私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

KZ「ZS7」驚異的に沈み込む重低音の個性的チューニング!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】4BA + 1DD
【発売当時の値段】5990円ぐらい

★良い点★
・沈み込む低音
・明瞭なボーカル

★悪い点★
・同社の他のイヤホンに比べてやや劣る解像度
・低音過多

こちらはKZのハイブリッドイヤホンシリーズ、ZSの型番を与えられたZS7だ。

じゃじゃ馬イヤホンとして有名なZS6の次のリリースということで、当時の期待値も相当なものだった。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
相変わらず、どこかのメーカーに似たデザインのハウジングだがZS5に比べるとかなり装着感が良くなった。

ケーブルはKZの初期作に前から付属しているもので可もなく不可もなくだ。

イヤーピースも「ふじつぼ」の愛称で親しまれる定番のもの。悪くはないが、より良いフィット感を求めるならサードパーティー製のものに交換した方が良いだろう。

2、音質評価
高域は出ているが低域にマスクされる印象。刺さるような刺激的な音ではなく縁の下の力持ちのような地味な役割だ。

中音域は低域の量感があるにもかかわらず明瞭だ。特に女性ボーカルは良い伸び方だ。

低域はかなり深く沈み込み重点音と呼ぶに相応しいだろう。

KZの全体の歴史から見てもかなりの異色作だと感じた。

とにかく深い低音と明瞭なベースラインが特徴的で曲にグルーヴ感を持たせてくれる。

一般的な6000円前後のイヤホンより解像度は高いものの、KZの他のイヤホンと比べると少しボンヤリとした印象の音だ。

低域はウォーム気味で少しボワッとした印象。解像度よりは雰囲気重視のチューニングだ。

当時のKZの作品、ZS5などとも全く異なるタイプの音で個性的だ。

ただ個人的な感想にはなるが非常に聴いてて楽しい音なので、あまり解像度のことなど気にしなくなってしまった。

高域がもう少し伸びたり低域の解像度が少し高まればいいなと思うところはあるが、リケーブルで改善できる範囲だし、元々の中・低域寄りの個性的なチューニングを楽しみたい気もしてきた。

生楽器よりは打ち込み系のが得意だ。ロックもノリノリで楽しいのだが、案外バラードなんかもハマると感じた。

あとはヒップホップやメタルなどは音数が多すぎないものに関してはグルーヴ感があって、かなりよく感じた。

人工的な音なのでクラシックやジャズにはあまり向いていないと感じた。

【総評】
改めて聴いてみてもかなり個性的なチューニングで、それだけでも持っていたい1本だ。

最近のKZは良くも悪くも無難なチューニングとなってしまったが、2018年前後の個性的かつ完成度の高いチューニングには目を見張るものがあった。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源源
In Flames/Reroute to Remain(デスメタル) ○
・Void Of Vision/CHRONICLES(メタルコア) ◎
・ズーカラデル/ACTA(J-POP,ロック) ○
・18scott/SCHOOLBOY(ヒップホップ) ○
・マカロニえんぴつ/wheel of life - EP(J-POP) ○
・4na/余白にいたら、(J-POP) ◎
・soso/あたしのリアル - EP(ロック,女性ボーカル) ○
・アカネサス/今、私は19歳 - EP(ロック,女性ボーカル) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・カネコアヤノ/タオルケットは穏やかな(J-POP,女性ボーカル) ○
・さよならポニーテール/夜の出来事(J-POP,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
s ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △