【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】18480円
★良い点★
・全体的に明瞭でバランスの良いチューニング
・軽くて装着感が良好。長時間つけてても疲れない
★悪い点★
・モニターヘッドホンらしい無骨な作りで高級感はない
・良くも悪くもモニターヘッドホンらしい特徴のない音作り
こちらは城下工業がリリースしたモニタリング、兼、リスニングヘッドホンだ。
公式HPによれば「モニタリングと音楽鑑賞の共存を目指した」とのこと。
現在、こちらの商品は生産終了しているが、後継のSW-HP10sやSW-HP20といった製品が発売されている。
1、音質以外の評価
無骨なデザインだが想像異常に軽くて装着感は良好だ。
イヤパッドは厚みがあるわけではないが、長時間の利用でも疲れづらいと感じた。
2、音質評価
高域は明瞭に出ているが刺さるような音ではない。また全体の音の中で特別に存在感が強いわけではない。
中音域も明瞭。ボーカルやギターの音も鮮明だが、ボーカルが前に出ているといったことはなく、リズム隊と同じ位置で鳴る印象だ。
ただ他の音にボーカルが埋れてしまうような印象もないため、歌物メインで聞きたい方も十分に満足できるはずだ。
低域は沈み込みはやや浅め。量感はあるがタイトに鳴っておりボワつくような印象はない。
全体的に、どこかの帯域が特別に突出した印象はなくバランスが良い印象。
だからと言って退屈な音作りかと言うと、そうではなく、音楽を楽しく聞かせてくれる魅力のあるヘッドホンだ。
比較的ジャンルを問わずに再生できるが、ジャズに関しては、もう少し情緒や音の沈み込みが欲しいと思ってしまった。またクラシックに関しては音場がもう少し広くあってほしいと感じた。
ヘッドホンアンプなどの味付けで調整できる範囲だが、個人的にはポップス、ロック、メタルなどに適していると感じた。
全体の音の印象としては硬めでクールな印象だ。
【総評】
価格帯を考えれば申し分ない性能で、このヘッドホンだけでも十分に満足できるのではないかと思わされる一本だ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●MacBook Air + Fostex HP-A3(変換アダプタにてTYPE CをTYPE Aに変換→付属の純正ケーブルによる接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・スコーピオンズ/Rock Believer (Deluxe)(ハードロック,ヘヴィメタル) ○
・アヴリル・ラヴィーン/Love Sux(ロック,女性ボーカル) ◎
・Cécile McLorin Salvant/Ghost Song(ジャズ,女性ボーカル) ○
・Young Guv/Guv Ⅲ(ポップス,ロック) ○
・The Mysterines/Reeling(ロック) ○
●MacBook Air + Fostex HP-A3(純正USBケーブルによるUSB接続) + AT-HA22TUBE(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・yonawo/Prescribing The... - EP(J-POP) ○
・ウォルピスカーター/分身(ロック) ○
・Cocco/プロム(ロック,女性ボーカル) ○
●MacBook Air + AL-38432DRⅡ(Audioquest CINNAMONによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Lucky Kilimanjaro/TOUGH PLAY(2022年3rd,体を突き動かすエレクトロポップ) ○
●MacBook Air + ONKYO DAC-1000 + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amzon Music HDによるサブスク音源
・Mondo Cozmo/This Is for the Barbarians(ポップス) ◎
●MacBook Air + Fostex HP-A3(SAEC SUS-380 (A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + AT-HA22TUBE(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・SANTAWORLDVIEW/I'M THE ONE(ヒップホップ) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △