【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA
【発売当時の値段】37620円ぐらい
★良い点★
・明瞭な高音
・誇張のないフラットなチューニング
★悪い点★
・低音の良感が少なく感じる
SE215SPEでイヤホンメーカーとしても圧倒的な知名度を手に入れたSHURE。
そのSHUREを代表するイヤホンとして、今もSE215と並んでロングセラーなのがSE425だ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしよう。
1、音質以外の評価
ハウジングはメタリックで高級感があり、所有欲を満たす。
形状・ケーブルはSEシリーズ共通なので、装着感はよく、頑丈なケーブルが付属してくる。
イヤーピースも定番のフレックス、フォーム、フランジが付いてくる。
私は中古で購入したためイヤーピースが付いてこなかったが、今回は手持ちのSHUREのフレックスとフォームのそれぞれのイヤーピースで試してみた。
2、音質評価
高域は明瞭。音源によっては刺さる直前ぐらいまでの鋭さで出ている。
中音域もボーカルが非常に気持ちよく伸びやかに聞ける。男女ボーカルどちらも違和感ないが、女性ボーカルは特に得意な印象だ。
低域は少ないと言われているが、タイトで締まりがあり、かつSHURE独特のグルーヴ感のある低域だ。
今となっては、中・高音域寄りで低音がほとんど出ていないような、極端なチューニングのイヤホンを聴く機会が多くなったが、発売当時の2010年は低音の量感で迫力を出す事が流行っていた時代だ。
その時代に、これだけフラットなチューニングのイヤホンは他には少なかったと思われる。
結構ジャンルを問わず万能。
モニターイヤホンという事で、そっけない音ではあるのだが、聴き疲れせず、尚且つDAPなどのプレイヤーの影響を直に受けるため、色々な機械で再生するのが楽しいイヤホンだ。
またイヤーピースはフォームタイプが遮音性も高く、全音域満遍なく鳴るような印象で好みだった。
リケーブルしても面白そうだし、ポテンシャルを感じる1本だった。
【総評】
フラットな音で万能。SHUREらしい個性も兼ね備えた素晴らしいイヤホンだ。
またスマートホンに直接差しても使ってみたが、十分に鳴らす事ができたので、ラフに使うのも悪くないと思った。
ただリスニングライクな音ではないので、ポップスやロックをど迫力で鳴らしたい人にはSE215SPEのが良いかもしれない。
SEシリーズはそれぞれに個性があるため、用途別に持っていたいシリーズだ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Kehlani/It Was Good Until It Wasn't(R&B,女性ボーカル) ◎
・Little Glee Monster/Journey(J-POP,女性ボーカル) ○
●OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Sault/Air(ポストロック) ◎
・春ねむり/春火燎原(ヒップホップ,女性ボーカル) ◎
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・Mono/One Step More And You Die(ポストロック,シューゲイザー) ◎
●Calyx M(3.5mm 直刺し)
・21/GREETING +2 (2021 Remaster)(J-POP) ◎
・DAOKO/THANK YOU BLUE(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Milt Jackson Quartet/Milt Jackson Quartet(ジャズ) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △