000のが圧倒的に好きだ。
この2つの機種はどちらかが優れているというよりは、方向性が違うので、自分の好みで選ぶのが良さそうだ。
DN-1000は明瞭な高音とタイトな低音のドンシャリタイプで、ポップスはもちろん、ロック系の音楽や、EDM、あとはデスメタルなどのエクストリームなジャンルを聞いても最適だった。
ただ不思議とクラシックとも相性が良く、低音がパワフルなため、オーケストラ系の楽曲も気持ちよく聞けた。
DN-2000は音場が広くて、比較的ウォームで優しい音という印象だ。アコースティック系やボーカル物は2000のが向いていると感じた。
【総評】
個人的にロックやメタルなどの過激なジャンルを聞く事が多いので好みのイヤホン。
特にデスメタルなどを聞いた時はギターの音はしっかりと分離し、高音もしっかりと鳴って最高だった!!
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D + Amazon Music HDによるサブスク音源
・水槽/事後叙景(J-POP,女性ボーカル) ○
・和田彩花/私的礼讃(J-POP,女性ボーカル) ○
・ケルティック・ウーマン/Postcards From Ireland(クラシック) ◎
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・mol-74/OOORDER(J-POP,ロック) ◎
●Calyx M(3.5mm 直刺し)
・Milet/visions(J-POP,女性ボーカル) ○
●OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Cannibal Corpse/Violence Unimagined(デスメタル) ◎
・Cynic/Ascension Codes(デスメタル) ◎
・Horrendous/Idol(デスメタル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △