私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

final「E2000」ウォームで聴き疲れしづらい名機!!

【高音】★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】3420円

★良い点★
・沈み込みのある低音
・刺激を感じさせず疲れづらいチューニング

★悪い点★
・ウォームでゆったりとしたチューニングは好みが分かれるかもしれない。

2017年に同じエントリークラスの「E3000」と共に発売されたイヤホン。

こちらが現在ではコスパイヤホンの代名詞ともなったfinalのEシリーズの始まりだ。

高音質・シンプルデザイン・使い勝手の良さ・手頃な価格を満たすことをコンセプトとして開発したという、ダイナミック型イヤホン(公式より)との事だ。

1、音質以外の評価
特別な高級感を感じる外観ではないが、落ち着いていて使いやすいデザインだと感じた。

ベント穴があるため音漏れを不安視される声もあるが、個人的には、この程度の音漏れなら電車内でも使えると感じた。

イヤーピースは別売りもしているfinal Eタイプとなっており、装着感は非常に良好だ。

遮音性に関してはShureなどのIEM型のイヤホンに比べると若干低めだが、長時間使っていても疲れづらいというメリットもあった。

直接挿しても悪くないが、同梱されているイヤーフックを使って耳掛け形式で使用した方が、より安定したフィット感が得られると感じた。

2、音質評価
高域はキラキラした印象ではなく、丸みのあるドスッとした音の印象だ。全帯域の中ではあまり目立たない部分だ。

中音域はボーカルが非常に明瞭だが、不自然に前に出るような印象は少なめだ。楽器の音はゆっくりと丁寧に描かれる印象だ。

低域は沈み込みが深く、ウォームで優しい音だ。

低価格帯のイヤホンとしてはウォームからフラット寄りの音で、かなり珍しい音作りだと感じた。

刺激的な帯域が少ないため、一聴しただけでは地味に感じる人もいるだろうが、聴き疲れしない絶妙なチューニングは飽きがこない。

派手な音ではないがモニターライクでもなく、雰囲気重視で解像度が高いとは言い難い。

ジャズやクラシックに向かないわけではないが、個人的にはポップスやロック、ボーカル物を楽しみたいと感じる音だ。

音の描き方はゆったりめだが、スピード感のある曲が苦手なわけではない。

言語化するのが難しい音だが、敢えて特徴的な部分をあげると、低音の沈み込みは特筆すべきところで、ロックなどでグルーヴ感を感じさせるのは得意だと思った。

全体的にイヤホンというよりスピーカーの鳴り方に近いと感じた。

【総評】
E3000と比較すると双方に良さがあるのだが、ポップスやロックメインならE2000、ジャズ・クラシックメインならE3000と選ぶと良いと感じた。

5000円以下のイヤホンでは2022年現在でも十分に有力な選択肢だと感じた。

またインパクトの薄さ故に1回の視聴や、使いはじめはピンとこないこともあるかもしれないが、長く使っていただければ必ず良さを実感できるイヤホンだと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
私立恵比寿中学/PLAY RIST(J-POP,女性ボーカル) ○

●Fiio X3 2nd generation(3.5mm 直挿し)
・EVE/廻人(J-POP,ロック) ○

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・The Range/Mercury(EDM) ○
KOrN/Requiem(メタル) ○
・大比良 瑞希/Little Woman(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Black Country, New Road/Ants From Up There(ロック) ○
アリス・コルトレーン/Kirtan: Turiya Sings(ジャズ) ○
・柴田聡子/ぼちぼち銀河(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △