【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】1万円前後
★良い点★
・バランスの取れたチューニング
・心地よい装着感
★悪い点★
・音漏れがあり遮音性も良くない
・無難で特徴的ではないチューニング
こちらは2008年に発売の耳掛け式/薄型のBluetoothヘッドセットだ。
今では貴重なこちらの品をレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
耳掛け型という事で、イヤーパッド含めて装着感が心地よい。
今ではネック型と呼ばれる紐で左右が繋がっているタイプになるので、紐は首の後ろに回す事になる。
アジャスターで長さの調節も可能だ。
充電用のACアダプターは今では考えられないような大きさだが、当時はUSB端子での充電などは考えられていなかったのだろう。
古い機種だが連続通信時間は約12時間と必要十分だ。
2、音質評価
高域は特徴があるわけではないが、ある程度鮮明に出ている。
中音域はボーカルが他の帯域に埋もれずしっかりと聞こえる。
低域は他の音域に比べると量感があり、沈み込みも深い。
SONYらしい無難な音で、どこかの帯域が誇張されるような事のない、バランスの取れたチューニングだ。
あまりジャンルは選ばないが、ポップスやロックが一番楽しく聴けると感じた。
今では特別に音質が良いとは感じられないが、2008年当時のBluetooth技術で、これだけの音を聞かせていたというのは素直に凄いと思った。
また耳掛け型のBluetoothヘッドセットは皆無に近いので、その点では現在でも独自性があるだろう。
ただ耳掛け型であるが故にカナル型イヤホンやヘッドホンのようなフィット感はなく、音漏れもする上に遮音性も良くない。
自宅や、外で散歩しながらラフに音楽を聴くのには良さそうだが、混雑した電車内などで使うのはモラル的に難しいだろう。
【総評】
良く言えば無難、悪く言えばオーディオオタク的には退屈なSONYらしいチューニング。
ただ、この装着感の良さや、耳掛け式のBluetoothヘッドセットという独自性は、今でも価値があるだろう。
デザインもかっこよく、コレクションに加えたい一品だ。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a(SBC接続)
・サカナクション/アダプト(J-POP) ◎
・ Judy and Mary/Orange Sunshine(J-POP,女性ボーカル) ◎
それ以外にも色々…。
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △