【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】14022円
★良い点★
・低音を土台としたバランスの良いチューニング
・美しいハウジング
★悪い点★
・極端な高解像度やスピード感を求める人には合わないかもしれない
こちらはKXXSと呼ばれるイヤホンで高い評価を得たMoondropのイヤホンだ。
カーボンナノチューブ振動板と独自開発のユニット、 VDSF(Virtual diffusion sound field)などの独自技術を搭載しているようだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
まずは何よりハウジングが美しい。
音が良い事の方が大切かもしれないが、それでも星空をイメージして作られたというハウジングとケーブルの組み合わせは唯一無二だろう。
お値段以上の高級感を堪能できた。
装着感も良く、個人的には付属のイヤーピースも良いと感じたが、遮音性やフィット感ではサードパーティー製にやや劣るので、遮音性や密着間を重視する方はスパイラルドットやAET07などに変えても良いかもしれない。
2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような音ではなく、ドンという印象の丸みを帯びた音だ。
中音域は明瞭でボーカルもよく聞こえる。
低域は個人的にこのイヤホンの推したいポイントで、ベースラインが綺麗に聞き取れ、尚且つ量感もあるが他の帯域の邪魔にならず、リズム隊を楽しく聞かせてくれると感じた。
同社のKXXSに比べると少し低域寄りのリスニングライクな音だと感じた。
ボーカルも明瞭だが、個人的にはボーカルメインならKXXSや、同社の現行イヤホンであるKATOのが良いと感じた。
Starfieldは存在感のある低域と音場の広さが特徴的で、演奏も含めて音楽全体を楽しむのに向いていると思った。
男女ボーカル物のポップスは勿論、テクノ系やEDMとの相性も良く、オールラウンダーな印象だ。
敢えて言うなら少しまったりとしたサウンドなので、スピード感のある曲をパキパキ鳴らすというよりは、ウォームな低域でじっくりと全体を聴かせる印象を受けた。
ただスピード感のある曲が合わないわけではないので、好みの問題になるだろう。
またスマホ直刺しや、出力の低いDAPでも申し分なく鳴るため、敢えてポタアンなどは使わずスマホ直刺しで使った。初心者にもおすすめだ。
【総評】
個人的にはかなり高く評価したいイヤホン。単純な解像度ではKXXSやKATOのが上だが、楽しく聴かせるという点ではStarfieldのが好みかもしれないと感じた。
1万〜2万以内の価格帯では強く薦めたいイヤホンだ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ジャン・ミッシェル・ジャール/OXYMORE(テクノ) ○
・プラッド/Feorm Falorx(テクノ) ○
・Maailmanloppu/Enää Kiväärit Laulaa(パンク) ○
・Arctic Monkeys/The Car(ロック) ○
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・パスピエ/ニュイ(J-POP,女性ボーカル) ○
・Lugubrum - Plage Chômage(ブラックメタル) ○
・gibkiy gibkiy gibkiy/鬼(ロック,ヴィジュアル系 ○
・堀江由衣/HONEY JET!!(アニソン,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △