【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】20800円
★良い点★
・自然で聴き疲れしない音
・E3000特有の心地よい音
★悪い点★
・オリジナルモデルからケーブルが変わっただけで値段が高い
こちらはfinalのエントリーモデルとして爆発的なヒットを記録したE3000を同社のシルバーコートケーブルに交換した限定品だ。
元々のE3000がそうであったようにリケーブルは不可だ。
またT35という3.5mmプラグモデルとT25と呼ばれる2.5mmプラグモデルの2種類があり、各100本限定だった。今回レビューするのはバランス接続ができるT25の方だ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
中古で購入したので元箱は付属してこなかった。
イヤホン自体はケーブルが違うのはもちろんだが、シルバーのハウジングとなり、イヤーピースも元は黒だったものが白、イヤーフックも同じく白になっており見た目の印象が変わった。
装着感などはオリジナルのE3000と変わらず、評判の良いfinal Eタイプのイヤーピースが付属するし、イヤーフックの使用でシュア掛けも容易だった。
またポーチもオリジナルと特に変わらないものながら使いやすく安っぽい印象のないものだった。
2、音質評価
高域に関してはオリジナルに比べると少し伸びが良いようなイメージがあった。
中音域は明瞭だが、前に出てくるようなことはなくリズム隊と同じぐらいに位置する印象だ。
男女ボーカル共に得意だが、特に女性ボーカルはよく思えた。ただ浮かび上がってくるような自然な表現のため、もっとボーカルを近くで聞きたいという人はいるかもしれない。
低域はウォームで包み込むような印象だ。こちらもオリジナル譲りの上質なものだ。
元々のE3000がイヤホンとして完成されたものだったので、ケーブルに変更を加えられたこちらも、当然素晴らしいものだった。
特定の誇張する帯域を作らず、聴き疲れのしない音を提供する絶妙なチューニングはfinal E3000特有のもので、このイヤホンでなくてはできない表現があるように思えた。
割と万能ではあるが、解像度が高いとか、スピード感があるというタイプのイヤホンではないので、音数の多いものはあまり向かないように感じた。
ポップスも得意だが、クラシックやジャズは特に優れた鳴らし方に思えた。
非常に素晴らしいイヤホンなのだが、オリジナルに比べると少し高域の主張が増えたぐらいの印象なので、それだけで1万円以上の差額があるのはコスパが良いとは感じられなかった。
あくまでfinalやE3000が好きな人向けのコレクターズアイテムのように思えた。
そうは言っても、やはり音は心地よく、なんとなく手放すのは気が引けるイヤホンだった。
【総評】
finalのイヤホンはとにかく集めなくては気が済まないという人にはおすすめです。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・シャバカ/Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace(ジャズ) ◎
・早見沙織/白と花束(アニソン,女性ボーカル) ◎
●OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3E1(2.5mmバランス接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・空気公団/呼び声 (Remastered 2024) - EP(J-POP) ○
●iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Even Call/TVアニメ「葬送のフリーレン」Original Soundtrack(アニソン) ◎
●Cayin N5ii(2.5mm 直刺し)
・Key/AIR Original Soundtrack [Disc 1](アニソン) ◎
・Key/AIR Original Soundtrack [Disc 2](アニソン) ◎
・大橋彩香/PROGRESS(アニソン,女性ボーカル) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △