【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2DD
【発売当時の値段】12000円ぐらい
★良い点★
・迫力ある低音
・埋れない中・高音域
★悪い点★
・低音過多と感じる人もいそう
こちらはRAY AUDIOと呼ばれるメーカーの第二弾のイヤホンだ。
元々はAli Expressで売られていたものが、発売してから少し経って日本のAmazonでも売られていたようだが、推測するに数ヶ月で廃盤になった製品と思われる。
ダブルダイナミックドライバーという構成が珍しいイヤホンだ。
1、音質以外の評価
ケーブルの着脱が可能だがDCプラグという特殊なプラグで、ほとんど互換性がないため、実質リケーブルはできないに等しい。
恐らくだが開発者はシュア掛けを想定はしていない。私は直接垂らして装着した。
ハウジングは見た目通り、ある程度の重さがあり、装着感も完璧とまではいかないが、想像よりはしっかりと耳にハマった印象だ。
イヤーピースも柔らかく柔軟性があり、付属品にしては悪くない。
ハウジングは高級感があるが、ケーブルはゴムゴムして癖が付きやすく、価格帯を考えたら、もう少し質感の良いケーブルが欲しいと感じた。
2、音質評価
高域は全帯域の中で目立った部分ではないが、低音の量感が多いにもかかわらず鮮明に出ている。
中音域も前に出るというほどではないが、他の帯域にマスキングされる事なくボーカルが聞こえる。
低域は量感が多く、ベースの音は特に目立って聞こえる。低域が誇張されているため、同価格帯のイヤホンでは聞こえないような音が目立って聞こえる印象もある。
低域の量感が多いが、ボワつく印象はなく全体的に解像度が高い。
高域の立ち上がりが早いため、ロックや、スピード感のある音楽にも対応できるが、どちらかと言えばジャズボーカルやR&Bなどのゆったりした音楽のが楽しんで聴く事ができた。
クラシックは弦楽器の音は余韻をあまり感じることができず、クールに感じる。ピアノの音の滑らかな響きは好ましいが、個人的にこのイヤホンでわざわざクラシックを聴こうとは思わない。
癖のあるチューニングで、昨今の流行りとは違うと思うが、価格帯相応の解像度を持ち合わせており面白いイヤホンだと感じた。
【総評】
個性的なイヤホンで面白いと思う反面、競合機種の多い価格帯なので、特別にこのイヤホンを推薦する理由は思いつかない。
ダブルダイナミックドライバーの構成に興味が持てる人や、変わったイヤホンを持ちたいコレクター向きだと感じた。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・空白ごっこ/A little bit(J-POP,女性ボーカル) ○
・Dir en grey/Withering to death.(ロック,V系) ○
・DNA/DNA(Last Live At CBGB’s)(ロック) ○
●OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Coco Tomita/ORIGINS オリジンズ(クラシック) ○
・メロディ・ガルドー & フィリップ・バーデン・パウエル/Entre eux deux(ジャズ) ○
●iPhone 8 + Fiio Q5s(USB接続) + AM3D + Apple Musicによるサブスク音源
・kiki vivi lily/Tasty(J-POP,女性ボーカル) ◎
・にしな/odds and ends(J-POP,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △