【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】近い
【装着感】良い
【発売当時の値段】15800円ぐらい
★良い点★
・モニターヘッドホンらしく細かい音まで拾う
★悪い点★
・低音も高音も主張してくるので音源によっては聴き疲れする
・音楽ジャンルを選ぶ
・ヘッドホンアンプなどがないと鳴らしづらい
モニターヘッドホンでありながら、リスニングヘッドホンとしても大きな支持を得ているヘッドホン。
今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
装着感は良好。カールコードも慣れれば使いやすい。
スマートフォンやPCに直刺しだと音量が取りづらい。最低でもヘッドホンアンプかUSB DAC等の高出力の機器が欲しい。
2、音質評価
高域はかなり主張が強く、ドンと重みのある音が鳴るような印象。音源によっては刺さると感じるかもしれない。
中音域は目立ったところはないが、低音や高音が主張する割にはボーカルも埋れずに聞こえると感じた。
低域は量感多めだが、タイトな印象。同社のDT770 PROに比べるとメリハリのある音に感じる。
全体的に抜けの良い音。楽曲の様々な音を拾うので、こんな音もあったんだと新しい発見があった。
ただ音数の多いポップスやロックを聞く場合には、少し騒々しいと感じる場合もある。
得意なのはジャズやクラシック、特にピアノや金管楽器の音なんかは生々しく、ミルト・ジャクソンの音源を聞いた時には感動してしまった。
また一聴した印象だと生音に向いていそうだが、打ち込み系の音との相性も悪くない。
唯一無二の音作りで、このヘッドホンでなければ聞けない音がある。
万能とは言えないが、これこそベイヤーと言える特徴的な音作りはハマると癖になる。
【総評】
鳴らしづらいのが難点だが、反対にヘッドホンアンプなどの機材が揃っているのであれば、2万円以下のヘッドホンとしてトップクラスの性能と言える。
安価なヘッドホンから、こんなに素晴らしい音が出てしまうのなら、高額なヘッドホンを買うのが馬鹿馬鹿しいと感じてしまうぐらいだ。
文句なしの名機。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●MacBook Air + Fostex HP-A3(純正USBケーブルによるUSB接続) + AT-HA22TUBE(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Mulmeyun/Struggle(ブラックメタル,ボカロ) ○
・プライマス/Conspiranoid - EP(ロック,メタル) ○
・Batu/Opal(エレクトロニカ) ○
●MacBook Air + Fostex HP-A3(Grandio USB-2.0 C-B type 2.0mによるUSB接続) + AT-HA22TUBE(MOGAMI 2534によるRCA接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・神山羊/CLOSET(J-POP) ◎
●MacBook Air + Fostex HP-A3(純正USBケーブルによるUSB接続) + AT-HA22TUBE(ELPA オーディオケーブル・RCAケーブルにて接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Young Yujiro/420(ヒップホップ) ○
●MacBook Air + AL-38432DSⅡ(Audioquest CINNAMONによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Kalia Vandever/Regrowth(ジャズ) ◎
●MacBook Air + Fostex HP-A3(100均のノーブランドの変換アダプタにてTYPE CをTYPE Aに変換→付属の純正ケーブルによる接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・aiko/ねがう夜 - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
・中野公揮/Oceanic Feeling(クラシック) ◎
・向井太一/ANTIDOTE(J-POP) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △