【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】11520円
★良い点★
・モニターイヤホンらしい解像度・分離感の高い音
★悪い点★
・高域が刺さりやすい
・淡々としていて情緒を感じづらいチューニング
こちらは日本では知名度が低いが、2014年に設立された中国のメーカーだ。
こちらはNA2と同時発売された1DDのイヤホンで、今回レビューするNM2はモニタリング向けイヤホンとして発売されている。
今回はこちらのイヤホンをレビューしよう。
1、音質以外の評価
ハウジングの形状は問題なく、フィット感は良い。
イヤーピースはBalanceとBassの2種類があるが、どちらも耳にすごくフィットするわけではない。
私の耳の問題もあるだろうが、Mだと少し大きく感じるし、Sだと少し小さく感じる。
またBlanceの方がイヤーピース自体が柔らかく、Bassは少し硬い。
そのため、Bassは普段よりもワンサイズ下げた方がフィット感が上がる可能性もあるだろう。
合わない人は定番のAET07などのイヤーピースへの変更をおすすめする。
ケーブルの取り回しは良い。
2、音質評価
高域は少しキツめ。長く聞いていると聞き疲れしそうだが、解像度が高く明瞭とも言える。
特にピアノの音なんかは綺麗に再現されていると感じた。
中音域はモニターヘッドホンとしては、やや前に出る印象。ボーカルメインで聞きたい方も満足できそうだ。ギターなどの楽器も解像度高めだ。
低域は他の帯域に比べ量感に乏しいが、適度なアタック感があり、タイトで心地よい。
スマホ直刺しでも驚くほどしっかりと鳴るので、ポータブルアンプや出力の高いDAPを所持していない方でも安心だ。
良くも悪くもモニター的な音であり、リスニングライクな味付けがないため、ボーカルに抑揚がないと感じる方もいるかもしれない。
反面、エレクトロニカ系の楽曲やヘヴィメタル系の楽曲との相性は比較的良い。
モニター的な音質が嫌いでなければ、ジャンルは選ばないイヤホンだと感じた。淡々と分析的に鳴らしてくれる。
刺さりに敏感な人には尖った高域が好みが分かれそうだが、価格帯を考えるとすごい解像度だ。
実際にスラッシュメタルやブラックメタルの速いビートもダマになる事なく鮮明に聞こえてきた。
付属イヤーピースはBalance、Bassの2種類になり、Bassのが低域の量感が少し増えるが、2つのイヤーピースで極端な差は感じなかった。
【総評】
私は音楽制作をしないのでわからないが、解像度が高く、そのままの音を鳴らすため、音楽制作には適しているのではないかと感じた。
反面、同時発売のMF2の方が解像度は保ったまま、聞き疲れしづらく音楽を楽しく聴かせるようなチューニングのため、リスニング目的であれば、そちらのが良いのではないかと感じた。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
【Blanceイヤーピース】
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・鈴木このみ/lead(アニソン,女性ボーカル) ◎
・ナジー/Savoir Faire(ジャズ) ◎
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・DIMLIM/MISC.(ALAC)(ロック,ヴィジュアル系)(ALAC) ◎
・DECO*27/相愛性理論(ボカロ)(ALAC) ◎
・GAI/DAMAGING NOISE(ALAC)(ハードコアパンク) ◯
【Bassイヤーピース】
●SONY NW-ZX300(3.5mm 直挿し)
・EXODUS/BONDED BY BLOOD(ALAC)(スラッシュメタル) ◎
●Oppo Reno3a(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Innode/Syn(エレクトロニカ) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △