私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

TAGO STUDIO「T3-03」ロックを楽しく聴ける痛快モニターヘッドホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】やや狭い
【装着感】良い
【発売当時の値段】31250円

★良い点★
・モニターライクだがリスニングも楽しめる弱ドンシャリサウンド
・価格帯に対して高い解像度

★悪い点★
・やや無機質な音作り

こちらは「T3-01」で高い評価を得た群馬県高崎市にあるTAGO STUDIOが製作したヘッドホンだ。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
黒をベースにしたシンプルなデザインはいかにもモニターヘッドホンという印象だ。

キャリングケースも高級感があるとまではいかないが使いやすいものだ。

またポータブル用途で使えるヘッドホンの中でもかなり軽量な部類だ。

いわゆる高級ヘッドホンのズッシリとした重量感や高級感はないものの、モニターヘッドホンとして気軽に持ち運んだり、長時間使用するには、この方が好ましく感じられた。

ケーブルも1mと3mのものが付属し、スマホで気軽に使う場合と、屋内でじっくりと使いたい場合で使い分けられそうだ。

イヤーパッドも柔らかく側圧も強すぎず弱すぎず丁度いい塩梅なので、長時間装着していても耳が痛くなるようなことはなかった。

2、音質評価
高域はモニターヘッドホンらしく明瞭だ。音源によっては少しキツく感じるものの刺さるような印象はなかった。

中音域も明瞭。ボーカルを中心に聞きたい方にも良いだろうし、ギターの音も解像度が高くて気持ちよく聞こえた。

低域は多すぎず少なすぎず適度な量感だ。ベースの音も分離して追いやすかった。

最初は少し面白みに欠ける音かなと思っていたのだが、聞いているうちに、シンプルかつ爽快な音が癖になってきて、3万円前後のヘッドホンとしては非常にコスパが良く思えてきた。

余計な味付けをしていない分、音楽の素の部分が楽しめるような音作りに感じた。

また「T3-01」はナチュラルな音作りだが、どちらかというと優しめの音でややメリハリに欠けた印象だった。

こちらの「T3-03」は誤解を恐れずに言うならば、モニターライクだがややドンシャリ寄りの音のため、ロックなどの激しい音楽を楽しく聞く事ができた。

またエレクトロニカやクラシックなど様々なジャンルを試してみたが、どれも違和感なく聞く事ができたので万能に感じた。

ただ「T3-01」に比べると多少ロックに向いた躍動感のある音作りで、リスニング用途のユーザーも楽しみやすいように思えた。

【総評】
モニター寄りのリスニングヘッドホンを探している方にもおすすめしたい1本だ。

シンプルかつ飽きのこない音を提供してくれるし、軽くて気軽に使えるのもメリットだ。

1mのケーブルなら外で音楽を聴くのにも向いていると思うので、ポータブルヘッドホンとして使っても良いように思えた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
・Peter Ilyich Tchaikovsky/3 Great Ballets(チャイコフスキー白鳥の湖・眠りの森の美女・くるみ割り人形/オーマンディ)(クラシック) ○
・L'Arc~en~Ciel/DUNE(ヴィジュアル系,ロック) ◎
RIP SLYME/TIME TO GO(ヒップホップ) ◎
・CRAZE/CORE(ロック,ヴィジュアル系) 〇
・CRAZE/SLICK(ロック,ヴィジュアル系) 〇
acid android/acid android(ロック,ヴィジュアル系) 〇
acid android/faults(ロック,ヴィジュアル系) 〇
TORTOISE/Standards(エレクトロニカ,ポストパンク) ◎
・Jane's Addiction/Ritual De Lo Habitual(ロック) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △