【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】3BA
【発売当時の値段】4800円ぐらい
★良い点★
・3BA構成にも関わらず一体感のある自然な音の繋がり
・解像度が高くスピード感のあるチューニング
★悪い点★
・敢えてあげるなら、アコースティックやジャズなどの落ち着いた音源との相性は、そこまでよくないかもしれない
KZの名機として名高いAS06。こちらは3BA構成でありながら、5000円以下の低価格帯を実現した事でも驚かれた。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
ハウジングはお値段以上の高級感がある。透けていて凝った作りだ。
イヤーピースは初期KZイヤホンに付いている、黒い「ふじつぼ」タイプのもの。可もなく不可もないものだ。
2、音質評価
高音は解像度高めで、しっかりと聞き取れるが刺さらない絶妙なバランス。立ち上がりが早い。
中音域も前に出るほどではないが、ボーカルも埋れない。ギターの音が心地よい。
低域は適度に量感があり、よく沈み込むが、タイトでボワつくような印象が一切ない。
スピード感がある解像度の高い音だ。またBAドライバー同士の繋がりが自然で一体感がある。
他のKZ社のイヤホンや、同時期に発売されいてた中華イヤホンと比べても異端の音作りで、極端なチューニングバランスの多い中華イヤホンの中で、かなりナチュラルな音作りだと言える。
5000円前後の価格帯のイヤホンが、この音を出す事は信じられない。
同じ3BA構成のイヤホンだと、Westone3や、Ultimate Earsの10proなどがあるが、好みにもよるが、これらの高級イヤホンと対等に戦えるだけの実力を持ったイヤホンだ。
改めて聞いてみると驚異的な音だった。
【総評】
ポップス、ロック、アニソン、メタル…スピード感のある楽曲との相性が良い印象だ。
また生楽器との相性もよく、ロキノン系のギターロックも気持ちよく聞けた。
比較的万能なチューニングで、リケーブルも含めて楽しめる名機だと感じた。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・tricot/10(J-POP ,女性ボーカル) ◎
・TESTAMENT/THE LEGACY(スラッシュメタル) ○
・TAPE-SYSTEMA2(SYSTEMATIC DEATH『SYSTEMANIA 1』コンピレーションより)(ハードコアパンク) ◎
・三月のパンタシア/邂逅少女(J-POP ,女性ボーカル) ◎
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Awich/Queendom(ヒップホップ) ○
●OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・鈴木このみ/lead(アニソン,女性ボーカル) ◎
・稲葉曇/ウェザーステーション(ボカロ) ○
●OPPO Reno3a + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Crisix/Full HD(スラッシュメタル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △