【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】5BA + 1DD
【発売当時の値段】5800円ぐらい
★良い点★
・価格帯以上の解像度でバランスの良いチューニング
★悪い点★
・特になし
こちらはKZのサブブランド(?)として登場したCCAのイヤホンだ。
高評価を得たC10の後継にあたるイヤホンと思われるが、今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
メタリックなハウジングは高級感もあり、個人的には満足度が高かった。
付属品は特に変わったものはなく、シリコン製のイヤーピースが3サイズ付属していた。
イヤーピースは可もなく不可もなく。私は変更せずに使った。
2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はなく、絶妙なチューニングだ。
中音域は前に出てくるような印象もあるが、個人的にはボーカルだけではなく全体として聴かせるイヤホンだなという印象を受けた。
低域は結構深みがあって、ジャズなんかを聴いても楽しいんじゃないかと思った。
ボーカルは男女両方とも得意な印象だ。
C10と比べると少し低域がタイトになり、中・高音域重視の音になったと感じた。
個人的にはC12のが好きだが、C10のウォームな低域も好ましく思えた。
どちらが優れているかは甲乙付け難く、純粋な上位・下位の差ではないと感じた。
C12は全体的にバランスの良い音かつ、6000円前後のイヤホンとは思えない高いクオリティのサウンドを聴かせてくれた。
またリスニングライクな音で聴いていて楽しいと思えた。
1万円以上するイヤホンの中にもC12より解像度や全体のバランスで劣るものも沢山あるし、C12を性能で上回っていたとしても、音楽を聴いていて楽しく感じるかは別問題だ。
そういう点で、C12のチューニングバランスは絶妙で、当時多数発売されていた中華イヤホンの派手さを抑えつつも、決して退屈な音にはせず、バランスの良い音に仕上げてきた。
1万円以下のイヤホンのベストバイであり、国産イヤホンでは太刀打ちできないような性能にきていると感じた。
当時から高い評価を得ていた1本だが、改めて聴いてみてもすごいと感じた。
付属品だけでも、これだけ楽しめるのに、リケーブルでパワーアップする事を考えたら、そのポテンシャルは計り知れないと感じた。
また複数ドライバーのイヤホンにも関わらずスマホに直接挿してもかなり鳴らしやすいので、ライトユーザーの方にもおすすめだ。
2023年現在、Amazonなどでは何故か価格が高騰しているのが残念だが、6000円以下で買えるようなら是非手に入れてほしいイヤホンだ。
【総評】
このイヤホンは好きだ。低価格帯のイヤホンの中でも特に優秀なものだと断言できる。
改めて聴いてみて名機だと感じた。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・氣志團/THE YⒶNK ROCK HERØES(J-POP,ロック) ○
・菅原圭/round trip(J-POP) ○
・春野/25(J-POP) ○
・Vaundy/strobo(J-POP ) ○
●OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・松下洸平/POINT TO POINT(J-POP) ○
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・ペットな彼女たち (茅野愛衣, 中津真莉子, 高森奈津美)/君が夢を連れてきた(アニソン,女性ボーカル) ○
・大倉明日香/Prime number ~君と出会える日~(アニソン,女性ボーカル) ○
・iri/neon(J-POP,ヒップホップ,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △