【高音】★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】TE-D01qは7590円(TATRASコラボ製品は16500円)
★良い点★
・ボーカルが聞き取りやすい
・パワフルな低音
★悪い点★
・淡々としていて躍動感に欠けるチューニング
こちらはAVIOTのエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホンだ。
7000円代と比較的安価ながら、アクティブノイズキャンセリングを搭載した事でも話題になった。
今回はTATRASというブランドとのコラボ品が偶然手に入ったので、こちらを使ってレビューさせていただく。
ちなみにコラボ品と、オリジナル版とで音質の差はないはずだ。
1、音質以外の評価
エントリークラスのイヤホンと考えるとデザイン性があり、所有欲が満たされる。
イヤホンケースを入れるポーチが別に付いてくるのも、便利かはさておき、お洒落な印象で良い。
装着方法が独特。一度耳に嵌めてから下にスライドするように捻る形式(説明書に記載あり)
装着感は可もなく不可もなく。特殊な形状のステムなので、サードパーティー性のイヤーピースはハマらなかったり、合わないのではないかと思われる。
ANC無しだとあまり遮音性がないが、このANCがエントリークラスにしてはかなり性能がよくて、それによって外音が消されるため元々の遮音性は気にならなくなる。
アンビエントモードは音量が下がり周りの音がよく聞こえるようになるが、音楽はほぼ聞こえない(再生している意味がない)状態になるため、これなら音楽をストップした方が良いのではないかと思えた。
AVIOTのイヤホンはapt-xに対応しているものが多かったが、こちらはSBCとAACにしか対応していないため要注意だ。
2、音質評価
高域は出てはいるが、ドカッとした重みのある音で、他の帯域に比べると存在感は薄い。キラキラ感も薄い。
中音域は明瞭。ボーカルは前に出てくる印象だが、AVIOTの他のイヤホンに比べると極端な前の出方ではないと感じた。
低域は沈み込みもあり、存在感がある。ボーカルをマスキングするような印象ではないが、一聴して低域の存在感が強いと感じた。
総じてポップスやロックに向いた音だと感じた。ジャズやクラシックを聴くには少し叙情性が足りないと感じた。
マニアックなジャンルだが、ヘヴィメタルの中でも特に重いドゥームメタルなどは、十分な沈み込みを感じられて楽しく聞けた。
AndroidによるSBC接続とiPhoneによるAAC接続を両方とも楽しんだが、圧倒的にAACで聞いた方が音に潤いを感じて楽しめたので、iPhoneユーザーにおすすめだ。
【総評】
厳しいことを言えば、最近は安い中華イヤホンの音質が充実しているため、7000円で、この音質では物足りなく感じた。
モニターライクな音でないにも関わらず、淡々とした印象の鳴らし方で、テンション上がりづらい音だと感じた。
ただANCの性能が良いのと、AVIOTならではの比較的万能なチューニングではあるため、安価でANC効果の強いイヤホンや、安くてもデザイン性のあるイヤホンが欲しい方におすすめしたい。
音質だけならSOUNDPEATSやEARFUNなどの新興中華メーカーの新作を買った方が良いと感じた。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a(SBC接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・佐野元春 & THE COYOTE BAND/今、何処(ロック) ○
・Liyuu/Fo(u)r YuU(アニソン,女性ボーカル) ○
・カイリー・ミノーグ/Infinite Disco(ポップス,女性ボーカル) ○
●Fiio M9(AAC接続)
・Thorr's Hammer/Dommedagsnatt(ドゥームメタル) ◎
・uami/昼に睡る人(J-POP,女性ボーカル) ○
・優河/言葉のない夜に(J-POP,女性ボーカル) ○
・BIM/Becouse He's Kind(ヒップホップ) ○
・Conan/Monos(ドゥームメタル) ◎
・Closet Yi/Simmer(エレクトロニカ) ◯
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △