【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】良い
【発売当時の値段】86900円
★良い点★
・深く沈み込む低音
・スローテンポからハイテンポまでこなす万能さ
★悪い点★
・高音が少し刺さりやすく感じる
こちらはソニーのミドルクラスヘッドホン、Z7のシリーズ第二弾に当たるZ7M2だ。
私はオリジナルのZ7を所持していないため比較レビューはできないが、今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
付属品に4.4mmのバランス接続ケーブルが同梱されているため、お買い得感がある。
イヤーパッドはモチモチでかなり柔らかく、装着感は良好。大きくてゴツい見た目の割には、そこまで重さは感じさせない。
ケーブルの取り回しもよく、シンプルな外観も素晴らしいと思った。値段相応の高級感もある。
2、音質評価
高域は明瞭。細かい音まで拾えていると感じた。刺さりに敏感な人には少し刺激的かもしれない。
中音域も明瞭。ギターなどの楽器の解像度も高い。ボーカルも埋れずにしっかりと聞こえてくる。
低域はこのヘッドホンの最も存在感のある帯域と感じた。ジャズやヒップホップなどを聴くと、空気の振動まで伝わってくるかのような臨場感がある。
低域の沈み込みが深いためスロー~ミッドテンポのサウンドに合うかと思いきや、高域の立ち上がりの速さもあるため、スピード感のある音源にも向いていると感じる音作りだ。
個人的にはヒップホップを聴くと低域の量感があるため気持ちよく聞けて楽しく感じたが、特定のジャンルが得意というよりは、ほとんどのジャンルに万能に対応できると感じた。
鳴らしやすいヘッドホンだとは感じたが、アンプの能力によってかなり鳴り方が変わってくるので、機材次第では底知れぬポテンシャルを感じた。
バランス接続も試してみたが、正直なところバランス接続に対応した機器をFiio Q5s(ポタアン)とSONY NW-ZX300しか持っていなかったため、これら2機種だと力不足に感じた。
【総評】
解像度が高く伸びのある高域は最近のSONYの方向性が反映されていると思う。
値段相応のリッチなサウンドでSONYの集大成を感じさせるようなヘッドホンだ。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●MacBook Air + ONKYO DAC-1000(Audioquest DragonTail + FURUTECH GT2によるUSB接続) + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amzon Music HDによるサブスク音源
・Moor Mother/Jazz Codes(ジャズ) ◎
・Pike vs The Automaton/Pike vs The Automaton(ドゥームメタル) ◯
・佐野元春 & THE COYOTE BAND/今、何処(ロック) ○
・Elle Teresa/Sweet My Life(ヒップホップ,女性ボーカル) ○
●MacBook Air + Fostex HP-A3(Audioquest DragonTail + 純SAEC SUS-380 (A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・OMSB/ALONE(ヒップホップ) ◎
●MacBook Air + Fiio Q5s + AM3D(4.4mmによるバランス接続)(Audioquest DragonTail + 純正USBケーブルによるUSB接続)
・メトリック/Formentera(ロック) ○
・元ちとせ/虹の麓(J-POP,女性ボーカル) ○
●NW-ZX300(4.4mm)
・Awesome City Club/Grower(J-POP,女性ボーカル) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △