【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】やや悪い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】5380円
★良い点★
・ボーカル表現が良い
★悪い点★
・付属のイヤーピースが使い物にならない
・価格帯を考えると低音の解像度が低い
こちらはBLONのイヤホンだ。好評を得たBL-03の後続的イヤホンだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
付属のイヤーピースは2タイプ5ペアもあるのだが、とにかく装着感が悪かった。
耳に密着する感覚がないので低音がこもって聞こえたり、音質に悪影響を及ぼしていると感じた。
サイズも色々と試して見たがどれも合わなかった。
ちなみにSpinfit CP100+に替えたらめちゃくちゃ音が良くなった。
また一見、耳にフィットしそうなハウジングだが、実際に使ってみるとフィット感がいまいちな気がしてイヤーピース以外にもハウジングがフィット感の悪さに影響していそうだ。
ケーブルは比較的取り回しがよく、ハウジングもお値段以上の高級感があるように思えた。
2、音質評価
高域は明瞭。金属質な印象で音源によっては刺さるような印象を受けた。シンバルの音が目立った。
中音域も明瞭。特に女性ボーカルは伸びのある表現で好ましく思えた。
低域は篭り気味。イヤーピースを替えると改善できるが、どちらにしても質が良いとは言いづらいものに思えた。
昔は5000円前後のイヤホンから出る音はこんなものだったが、今は低価格のイヤホンでもかなり良い音が出るので、解像度がいまいちなBL-05をわざわざ買う意味はないだろう。
イヤーピースはフィット感が悪すぎるので替える必要があるし、音もこもり気味で良くないときた。
ただボーカル表現や高域の解像度は素晴らしいので、金属ハウジングの音の響きが好きな人やボーカルメインで聴く方で、尚且つイヤーピースやリケーブルが一定数揃っている方の「おもちゃ」としては好ましく思えた。
またシンバルの音が刺激的でスピード感もあるのでロックやパンク系の音源も好ましく感じた。
酷評したが個人的には好みの音だった。
ただ、同じことの繰り返しになるが今は5000円も出すとかなり高性能なイヤホンが手に入るので、イヤホンコレクターでもない限りは不要なイヤホンに感じた。
【総評】
BLONの音作りは癖があるのだが、個性的とも言い換えられるだろう。
私も音の方向性としては好きだし、他人には薦めないが、このイヤホンはイヤーピースやケーブルを替えて遊ぼうと思った。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ITZY/RINGO(K-POP,女性ボーカル) 〇
・ATEEZ/THE WORLD EP.FIN : WILL(K-POP) ◎
●OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・藤井 風/花 (EP)(J-POP) 〇
●OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ano/猫猫吐吐く - 猫猫 - (J-POP,女性ボーカル) 〇
・こはならむ./ Attitude(J-POP,女性ボーカル) ◎
●OPPO Reno3 A + iBasso DC05 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・WANIMA/Catch Up(メロコア) ◯
●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・ツユ/アンダーメンタリティ(J-POP,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △