私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

自己紹介

アニメとイヤホンが好きな、どこにでもいる男性です。

 

年収200万円前後ですが幸せです。

 

自己顕示欲と自己承認欲求が強いので、イヤホンやヘッドホンの"個人的な感想"を当ブログで発表しています。

 

メル友も募集しているので、気軽にこちらのアドレスまでメールください。

mazo_itainogakaikan@yahoo.co.jp

 

オーディオ知識ゼロの男が自己顕示欲を原動力に始めたイヤホンレビュー ブログです。 

 

使用スマホ

OPPO Reno3a(2021年4月〜)

HUAWEI P30 lite(〜2021年3月) 

iPhone 8(サブ機)

 

使用DAP

・Cayin N5ii

・fiio M9

SONY NW-ZX300

「MOGAMI 2893(AKGヘッドホン向けリケーブル)」ウォーム傾向で落ち着いた音に!!

【高音】★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム
【発売当時の値段】3000円前後

★良い点★
・低音の量感が増しウォームな音になる

★悪い点★
・良くも悪くもまったりした音になるのでロックやEDMを高解像度で聴きたい方には合わないかもしれない

Amazonやプロケーブルで販売されているAKGのヘッドホンなどに使えるリケーブルだ。

今回はこちらのケーブルをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
太いケーブルだが取り回しは悪くない。AKGのヘッドホンに付属する純正のケーブルに比べると柔軟性は少し足りなく感じた。

ただし同じAKGヘッドホンケーブルの定番とも言えるBELDEN 88761に比べるとかなり柔らかく感じた。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はない。また元の音質に比べても丸い音になるような印象だ。

中音域は明瞭。個人的には元のヘッドホンの性質から大きな変化はないと感じた。

低域が一番変化のある部分で量感が増えウォームな印象になった。

K240 StudioとQ701で試してみたが、どちらのヘッドホンでも低域の量感が増してウォームな印象になった。

どちらのヘッドホンも低域はタイトで量感は少なめの印象だったので、ケーブルでかなり印象が変わった。

聴く音源によるとは思うがポップスやジャズ、簡単に言えば落ち着いた感じで低音少し多めで聴きたい音源には合うと感じた。

ただ一概に音がパワーアップしたとは言いづらく、ウォーム傾向を好むならMOGAMI 2893、解像度重視なら前述のBELDEN 88761や純正ケーブルのが好ましく感じた。

ただQ701は元々低域の量感が少なく中高音域重視のヘッドホンだと感じていたのでMOGAMI 2893にリケーブルした時の音像はかなりバランスが良く感じた。

ただしAKGのヘッドホンのウォームさを求めるかどうかで評価が変わってきそうだ。

個人的には音源によって使い分けていきたいと感じるケーブルだった。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ケーブルレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

K240 Studio
DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
aiko/暁のラブレター(J-POP,女性ボーカル) ○
Chara/Violet Blue(J-POP,女性ボーカル) ◎
くるり/さよならストレンジャー(ロック,J-POP) ◎

★Q701
DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
ROUAGE/BIBLE(ロック,ヴィジュアル系) ○
Perfume/JPN(J-POP,女性ボーカル) ○
RIP SLYME/TOKYO CLASSIC(ヒップホップ) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KZ「AS10」KZ初のマルチBAは美しい中音域が特徴!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】ドンシャリ〜フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】5BA
【発売当時の値段】7980円

★良い点★
・滑らかな中音域でアコースティックな音に強い

★悪い点★
・こもったような印象の低音

こちらはKZの初期のイヤホンだ。ZSTで安価なハイブリッドイヤホンで注目を集めたKZだが、

そのKZ初のマルチBA機でお値段も1万円以下ということで話題になった1本だ。

当時の評価は賛否両論あったように記憶しているが、今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
初期にKZのイヤホンに付属している銅線ケーブルが付いてくる。

悪くはないがより良い音を求めるのであればリケーブルした方が良いだろう。

イヤーピースも定番の「ふじつぼ」と呼ばれるもので可もなく不可もなくだ。

2、音質評価
高域は明瞭だが極端には伸びない印象だ。

中音域は滑らか。ボーカルも明瞭だがボーカルはリズム隊と同じ位置に定位し前に出る印象はない。

低域は量感はあるが、あまり質が良いとは言えず、こもったような印象を持つ方もいると感じた。

個人的には好きなイヤホンなのだが、万人向けのチューニングとは言いづらく癖のあるイヤホンだと感じた。

滑らかな中音域でクラシックやジャズを聴くのに好ましいと感じた。

アコースティックな音は特に得意だ。

あまり分離感が良くないので音数の多いものよりも、シンプルな音作りの曲の方が合う印象だ。

主張してくる部分はあるのだが、KZのイヤホンにしては割とフラットで、悪く言えば地味目な印象だ。

後発のAS06はスピード感あふれるチューニングでポップスやロックとの相性が良かったが、AS06とは対照的の落ち着いた音だと感じた。

好みが分かれそうなのは、先ほども書いたが低域があまり上質とは言えないため、なんとなくこもったような印象を受ける方もいそうだ。

スマホでも鳴らしやすいが機材があるに越したことはないと感じた。

またレビュー途中で付属ケーブル断線してしまったのでYYX4862 2pin 2.5mmにリケーブルしてみたところ、かなり分離がよくなり音場も広がった印象なので、リケーブルでかなり化ける印象を受けた。

【総評】
KZのイヤホンで一番に薦めるものではないが、KZというメーカーの変化の歴史を知る上では面白い1本だ。

またKZらしくないという意味でも興味深いイヤホンだ。

リケーブルで音質を追い込むこともできるのでマニアの方におすすめしたい。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ADL EVO0402SHRFMJによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Alexandra Stréliski/Néo-Romance(クラシック) ◎
・楊雪霏/X Culture(クラシック) ◎

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・Aimer/DAWN(J-POP,女性ボーカル) ○
梶浦由記/ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- Original Soundtrack [Disc 1](アニソン,サントラ) ○

★YYX4862 2pin 2.5mmにリケーブル後

OPPO Reno3a + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(4.4mm)(Cayin PH-4X変換アダプタを使って接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Arturo O’FARRILL/Legacies(ジャズ) ◎

●Cayin N5iiS(2.5mm 直刺し)
・ReoNa/unknown(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Echobox「Nomad N1」個性的で強烈な音の金属ハウジングイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】やや悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】30000円ぐらい

★良い点★
・圧倒的な解像度
・個性的な音像

★悪い点★
・付属イヤーピースの装着感がいまいち
・遮音性が低い
・刺さりまくる高域

Echoboxというメーカーのフラッグシップモデルだ。

金属筐体のイヤホンをリリースしているメーカーで、一応国内にも入荷したようだが、国内販売しているところを見たことがない。

恐らくは少数の販売で取り扱いが終了になったものと思われる。

ただ、このイヤホンはマニアの間ではある程度有名なイヤホンだ。

日本で有名になったのは海外のDropというサイトで安く出品されて大量のイヤホンマニアが購入して話題になった印象だ。

私もそのタイミングで購入したが日本円で10000円ぐらいだった印象だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしよう。

1、音質以外の評価
筐体はメタリックでかっこいいが、それに比べてケーブルは少しチープに感じた。

ケーブルは耐久性もあまい良いとは言えなさそうだ。

イヤーピースは様々な種類が付属してくるがペラペラのものが多く、装着感が微妙なのもそうだが、何より遮音性が悪いと感じた。

コンプライを付けても、あまり遮音性が良いとは言えなかったので装着感の問題はハウジングにもありそうだ。

可能であればイヤーピースはサードパーティー製に変えた方が良いとは思えるが、付属のイヤーピースは複数種類あるので性能はともかく色々と付け替えて楽しめた。

また赤、銀、黒のフィルターがあり、それぞれ高域重視、低域重視、その中間(標準)と音が変化するものだ。

キャリングケースはイヤーピースをはめ込んだプレートをそのままケース内に入れられるので使い勝手は良いが、加水分解で劣化するタイプで、私のは既にボロボロになってしまった。

2、音質評価
高域は金属ハウジングにしてもかなり刺激的だ。刺さりやすいと感じたが、そもそも刺さるのが嫌だと思っている人は、このイヤホンと付き合っていけないだろう。

中音域は明瞭だがボーカルが前に出る印象はなかった。音楽全体で聴かせるタイプのイヤホンだ。

低域は量感はあるが、かなりタイトで、ボワつくような印象は一切なかった。

簡単に言うと強ドンシャリのじゃじゃ馬イヤホンだが刺激的で面白い音だ。

金属質の硬い音も、このイヤホンの個性となっており唯一無二だ。

また他の金属ハウジングのイヤホンと比べても圧倒的に硬くて、尚且つ分離の良い音で、とにかく極端な音だ。

解像度だけで言ったら実質10000円以下で買えるイヤホンとしてはトップクラスだろう。

リケーブルなど含めて10万円クラスのイヤホンと戦える1本だと感じた。

ジャンルは結構選ぶ印象で、得意なのはロックやメタルだ。

ポップスも圧倒的な解像度で楽しく聴かせるが音の傾向は好みが分かれそうだ。

硬い音だが打ち込み系の音よりは生音のが得意な印象を受けた。

フィルターでの音の変化も大きく、音源に合わせてフィルターを付け替えても良いと感じた。

ただバランスという意味では標準の黒色が当たり障りないバランスで一番使いやすかった。

【総評】
得て不得手はあるのだが、1万円以下なら問答無用で買うべきイヤホンだと感じた。

特に解像度に関しては驚異的なものがあり、何度も言うが10万円以上するイヤホンを手に取っても、ここまで解像度が高いものは少ないと感じた。

スピード感のある曲も得意中の得意で、エクストリームなメタル系の楽曲を聴くのにも好ましいと思った。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

★銀フィルター
Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・RUNEMAGICK ルーンマジック/BEYOND THE CENOTAPH OF MANKIND(デスメタル) ◎

★黒フィルター
iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・SIRUP/BLUE BLUR - EP(J-POP) ◎
・KRUELTY/Untopia(ブルデス,ハードコア) ◎
やなぎなぎ/ポリオミノ(アニソン,女性ボーカル) ○

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
亜咲花/夏夢ノイジー(アニソン,女性ボーカル) ○

★赤フィルター
iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Lucky Kilimanjaro/Kimochy Season(J-POP) ◎
・Liturgy/93696(ブラックメタル) 〇
・Sleep Token/Take Me Back To Eden(メタルコア) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

beyerdynamic「DT880 PRO」3兄弟で一番フラットな音!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【装着感】普通
【発売当時の値段】25000円ぐらい

★良い点★
・優しくて当たり障りのない音

★悪い点★
・EDMやロックを聴くにはフラットすぎるかもしれない

こちらはbeyerdynamicの中でも有名なDT 770 PRO、DT 990 PROなどのシリーズで、ベイヤー3兄弟と呼ばれる(?)ものの1つだ。

ちなみに今回入手したのはBLACK EDITIONと呼ばれるハウジングが黒で統一されたもので、通常のものとカラーリングが違うものだ。

ただ音はオリジナル版と変わらないようだ。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
オリジナルの配色も好きだが、黒で統一されたものにも高級感があってよかった。

ただプラスチッキーな見た目ではあるので、お値段以上の高級感を求めると違うかもしれない。

コードはストレートコードで、個人的には同社のカールコードよりも使いやすく感じた。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はなく優しい伸び方だ。

中音域は明瞭。特に女性ボーカルは伸びる印象だ。

低域は量感はあるが自然な印象だ。ベイヤーらしく少し暗めでウォーム傾向だ。

なDT 770 PROやDT 990 PROはかなり個性的でアクの強い音だと感じたが、それに比べると880 PROはフラット寄りで無個性であることが個性になり得るようなチューニングだ。

全体的に優しい音で、どこかの帯域が刺激的ということもなかった。

ボーカル物やクラシック、ジャズを聴くのに合うと感じた。

またEDMやロックでもドンシャリのような何かを誇張した音ではなく、フラットな音で聴きたい人におすすめだ。

解像度の高い音ではあるが、現代的なパキパキとした音質ではなかった。

またウォームな低域も個性的で好みの分かれそうなところだ。

アンプがあった方が当然、音場も広がり解像度も高くなるのだが、そこまで鳴らしづらい印象ではなかった。

しかしPCやスマホに直挿しするよりは、最低でも安いアンプの1つでも使えたら好ましいだろう。

【総評】
フラットな音作りで他のベイヤーのヘッドホンが合わなかった人も取り込める魅力のあるヘッドホンだ。

反面、刺激的な音作りや、ヘッドホンに個性を求めている人には少し物足りなく感じるかもしれない。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

DENON DCD-50 + Valve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続)
Cannonball Adderley/Somethin' Else(ジャズ) ◎
・V.A./Rodrigo/ Concierto de Aranjuez / Concieto pastorale / Fantasia para un gentilhombre(クラシック) ○

MacBook Air + Fostex HP-A4(SHIELDIO UA3 + Audioquest DragonTailによるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・SAULT/UNTITLED (Black Is)(R&B,ロック) ◎
・FUJI​|​|​|​|​|​||​|​|​|​|​TA/Hae(アンビエント) ○
・V.A./竜とそばかすの姫 オリジナル・サウンドトラック(アニソン,サントラ) ◎

DENON DCD-50 + Olasonic NANO-UA1(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
V.A./アルビノーニアダージョ/パッヘルベルのカノン(クラシック) ○

DENON DCD-50 + Valve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(MOGAMI 2534によるRCA接続)
・JUJU/YOU(J-POP,女性ボーカル) ◎
クラムボン/JP(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

DENON「AH-C700」鋭い高音域のアルミ削り出しハウジングイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】18000円ぐらい

★良い点★
・スピーカーライクな鳴り方でジャンルを選ばない
・明瞭な高域
・パワフルな低域

★悪い点★
・ボーカルはそんなに前に出ない

こちらは2006年に発売された、かなり古いイヤホンで、当時のDENONのフラッグシップモデルだ。

発売当時は18000円ぐらいだったようだが、後継機のAH-C710が出たこともあって末期は6000円ぐらいで売られていたようだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
中古で手に入れたので装着済みのイヤーピース以外は何も付属していなかった。

装着済みのイヤーピースはMサイズかと思われるが可もなく不可もなくだ。

ステムが結構太いので、普段よりワンサイズ小さいイヤーピースのがフィット感が良いかもしれない。

アルミ削り出しハウジングは個人的には好きだが、2023年現在の金属筐体のイヤホンに比べると少し安っぽい印象だ。

ただ当時はイヤホンのハウジングにこだわっている人は少なかったはずなので、当時としてはかなり攻めたデザインだったはずだ。

ケーブルは多少タッチノイズがあるが個人的には気にならないレベルだった。

2、音質評価
高域は明瞭。2000年代のイヤホン、それもダイナミック型であることを考えると、かなり強調された高域だと感じた。

中音域は明瞭だが、あまり前に出る印象はない。人によっては引っ込んでいると感じるだろう。

低域はウォーム寄りで量感があるがボワつくような印象はない。個人的には低域以上に高域が目立つイヤホンだと感じた。

音楽全体で聴かせるイヤホンで、スピーカーにも通じるピュアオーディオ感のあるチューニングだと感じた。

ポップスやボーカル物よりも、クラシックやジャズ、テクノなど、ボーカル以外の音楽部分が重要性のあるジャンルに合うと思った。

また昨今のボーカル重視のイヤホンに比べると引っ込んでいるというだけで、個人的には歌物も十分に楽しめた。

全体的に金属質な音は大きな個性となっており、金属筐体の響き方を好む方にはおすすめだ。

私は後継のAH-C710も持っているのだが、それに比べると中・高域寄りのイヤホンだと感じた。

AH-C710のが低域の量感が増え更にタイトな印象だ。AH-C700と大まかな方向性は似ているが受ける音の印象は結構違った。

【総評】
かなり万能なイヤホン、かつ音を聞いていて楽しいと思える貴重なイヤホンだ。

また金属質でありながらもアナログライクな音が現代のイヤホンにはない温もりのようなものがありよかった。

個人的には後継機も含めて好きなシリーズだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite(3.5mm直刺し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・How to Disappear Completely/Seraphim Ⅱ(アンビエント) ○
・ハニー・ディジョン/Black Girl Magic(ハウス) ○
・SIEGFRIED/REMAINS(ハードロック) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・GoGo Penguin/A Humdrum Star(アニメ) ○
ソードアート・オンライン ミュージックコレクション [Disc 1](アニソン,サントラ) ○
Creepy Nuts/アンサンブル・プレイ(ヒップホップ) ◎
・レン (楠木ともり)/To see the future(アニソン,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

TRN「TA1」ウォームな低域でバランス良い名機!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA + 1DD
【発売当時の値段】4000円ぐらい

★良い点★
・ウォームで聴き疲れしない低音
・明瞭なボーカル

★悪い点★
・装着感がやや悪い

こちらはTRNのハイブリッドドライバー構成のイヤホンだ。

それまでのIEMライクな見た目とは一線を画したもので方向性の転換が伺えた。

また「for Japan」と呼ばれるJapan Editionは女性の顔が描かれたスペシャルハウジングだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ハウジングは高級感がありケーブルと共に4000円以下のイヤホンには見えない。

やや耳から出っ張る感じで装着感は微妙だ。

付属のイヤーピースは黒色3ペア、白色3ペア、ウレタンタイプが1ペア。

シリコンイヤーピースも無難なもので悪くなかった。黒と白で特に大きな差は感じなかったが、白のが若干フィット感がよく低音が増すような傾向にあった。

個人的には低音もよく聞こえるし装着感も良くてウレタンタイプが一番好ましく感じた。

また、この価格帯でMMCX端子なのが珍しく感じた。

2、音質評価
高域は明瞭だが他の帯域に比べると目立たない。刺さるような印象もない。

中音域は明瞭。ボーカルは男女共に得意と感じた。

ボーカルが前に出たり、女性ボーカルの伸びが極端に強調されるような印象はなく、あくまで自然に浮かび上がる印象だ。

低域は適度な量感がありタイトかつウォーム。あまり鋭い印象はないが、EDMやロックなども難なくこなす印象だ。

かなりバランスの良いチューニングでジャンルを選ばないが、敢えて言うならボーカル物、ポップスが得意と言えるだろう。

鳴らしやすくスマホ直挿しでもかなり良い音がでるので、初心者の最初の1本としても、上級者がサブで楽しむイヤホンとしても良いと感じた。

【総評】
バランスが良くて装着感以外では難点が見当たらない。

またMMCXによるリケーブルも楽しめるのでポテンシャルも高い。

誰にでも薦められる名機だと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ADL EVO0402SHRFMJによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Aimer/あてもなく(Special Edition) - EP(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Tani Yuuki/多面態(J-POP) ○

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(HUM Interconnect cable (3.5mm to 3.5mm)によるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・春野/The Lover(J-POP) ○
・Periphery/Periphery V: Djent Is Not a Genre(メタル) ○
・マーク・ジュリアナ/Mischief(ジャズ) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・GOT the beat/Stamp On It: The 1st Mini Album ◎
・GEZAN with Million Wish Collective/あのち ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

「BELDEN 88761(AKGヘッドホン向けリケーブル)」K240の解像度を更に上げる!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【発売当時の値段】3000円前後

★良い点★
・解像度が上がりメリハリのある音になる

★悪い点★
・ケーブルが硬くて取り回しが悪い
・上位機種のリケーブルでは効果が薄い

こちらは配線用のケーブルとして有名なBELDEN 88761をAKGのヘッドホンのリケーブルとして発売したものだ。

プロケーブルやAmazonで販売されており、安価で有名なケーブルなので興味を持つ方も多いだろう。

またプロケーブルに載っている購入者コメントの大袈裟とも思える内容に半信半疑な方もいるはずだ。

今回はこちらのケーブルをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
硬い。これは商品紹介にも書かれているが、おそらく知らずに買った人の大半は驚くのではないだろうか?

タッチノイズなんて当然のようにあるし、そもそもヘッドホンケーブルの硬さではない。ビーフジャーキーのような硬さだ。

当然取り回しが悪いので、自宅であまり動き回らない環境で使うのに適しているだろう。

2、音質評価
高域はかなり鮮明になる印象。

中音域もより明瞭になった。

低域はタイトと言えば聞こえはいいが、量感としては元より少し減ったような印象を受けた。

私の家にあるヘッドホンだとK240、Q701、K712 PROで、この3つの」ヘッドホンでリケーブルが使えるので全てで試してみた。

まずK240との相性は抜群だ。解像度が一気に上がり、高域がより伸びる印象を受けた。

当然ユーザーの好みもあるだろうが、K240に関しては明確にパワーアップしたという印象が強かった。

特にロック系の音楽はリケーブル後のが特に解像度も高くスピード感のある音像で楽しめた。

Q701で使用した場合は変化の傾向としては同じで、よりパキパキとしたメリハリのある音になった気がした。

悪くはないが、高域は強調されすぎる嫌いもあるし、正直純正のケーブルの方がバランスは好ましく感じた。

音源や好みにもよるが、純正ケーブルからの圧倒的なパワーアップを期待すると違うかもしれない。

K712 PROに関しては申し訳ないが純正ケーブルのが全体のバランスとしてよく感じた。

低域はタイトになり、変化の傾向としては前述の2本と変わらないのだが、全体的に純正ケーブルより安っぽい音に感じた。

私はK712 PROのウォームな低域を気に入っているので、その良さが削がれたようにも思えた。

結論を言うとK240をパワーアップさせたい人には良いケーブルだが、それ以外には特に必要性は感じなかった。

ただK240との組み合わせはかなり良くて、ヘッドホンとケーブルを買っても1万円ぐらいで収まることを考えると超絶コスパだと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ケーブルレビューに使った音源,アルバム】

AKG K240をリケーブルした場合★
DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
・cali≠gari/cali≠gariの世界(ロック,ヴィジュアル系) ◎
・HIGH VOLTAGE/1 (one)(ロック) ○
大貫妙子/Sunshower [Bonus Tracks](J-POP,女性ボーカル) ◎

AKG K701をリケーブルした場合★
DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
岡林信康/わたしを断罪せよ(フォーク) ○

DENON DCD-50 + Valve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続)
Oscar Peterson/Solo [Live](ジャズ) ◎

SONY CAR DISKMAN(直刺し)
aiko/桜の木の下で(J-POP,女性ボーカル) ○

AKG K712 PROをリケーブルした場合★
DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
HY/Confidence(J-POP,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △