私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

JadeAudio「EA3」低域の沈み込みが深いジャジャ馬イヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA + 1DD
【発売当時の値段】5300円

★良い点★
・前に出るボーカル
・沈み込みの深い低域

★悪い点★
・人口的な音作り
・一体感のない音作り

こちらはFiioのサブブランド、JadeAudioのイヤホンだ。

元々はAliExpress専売のイヤホンだったが、後にJadeAudioのショップがAmazonにオープンして気軽に買う事ができるようになった。

また本家FiioからFH1sという、ほとんど同じ内容のモデルが販売されている。

BA部分にはKnowles製「33518」を採用し、ダイナミックドライバーも13.6mmという非常に大口径サイズのものを搭載しているのが特徴だ。

Fiio側としてはFH1を進化させた内容と謳っていた記憶だ。

当時は低価格で美しいシェルで話題になったが、反面、掲載されていた写真と実物が悪い意味で差異があることでも話題になった印象だ。

確かに当時掲載されていた写真の美しさに比べると安っぽく見えるシェルではあったが、5000円前後のイヤホンとしては十分にクオリティが高いものに思えた。

1、音質以外の評価
カジュアルな印象のイヤホンポーチとイヤーピースが2種類3ペア付属していた。

イヤホンポーチはサイズが小さく少し使いづらい印象だ。

イヤーピースはどちらもいまいちで、どちらかと言うと赤軸の方が装着感は良かったが替えた方が良さそうだ。

ハウジングやケーブルは可もなく不可もなく、値段を考えればデザイン性もあり質もよく思えた。

2、音質評価
高域は結構主張が激しく音源によっては刺さる印象だ。また少し人工的な印象も受けた。

中音域は明瞭。リズム隊が騒がしい割にはボーカルはしっかりと聞こえた。男女ボーカル共に悪くないが女性ボーカルのがより得意な印象だ。

低域は沈み込みも深くウォームでグルーヴ感のある印象だ。EA3の特徴的とも言える帯域だ。

ハウジングから透けて見える大きなダイナミックドライバーのイメージ通りの、深い低域が特徴のイヤホンだ。

ただ高域もかなり主張してくるので、よく言えばメリハリのある音、悪く言えばあらゆる帯域が主張してくる"じゃじゃ馬"イヤホンとも言える。

あまり一体感のある印象の音ではなく、高域・低域がそれぞれに好き放題やっているような印象があった。

生楽器の演奏や、情緒を表現するのはあまり得意ではない印象だ。

反面、打ち込み系のポップスや、女性ボーカルもの、EDMとの相性はかなり良かった。

低域がウォームだがスピード感もあるので、アニソンやボカロもハマる印象だ。

【総評】
結構クセが強いので誰にでも薦められるイヤホンではないが、リケーブル込みで楽しみ甲斐はありそうだ。

ただ良くも悪くも数年前のハイブリッドイヤホンらしいバランスの悪さも感じるので、これから買うのは好事家ということになるだろう。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
さかいゆう/Singing Nippon in New York(J-POP) ○
・Only U/JET SET RADIO(ヒップホップ) ○
・LANA/19.5 - EP(ヒップホップ) ○

OPPO Reno3 A + iFi Audio GO blu(LDAC接続)(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
ZAQ/マイナーピース - EP(アニソン,女性ボーカル) ○
・旧式チャッピー/ニュートラル(J-POP,ボカロ) ○
宍戸留美/ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ(アイドル,J-POP) ○ ・はるまきごはん/BLUE ENDING NOVA(ボカロ) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
Alan Walker/World Of Walker [Bonus Tracks](EDM) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

TANCHJIM「Blues」ブルース向けの個性派イヤホン!!女性ボーカル良し!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】4000円

★良い点★
・想像以上に様々な音源に対応できるチューニング
スマホでも鳴らしやすい

★悪い点★
・音数が多かったり、スピード感のある曲はやや不得手

こちらはTANCHJIMのブルースに合わせてチューニングされたという少し変わったイヤホンだ。

TANCHJIMと言えば近年は高級ラインのイヤホンが目立っているが、過去にはこんな一風変わったイヤホンもリリースしていた。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ステンレスハウジングは価格帯以上の高級感があった。

ケーブルはゴムゴムしたものでリケーブルもできず価格相応と言った印象だ。

また耳掛け用のイヤーフックも付いているとは言え、ゴムゴムして癖の付きやすいケーブルなため、やや耳にかけづらく思えた。

イヤーピースは可もなく不可もなくだ。

2、音質評価
高域は明瞭。女性ボーカルの伸びがかなり良い感じだ。

中音域も明瞭。男女ともにボーカルが得意な印象だが、特に女性ボーカルは良く思えた。

低域は適度な量感でタイトな印象だ。ベースの音は追いやすかった。

勝手な想像でブルース向けのイヤホンはウォームで低域重視のイメージがあったが、こちらのイヤホンはどちらかと言うと中高音域重視で見た目通りの金属質な印象の音だ。

ただ低音高音のメリハリがあり、ボーカルもよく通るため、確かにブルースに向いているなと感じた。

解像度は価格帯を考えると高めとは言え音数の多い曲はあまり得意ではない印象だ。

またスピード感のある曲も丁寧に描きすぎるが故にスローテンポに聞こえるため、ミドルテンポの曲のが映える印象だ。

BLUES向けイヤホンというとソースが限られそうだが、実際はミドルテンポのアニソンや女性ボーカルのポップスなんかもかなり良い感じに聞かせてくれた。

古い音源に向いたイヤホンという想像をしていたのだが、どちらかと言うと次世代のブルースをルーツにしたポップスやロックに向いている印象で、楽しめる音源は多岐にわたる印象だった。

またスマホ直挿しでもかなり綺麗に鳴っていたのでアンプは不要に思えた。

【総評】
イヤホンのコンセプト通り、ジャンルは選ぶものの想像以上に楽しめるイヤホンという印象だ。

白いイヤホンなので、オーディオマニアからライトユーザーまでおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
東京スカパラダイスオーケストラ/JUNK or GEM(J-POP,スカ) ◎
・iri/Sparkle(J-POP,女性ボーカル) ○
絢香/First Message(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Vulfpeck/The Beautiful Game(ロック) ○
・DNCE/DNCE(ロック) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・Aimer/DAWN(J-POP,女性ボーカル) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

BOMAKER「Sifi」低域の沈み込みが深い高音質で安いイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】4000円ぐらい

★良い点★
・バランスの取れた耳あたりの良いチューニング
・小型の充電ケース

★悪い点★
・やや地味で特徴に欠けるチューニング

こちらはBOMAKERの完全ワイヤレスイヤホンだ。

Amazonなどでイヤホンを販売する無数のメーカーのうちの1つだ。

無名なメーカーのワイヤレスイヤホンだったが、当時は4000円以下で高音質ということでオーディオマニアの間で結構話題を集めた印象だった。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
かなりコンパクトでポケットに入れやすい形状なのがありがたかった。

充電ケースもマットな質感で高級感があるとまではいかないが、4000円以下のイヤホンとして必要十分に思えた。

ハウジングのボタンは物理ボタンなのが個人的に好ましく覚えた。

操作性も悪くなくてapt-xにも対応しておりスペックも高く感じた。

イヤーピースは一般的な黒いタイプのものと、傘が短く吸い付くような素材の半透明のものがあり、前者は音楽全体で聞かせるバランス、後者はボーカルがより近くなる印象だった。

2、音質評価
高域は目立たないがしっかりと出ていた。またグラフェンドライバーの影響か少し硬めの印象だ。

中音域は明瞭。特にボーカル表現は優れているように感じた。

低域は沈み込みが深く表現も豊かだ。ただ一聴した際の量感はそんなに多くは感じなかった。

全体的にウォーム~フラットな音質だ。派手な音ではないが抑えるところは抑えたバランスの良いチューニングという印象だ。

敢えて特徴を述べるのであれば低域の沈み込みが深く、EDMなどの一部の音源を聞いた時には心地よく思えた。

音としては本当にバランスが良く、例えばピアノの音も滑らかでジャズなんかを聞いても心地よいし、ボーカルもの全般もよく思えた。

【総評】
今となっては結構前のイヤホンになるのだが、どのジャンルにも万能に対応し聞き疲れもしないバランスで非常に好ましく思えた。

低価格ワイヤレスイヤホンの進化は目を見張るばかりだ。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Neck Deep/Neck Deep(パンク) ○
・MAZZEL/Parade(J-POP,ロック) ○
・Waxahatchee/Tigers Blood(ポップス,フォーク) ○
・408/Hot Mess(パンク) ○
・Friko/Where We've Been, Where We Go From Here(ロック) ○
・小曽根 真/Trinfinity(ジャズ) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KZ「ZVX」金属ハウジングのフラット傾向イヤホンで低価格の名機!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ〜フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】2176円

★良い点★
・バランスの取れたチューニング
・金属シェルならではのスピード感があり爽快な音

★悪い点★
・特になし

10mm 複合磁気ダイナミックドライバーと金属シェルを採用したKZのイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ロットによってはフォームタイプのイヤーピースが付属していたようだが、2024年3月に私が購入した際にはいつもの「ふじつぼ」イヤーピースだった。

ケーブルは少し安っぽく見えたが、そもそも2000円前後のイヤホンに高級そうなケーブルが付いていることが異常なわけで、値段を考えたら妥当なケーブルだ。

耳掛けワイヤーは癖が強く装着感を悪くしていると感じた。

イヤーピースは標準的なサイズなのだが耳掛けワイヤーのせいでMサイズだと抜けやすく、普段はMを使うが今回に関してはLサイズのイヤーピースで耳穴に固定して丁度よく思えた。

2、音質評価
高域は明瞭。以前のKZのイヤホンは不自然に強調された高域の場合もあったが、自然な音で刺さりもなかった。余韻は少なめだ。

中音域も明瞭。男女ボーカル共に得意でボーカル重視の方にも好ましく思えた。

低域も適度な量感を持っておりベースの音も聞きやすく程よいバランスに思えた。

正直、2000円のイヤホンとして非の打ち所がなかった。金属シェルならではの響きも爽快感に繋がっていた。

ドンシャリだが、ややフラット寄りで聞き疲れしないような音だ。

初期のKZを知っている身としては数年の間によくここまでの進歩をしたものだと驚いた。

2000円でここまでバランスの取れていて、尚且つ楽しい音のイヤホンがあるのなら、ハイエンドイヤホンとは何なのだろうと感じてしまった。

ポップス、ロックに加え、メタルやパンクも悪くなくて、スピード感のある楽曲に合う音に思えた。

また低インピーダンスのためスマホ直挿しでも十分に鳴っていたが、その場合は高域の主張が弱めで低域も解像度が下がるイメージだった。

可能であれば安価なUSB DACでも良いし、何かしら挟んだ方が音が数段良くなる印象だった。

とは言えライトユーザーにも、上級者のバリエーションモデルとしても、誰にでも薦められるイヤホンに思えた。

【総評】
金属ハウジングが好きなのもあり個人的な好みとしても申し分ない1本。

安価で良いイヤホンが買える、良い時代になりました。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・halca/nolca solca(アニソン,女性ボーカル) ◎

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・SIX LOUNGE/FANFARE(ロック) 〇

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Chevon/Chevon(J-POP) ○
ブラック・クロウズ/Happiness Bastards(ロック) ○
・Hakubi/throw(ロック,女性ボーカル) ◎
・WAYFARER/American Gothic(ブラックメタル) ○
・Gouge Away/Deep Sage(ハードコア・パンク,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KBEAR「LARK」バランスの取れた中・高音域寄りの名機!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA + 1DD
【発売当時の値段】3599円

★良い点★
・バランスの取れた万能なチューニング

★悪い点★
・金属的な高域は好みが分かれるかもしれない

こちらはKBEARのハイブリッドイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
金属タッチカバーがおしゃれかつ、目立ちすぎないデザインで、ファッション性もあり好ましく思えた。

ケーブルも取り回しが良かった。

イヤーピースは全7ペア、2種類だ。

黒も白も装着感にやや違いがあり好みで選べそうだ。

ただ、よりより装着感を求めるならサードパーティー性のものに替えた方が良いだろう。

2、音質評価
高域は明瞭。やや金属的な音で音源によっては少し刺さるような印象もあった。

中音域も明瞭。ボーカルは男女ともに前に出て聞き取りやすく感じた。

低域はややウォームで適度な量感。沈み込みはそこまで深いわけではないが、EDM系の楽曲でもしっかりとした重量感を感じる事ができた。

やや中・高音域寄りではあるが全体のバランスが良く、これと言った欠点を感じさせないイヤホンだ。

敢えて言うなら高域の金属的な鳴り方は好みが分かれそうだが、個人的には利点に思えた。

ボーカル物は男女ともに得意だし、フラットな音像だが低域と高域にメリハリがあるため、パンクなどのリズム隊の演奏を楽しむような音楽も楽しく聞けた。

解像度はほどほどだが3000円前後のイヤホンとしては申し分ないように思えた。

スマートフォン直挿しでも十分に鳴るのでオーディオに関心のないライトユーザーにも刺さりそうだ。

他のレビューではウォーム傾向と書かれることが多いが、確かに低域の質感はウォーム寄りに感じるものの、個人的な印象としてはクールでスピード感のある音に思えた。

万人向けのイヤホンとしてかなり推奨できると感じた。

【総評】
KBEARはどの価格帯でも優秀なイヤホンを作るが、こちらも低価格帯ながらフラットでかなりバランスの取れたイヤホンに思えた。

人に薦める最初の1本としてもかなりおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・EKKSTACY/EKKSTACY(ロック,パンク) 〇
・††† (Crosses)/Goodnight, God Bless, I Love U, Delete.(ロック) ◎
・Yard Act/Where's My Utopia?(ロック) 〇
緑黄色社会/Party!! - EP(J-POP,女性ボーカル) ◎
・New Pagans/Making Circles of Our Own(ロック) ○
・Zulu/A New Tomorrow(ハードコアパンク) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・MADKID/BOUNDARY(J-POP,アニソン) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

KZ「ZAX」ついにKZもバランスの取れたフラットチューニングのイヤホンを!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】7BA+1DD
【発売当時の値段】7280円

★良い点★
・バランスの取れた当たり障りのないチューニング

★悪い点★
・KZのイヤホンにしては刺激(破綻)が少なめ

こちらはKZのハイブリッドイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
今回はハウジングにベント穴が開いており半開放型のような印象だ。

ただ極端な音漏れは感じなかったので外で使っても問題ないと思われた。

実際、私も通勤時に使った。

イヤーピースはいつもの「ふじつぼ」状のもので可もなく不可もなくだ。

よりよりフィット感を目指すのであれば別のイヤーピースのが好ましいだろう。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象ではなく抑制された印象だ。解像度は高かった。

中音域も明瞭。ボーカルもよく聞こえた。

低域は適度な量感、ウォームとタイトの中間のような音で弾力性があり上質に思えた。

まず驚いた点として非常にバランスの取れたチューニングということだ。

KZのハイブリッドイヤホンと言えば定位を無視した強烈にピーキーな音で、低音も高音も暴れまわり、その音に中毒性があり評価されていたという印象だ。

ただこのイヤホンに関しては限りなくフラット、いや、他社のイヤホンと比べればドンシャリ傾向の音なのだが、それでもKZのこれまでのイヤホンを考えると自然でアクのない音だと感じた。

優等生的な音で割とどんなジャンルでも優れていると思えた。

女性ボーカルの表現なんかも自然な範囲で伸びており良く思えた。

クラシックをメインで聞かれる方には合わないと思ったが、反対にポップスやロックがメインの方にとっては非常にバランスの取れたオールマイティーな1本になるだろう。

過去のKZの音が好きだった人には物足りない感じがするかもしれないが、自然な音の繋がりが再現できるようになった点ではKZ社は確実に進化していると思えるイヤホンだ。

【総評】
完成度の高いイヤホンなのだが、中華イヤホンらしい破綻したバランスが見受けられないのが好みが分かれそうだ。

KZの進化の歴史としては興味深い1本だ。

ZS10 PROみたいなハチャメチャさが恋しくも思えるが、これもファンなら認めていくべき進化の過程なのだろう。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + μAMP109G2(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
Base Ball Bear/天使だったじゃないか - EP(J-POP,ロック) ○
・BiS/NEVERMIND(アイドル,ロック) ◎
ミニストリー/HOPIUMFORTHEMASSES(インダストリアル,ヘヴィメタル) 〇
三浦大知/OVER(J-POP) ◎

Huawei P30 lite + xDuoo XD-01(ALO audio Cryo SXC 18G mini to miniによるアナログ接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
アーバンギャルド/メトロスペクティブ(J-POP,女性ボーカル) 〇
・Liam Gallagher, John Squire/Liam Gallagher, John Squire(ロック) 〇
スキマスイッチ/Anniversary EP(J-POP) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。

NOWALL「CH2」Bluetoothでアグレッシブなハイブリッドイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】2BA + 1DD
【発売当時の値段】12800円

★良い点★
・スピード感のあるかなりアグレッシブな音
・ボーカルが前に出て聞き取りやすい

★悪い点★
・聴き疲れしやすい音作り
・解像度はまずまず

こちらはNowallがリリースした有線でも無線でも使える珍しいワイヤレスイヤホンだ。

尚且つハイブリッド構成という攻めた内容だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ワイヤレス時はいわゆるネックバンド型になるが、首の後ろにかける形ではなく首の前に通す形が珍しい。

人によっては使いづらいとも感じられるかもしれないが、前にあることでペンダントみたいで少しお洒落に見える気もした。

イヤーピースはシリコンのものは可もなく不可もなくだが遮音性がいまいちなのでコンプライに替えて使った。

2、音質評価
高域はかなり攻めた音。音源によっては刺さるが、この極端さが心地よかったりもした。

中音域も明瞭。リズム隊の音がドカドカ騒々しい割にはボーカルもしっかりと前に出てきて女性ボーカルの表現は特によかった。

低域は適度な量感でタイトな印象だ。

有線の中華ハイブリッドみたいな派手な音がBluetoothで再現されているのが興味深かった。

古いワイヤレスイヤホンなのでワイヤレス時はホワイトノイズが大きいが、よくも悪くもホワイトノイズを気にするような繊細な音作りではないように思えた。

とにかく勢いにまかせてロックをハイテンションで聴きたい時には良さそうだ。

ただ解像度はそこまで高くないので、ギターロックなどよりは打ち込み系のポップスやロック、EDMのが相性は良さそうだ。

とは言え、非常に楽しい音で個人的には久しぶりにのめり込んで聞いてしまった。小難しいことを考えず勢いに任せて激しい音を聞きたい時にはこれだ。

有線にするとホワイトノイズはほとんどなくなり、より地に足がついたサウンドのように思えた。

ちなみに前作にあたるであろうCH1はもう少し低域の量感が多くてウォームな印象だったが、こちらのイヤホンは中・高音域重視の音に思えた。

あとは高音がかなり刺激的なので刺さりを抑える意味でもコンプライなどの高域を少し減衰させるイヤーピースのが音のバランスが良いように思えた。

【総評】
ライトユーザーよりも様々なイヤホンをいじりたおしたコアなユーザーに刺さりそうな音作りに思えた。

アグレッシブな音が好きな人や刺さりをあまり気にしない人には是非試してほしいと思った。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
Flat Line Classics/Backstage - EP(ヒップホップ) ◎
・Pissed Jeans/Half Divorced(ハードコアパンク) 〇
・Paledusk/PALEHELL(メタルコア) 〇
・アイドルズ/TANGK(ロック,パンク) ◎
・CHiCO/PORTRAiT - EP(アニソン,女性ボーカル) ◎
・GHOST/13 Commandments(ハードロック,ドゥームメタル) 〇
yonige/Panikhida [2015-2022 Best Song Remixes](EDM,J-POP) ◎

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Midnight/Hellish Expectations(ハードコアパンク) ○

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・DUSTCELL/ROUND TRIP(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △