私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

bboooll「BOT1」3DD構成で女性ボーカルが楽しいイヤホン!!

【高音】★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】悪い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】3DD
【発売当時の値段】2000〜3000円

★良い点★
・女性ボーカルが明瞭
・スピード感のある音
・3DDだが奇を衒うことのないバランス重視のチューニング

★悪い点★
・ステムが短くフィット感が悪い
・ボーカル以外の解像度が低い

こちらは2018年頃にEasy earphonesやWTSUNなどのAmazonに出店しているストアで購入できた中華イヤホンだ。

この時期には通称「でんでん太鼓」と呼ばれた「KBF F60」が同じく3DD構成で、界隈では少しだけ3DD構成のイヤホンが盛り上がっていた時期だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
価格を考えると見た目には高級感がある。ハートに3つの目が付いたようなデザインは好みは分かれそうだが、個人的には奇抜で良いと感じた。

ケーブルの分岐部分がリモコンになっており、デザイン性のあるもので好印象だ。

イヤーピース自体は可もなく不可もなくだが、ステムが短いためしっかりとフィットしづらい。

有名なイヤホンだとAUGLAMOUR R8の装着感に近いかもしれない。

ただ耳穴を浅く塞ぐだけだと低音が逃げて、解像度の劣化にも繋がるため、こちらのイヤホンに関しては角度を調整して、なんとかイヤーピースをしっかりとフィットさせたいところだ。

カジュアルなものだがイヤホンポーチも付属していた。

また中華イヤホンのリケーブルが流行っていた時期だが、このイヤホンはリケーブル不可なので要注意だ。

2、音質評価
高域はアタック感もあり、金物の音は少し刺激的に聞こえるが、刺さるような印象ではない。

解像度は高くなくて、楽器の余韻を堪能するには厳しい。

中音域は明瞭。特に女性ボーカルは綺麗に聞こえる。

低域は一定の量感があり、ややウォーム寄りな印象だ。

ただDD構成のイヤホンにしては沈み込みは浅く、どちらかと言えば中・高音域寄りのチューニングだと感じた。

ボーカルが明瞭と言うと聞こえは良いが、他の部分の解像度が低いので、結果的に声が伸びる女性ボーカルが突き抜けて聞こえるような印象だ。

特にイヤーピースをしっかりとフィットさせないと低音がボワついたり、安いラジカセで聞いているようなガチャガチャした音になるため、何度も言うが、イヤーピースはしっかりとフィットするまで調整した方が良いと感じた。

スマートフォンに直接挿してもそれなりの音が鳴るが、こちらのイヤホンに関してはアンプやDAPを使うことでかなり引き締まった音が出るようになった。

スピード感のある音なので、アップテンポのアニソンやロックに向いていると感じた。

【総評】
正直、特に3DDである必要性は感じさせないイヤホンだ。

2022年現在の安価なイヤホンに比べると解像度もかなり低く、敢えて今、入手する必要性はないと感じた。

ただ無駄な3DD構成でボーカル重視、尚且つ奇抜なデザインという点では面白く、色々と書いたが個人的には嫌いな音ではない。

今でこそ1000〜2000円のイヤホンも解像度が高くなってきているが、以前までは、2000円以下のイヤホンでは、まともな音を聴くことが困難な価格帯だと感じていたので、発売時期を考えれば健闘しているイヤホンだ。

歴史の闇に埋もれてしまった中華イヤホンを忘れないであげよう!

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・la la larks/Culture Vluture(ロック,女性ボーカル) ◎
・PEOPLE 1/PEOPLE(ロック) ○
坂本慎太郎/物語のように(ロック)
・スピラ・スピカ/ナガレボシトレイン(アニソン,女性ボーカル) ○

●Fiio X3 2nd generation(3.5mm 直挿し)
・LISA/LEO-NINE(アニソ,女性ボーカル) ◎
春奈るな/Candy Lips(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △