私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

上海問屋「A2 (NOBYIN A2)(QZX-A1)」美しいシェルかつ個性的な音の名機!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】2838円

★良い点★
・価格帯を考えると圧倒的に音が良い。
・低音を土台にしたバランスの取れたチューニング。

★悪い点★
・出力が弱いとボヤけた音像

こちらは日本国内では上海問屋というパソコン専門店で「A2」の名前で販売されていたイヤホンだ。

ただNOBYIN A2(QZX-A1)など様々な呼び名(?)があって、ややこしいイヤホンだ。

こちらのイヤホンは発売当時は値段の割に音が良いとSNSで話題になり、完売と入荷を繰り返したりしていた。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
クリアシェルは本当に美しく級感があった。カスタムIEMのようなデザインで所有欲が満たされた。

イヤーピースは可もなく不可もなくだ。付属品としては良いものだと思ったが、より装着感を求めるなら替えた方が良いだろう。

ケーブルもシンプルなものだが、3000円以下のイヤホンのケーブルと考えると高級感があるとも思えた。

2、音質評価
高域は出ているが刺さるような印象はなく、全体の中での印象は薄い。出力の強いアンプやDAPだと少し主張が強くなる印象だ。

中音域は明瞭。低域の量感があるにも関わらずボーカルは埋もれない印象だ。男女ボーカル共に悪くないが、男性ボーカルのがより得意に思えた。

低域は量感があるが、ボワつくような印象はなかった。ただ再生機器に左右されるところが大きく、スマホ直挿しだと解像度が少し落ちる印象だ。

私がFiio Q5sのハイゲインで鳴らした時には解像度も高く上質に感じた。

またウォーム寄りの聞き疲れしないタイプの低域だ。

低域の量感があるとロックが向いてそうだが、低域・高域ともにアタック感は強くないので好みが分かれそうだ。

ただ、どんな音楽を再生しても心地良いA2の音で再生してしまう印象で、案外ソースを選ばない印象だ。

ポップス、ロックの他、ジャズやクラシックも良くて、音場が広くない割にはクラシックも風情のある鳴らし方をしてくれて、言語化しづらいのだが良かった。

ロックに関しても強力なアタック感やキレを求めなければ良いと思った。

ウォームな低域にプラスして解像度重視の音ではないため、スピード感がある印象ではなかったが、だからと言ってスローという印象でもなかった。

また当時発売した他の中華イヤホンが比較的、中・高音域重視だったのに対して、A2は低域重視で、尚且つウォームと、当時も今もあまりない音で個性的に思えた。

【総評】
上手く言葉が出てこないレビューになってしまったが、個性的かつ耳あたりの良いチューニングで、アンプなどの機材がある程度揃っていれば高コスパに感じた。

またスマートフォンに直接さしても3000円以下とは思えないクオリティの音なので、それはそれで良いと思えた。

個人的には1万円以上のイヤホンと戦える音に思えたし、リケーブルも楽しめる、本当に優秀なイヤホンに思えた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Mean Jeans/Blasted(パンク) 〇
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE/Back & Forth(J-POP) 〇
・ペトロールズ/乱反射(ロック) 〇
・Gero/THE ORIGIN(アニソン) ◎
サイモン・ラトル,ロンドン交響楽団/Janacek: Katya Kabanova(クラシック) 〇
・Age Factory/Songs(ロック) 〇

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
WHITE ALBUM ~綴られる冬の想い出~ ORIGINAL SOUNDTRACK [Disc 1](アニソン) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Philips「SWS4200」スワロフスキーと共同制作のラグジュアリーイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】14700円ぐらい

★良い点★
・高音の響きが美しい

★悪い点★
・低域の量感は少なめ
・躍動感がない、退屈な音

ファッションと機能性のみごとなコンビネーション。
見た目だけでなく高性能を備えた次世代女性向けヘッドフォン「Active Crystalコレクション」のSPACE。
ヘッドフォン局面に、限定カットの美しく輝くクリスタルを使用。華やかで高級感のある雰囲気を演出します。家電を超えたアクセサリー感覚のヘッドフォンです。(公式より)

こちらはスワロフスキーとPhilipsが共同で制作したイヤホンだ。公式の説明にはヘッドフォンと書かれているが、イヤホンの意だろう。

私は次世代女性ではなく中年男性だが、このイヤホンをレビューすることを許してほしい。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
中古で購入したため、イヤホン本体以外の付属品がなかった。

イヤーピースも付いていなかったのでAET07のMサイズを付けて今回はレビューした。

「アクセサリー感覚」と銘打っている通り、クリスタルの付属した本体はラグジュアリーで美しい外観だ。

ケーブルはサラサラした手触りでタッチノイズは感じなかった。

ただハウジングが結構重いため、絡まった時にほどくのが大変だった。

2、音質以外の評価
高域は明瞭。特にピアノの音や管楽器の音は良く思えた。

中音域も明瞭。ボーカルも綺麗に聞こえるが、定位としてはリズム隊と同じぐらいに感じた。

低域は量感も少なく、タイトで、あまり印象に残りづらい帯域だった。

中・高音域寄りのバランスでフラットな印象だ。また金属ハウジングならではの硬さを感じる音だ。

そのためグルーブ感の表現には長けていないように感じた。

個人的に一番良いと思ったのはクラシックだ。楽器の音の余韻が情緒豊かに伝えられた。

ジャズもスッキリした音で低域を重視しなければ悪くなかった。

特にピアノの音は美しくて良く聞こえた。

半面、躍動感のない音で、ポップスやロックも表現としては悪くないはずなのだが、リスニングイヤホンとしては退屈に感じてしまったのが本音だ。

こもりなどは感じなかったが、モニターイヤホンのような解像度がある音でもないので評価に困るポイントだ。

エレクトロニカやテクノのが硬い音とマッチしており、ポップスよりはよく聞こえた。

フラットな音作りは悪くないのだが音源は選びそうだし、ファッション感覚でイヤホンを身に着ける女性が日常的にクラシックを聴くとも思えないので、どのような層にアピールしているのか、いまいち見えにくいイヤホンだった。

【総評】
悪くはないのだが、15000円前後という金額を考えると同価格帯にはもっと良いイヤホンがあるだろうというのが正直なところだ。

ファッション性の部分を加味しても、音作り自体が面白くなくて楽しめなかった。

ただファッション性にステータスを振った高級イヤホンは当時では珍しかっただろうし面白い試みだなとは思えた。

【点数】 ★★★★★ 5/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(belkin MFi認証 ライトニング 変換 3.5mmにてイヤホンと接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
ティファニー・プーン/Diaries; Schumann(クラシック) ◎
・イーサン・アイヴァーソン/Every Note Is True(ジャズ) ◎
・Tom Misch/GEOGRAPHY(テクノ) 〇
いきものがかり/〇(J-POP,女性ボーカル) ○
・EOW/HOPE(J-POP,女性ボーカル) 〇

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

beyerdynamic「DTX 101 iE」低音重視の個性派イヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】13,650円

★良い点★
・聞き疲れしない上質な低音
・スピーカーで聞いているかのようなダイナミックな音

★悪い点★
・低音の量感が多すぎる

DTX 100 で好評を博した高磁束密度型マグネットを使用したドライバーを搭載し、クリスタルを思わせる澄んだサウンド、優れたワイドレンジで、原音に忠実な再生能力を誇ります。高級感あふれるアルミニウムハウジングのボディは、周囲の騒音を減衰させつつ、バランスの良いサウンドを実現。軽量、コンパクトなデザインながら驚くほどリッチでパンチの効いたサウンドは、低域から高域まで、ジャンルを問わずフレキシブルに対応。デジタルポータブルオーディオプレーヤー(DPA)やスマートホンでのオーディオ再生にもマッチします。(公式より)

2011年発売。DTX 100の後継機らしいが、今となってはこのイヤホンを知っている人は少ないだろう。

ベイヤーダイナミックと言えば数々のヘッドホンで評価を得てきたメーカーで、どうにもイヤホンは日本では影が薄い。

実際国内販売されたものも少なく、高級機種の「Xelento」が近年では評価されたが、私もそれ以外のイヤホンの印象はなかった。

今回はこちらをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤーパッドが付属していたが、中古のためSとLサイズしか付属しておらず、私の耳には合わなかった。

そのため、今回はSONYのハイブリッドイヤーピースのMサイズを使ってレビューしていることをご了承いただきたい。

ハイブリッドイヤーピースは安くて良質なイヤーピースで装着感は良好だ。
昨今のイヤホンと比べると安っぽいデザインだなというのが本音だが、当時はイヤホンのデザイン性が求められなかった時代なので特にこのイヤホンが劣っていたわけではないだろう。

むしろカラーバリエーションがあるだけお洒落と言えるかもしれない。

LとRの表記はあるが、すぐに判別しづらく思えた。

ケーブルは多少癖が付きやすいもののタッチノイズも大きくなくて許容範囲内だった。

2、音質評価
高域は明瞭だが全体の中では印象が薄かった。刺さる印象はなかった。

中音域は明瞭。低域の量感が多い割にはボーカルも埋もれずに聞こえる印象だ。

低域はかなりの量感があり、ドカッとした存在感があった。

低域重視のイヤホンで、なおかつ低域の存在感が大きすぎるので好みは分かれそうだが、個人的な評価としてはよく思えた。

まずウォームな低域で聞き疲れしづらく、尚且つピュアオーディオ的な迫力があった。

ジャズなんかはライブ感をもって聞けたし、クラシックの壮大なオーケストラなども好印象だ。

ボーカルもしっかりと聞こえるのでポップスにも向いているように思えた。

ボーカルは男性・女性、共に悪くないが、男性ボーカルのがより向いているように思えた。

ただスピード感のある音ではないので、音数の多すぎる音源は向かないような気がした。

低域重視のイヤホンにしては解像度も高く、1万円前後のイヤホンとして優秀に感じた。

スマートフォン直挿しでも十分な音量が取れたので、アンプなどを所持していないライトユーザーでも気楽に使えるように思えた。

【総評】
ベイヤーはヘッドホンも上質で量感多めの低域が特徴的だが、ベイヤーヘッドホンが好きな方には馴染みやすいチューニングではないかと思えた。

当時の1万円前後の他のイヤホンの方向性を考えても個性的な1本にも思えた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・LUCKY TAPES/BITTER!(J-POP) ○
・小袋成杉/Strides(J-POP,ヒップホップ) ◎
・Nulbarich/The Roller Skating Tour(J-POP,ヒップホップ) ○
・Theo Croker/LOVE QUANTUM(ジャズ) ○
・Susanne Malkki & ヘルシンキフィルハーモニー/Sibelius: Karelia Suite(クラシック) ◎

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・Sailing to the Rainbow [Disc 1](ラブライブ!サンシャイン!!)(アニソン) ◯

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

JVC「HA-FW7」少しモダンなチューニングのウッドコーンイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】14000円ぐらい

★良い点★
・ウォームでまろやかな低音
・低音に負けじと澄んだ高音

★悪い点★
・音源によっては低音の量感が多すぎると感じる

こちらはJVCのエヌダブシリーズの1つで、JVCが得意とするウッドハウジングのイヤホンだ

「<N_W(エヌダブ)>は、感度の高いあなたへJVCが贈る「ミニマルコンセプト」のヘッドホン・イヤホンレーベル(公式より)」とのことだが、新しいレーベルということ以外はよくわからなかった。

そして多分このレーベルは2024年現在は活発ではない(終了?)と思われるが、こちらのイヤホンを今回はレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
付属はキャリングケースとイヤーピース、ケーブルキーパーだ。

キャリングケースは高級感のあるものではないがカジュアルで使いやすい品だ。

イヤーピースも悪くない装着感でデフォルトの物としては良く思えた。

ケーブルキーパーはケーブルの長さを調整するというものだが、そもそもケーブルキーパー自体が邪魔だったり、調整するのが煩わしかったので、結局は使わずに使用するようになってしまった。

イヤホンのケーブルの長さは結構長めで、よく言えば様々な用途に使えるし、悪く言えばポータブル用としては長すぎる印象なので、もう少し短くても良かったかもしれない。

タッチノイズはほとんど感じなかったしケーブルもツルツルしていて取り回しが良かった。

ハウジングもデザイン性があり高級感があって良かった。

2、音質評価
高域は目立つ帯域ではないが解像度は高くしっかりと出ており、尚且つ金属ハウジングのような刺さる印象がなくて心地よかった。

中音域は明瞭だがボーカルが前に出るような印象はなかった。ボーカルメインと言うよりは音楽全体で聞きたい方にお勧めだ。

低域は結構量感が多めだ。スピード感がないわけではないが、どちらかと言うとウォームで広がりがある音だ。

印象としては低音の量感が多く、それを活かせるかどうかが鍵となりそうだ。

まず適度なスピード感と、低音の迫力、打ち込み系の音源にも対応するポテンシャルの高さなどがあり、過去のウッドシリーズのイヤホンに比べると現代的なポップスに対応してきた印象だ。

そのため「万能なチューニング」とは言えるのだが、ポップスやロックだと低音の量感が多すぎる印象があり、好みが分かれそうだ。

そして一番合うジャンルとしては、やはりウッドシリーズが過去にも得意としてきたジャズ・クラシックだ。

これらの音源はジャズ喫茶、名曲喫茶のスピーカーの前で聞いているような迫力があり、圧倒的に良かった。

ただ迷うのがエントリークラスのイヤホンにしては高いし、もう少し予算に余裕があれば上位のウッドシリーズを購入したいと思えるところだ。

余韻よりも迫力に重点を置いたような音作りで、もう少し深みが欲しいと感じる方もいるかもしれない。

ただJVCが方向転換を図りつつ、新しいサウンドを打ち出してきたという感覚はあり、個人的なウッドシリーズへの思い入れも含めて好ましいイヤホンではあった。

【総評】
ジャズ・クラシックメインで聞かれる方で、尚且つ低音の沈み込みや迫力を重視される方にはおすすめしたい1本だ。

迫力だけでなく解像度も高めでお値段以上の性能は誇っていると感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・FOMARE/be with you(J-POP,ロック) 〇
スタンリー・タレンタイン/THE SUGAR MAN(ジャズ) ◎
・METAFIVE/METAHALF(ロック) 〇
・Frank Carter & The Rattlesnakes/Dark Rainbow(ロック,パンク) 〇
・ダニエル・ホープ& チューリッヒ室内管弦楽団/Dance!(クラシック) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

MONSTER CABLE「ELEMENTS WIRELESS MH ELMT OE」豪華デザインのモンスターのバランス型のヘッドホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】41,880円

★良い点★
・デザイン性のある神々しい外観
Bluetooth、有線の両方に対応
・爽快感のあるドンシャリサウンド

★悪い点★
・やや聞き疲れしやすい傾向のチューニング
・やや硬めのイヤーパッド

こちらはMONSTER CABLEのヘッドホンだ。

ド派手なデザインで嫌でも目を引く外観だ。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
まずこちらは2016年に発売したヘッドホンだ。

この当時はBluetoothのヘッドホン自体があまり普及しておらず、技術的にも浅い時期だった。

そのためかホワイトノイズは結構大きめだが、当時の状況を考えるとapt-xにも対応し、大都会東京でも目立った音切れなく利用できるのがすごいと言えるだろう。

東京の地下鉄車内では2、3回の音切れがあったものの、東京の混雑した電車内で全く音切れがないのは難しいので許容範囲内だ。

地上ではほとんど音切れなかったため優秀に思えた。

また有線で繋いだ場合はホワイトノイズが減り、高域の表現が明瞭としたものになった。

Bluetoothでの接続が売りのイヤホンだが、音だけで言えば有線のが圧倒的に良かった。

また低域がタイトに聞こえるせいか、有線だと、より中・高音域寄りの音に感じた。

外観は派手過ぎるので好みは分かれそうだが、個人的には個性的で好きだ。

ファッションを重視したい方にも良いだろう。

電源ボタンの位置は装着しながら使うには多少使いづらく思えた。

またイヤーパッドは少し硬めで、側圧もややきつめなので、長時間の着用は厳しい気もした。

2、音質評価
高域は明瞭。音源によっては刺さるような印象もあった。余韻は少なめだ。

中音域は明瞭だが、ボーカルは前に出ることはなくリズム隊と同じぐらいに定位していた。

低域は適度な量感があるもののタイトで、全体とのバランスが取れた量感に思えた。

まず意外なのはMonsterのイヤホン・ヘッドホンと言えば爆音とも言える圧倒的量感の低域が印象的だが、今作に関してはかなり控えめだ。
一般的なヘッドホンと比べても、量感は普通か、やや多めぐらいだ。

フラットな音とは言い難いが低域重視でもなく、全体のバランスが取れたチューニングだろう。

むしろ高域の抜けの良さが目立つ音作りになっていた。

そのためロックやEDMを聞くのはかなり気持ちよく思えた。

半面派手な音なので聞き疲れはしやすく、アコースティックな音源や、落ち着いたミドルテンポの曲などは向いていないように思えた。

ただジャズロックや躍動感のあるフュージョンなどは案外相性が良く楽しめた。

【総評】
2024年現在に絶賛するような音ではないが、当時のBluetoothヘッドホンの技術を考えると、かなりすごかったのではないかと思えた。

最近は安いヘッドホンの音質が良いので評価が難しいが、今でも1万円以下のBluetoothヘッドホンとは十分に戦えそうな音質に思えたし、何より派手な見た目は唯一無二だろう。

ファッションヘッドホンとして購入するのも良いように感じた。

【総評】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Royal Blood/Back To The Water Below(ロック) ◯
・INI/MATCH UP(J-POP) ◎
・Wilmette/Hyperfocused(パンク) ◎
・BLOOM VASE/POP UP(ヒップホップ) ◯
・Harold Lopez-Nussa/Timba a la Americana(ジャズ) ◎
・Mohini Dey Featuring Narada Michael Walden/MOHINI DEY(ジャズ) ◎
・カネヨリマサル/波打つ心を待ちながら(ロック,女性ボーカル) 〇
・Showy/Showy is lit 2(ヒップホップ) 〇

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Shuoer「Singer」個性派ボーカルホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】かまぼこ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】狭い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】8mmダイナミックドライバーと静電気ドライバー
【発売当時の値段】8500円ぐらい

★良い点★
・綺麗なボーカル表現
・ウォームで上質な低域

★悪い点★
・狭い音場

こちらはShouerのイヤホンだ。

Shouerは現在はLETSHUOERと改名している中国のブランドだ。

TAPEと呼ばれるカセットテープを模したデザインの個性的なイヤホンで日本でもマニアの間に浸透した。

今回はそんなShouerの静電気ドライバーを採用したイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
中華イヤホンにしては珍しく耳掛け式ではなく、直接、耳に差し込む形の挿入形式だ。

装着感は上々、イヤーピースは複数種類入っているが、半透明のものが一番良く感じた。

白いものは滑りやすくフィット感が甘い、コンプライ型もフォームタイプにも関わらず装着感が微妙に思えた。

イヤーピースは好みに合わせて替えた方が良さそうだ。

ケーブルは取り回しの良いもの。キャリングケースはシンプルで使いやすかった。

またノズルを替えることで音質を変える事ができた。

ノズルはフラットなものと、低音の量感が増すものの2種類だ。

2、音質評価
高域は出ているが存在感は薄い。刺さるような音ではなかった。ピアノの音などは滑らかで好感が持てた。

中音域は明瞭。特にボーカルの透き通るような表現は素晴らしかった。

低域は適度な量感がありウォームで聞き疲れしない音だ。ロック系の音楽をガシガシ鳴らすタイプの音ではないが、縁の下の力持ち的な役割りで聞き疲れしない音だった。

様々な音源に対応はできるが、イヤホンのSingerという名前の通り、歌ものを再生した時が一番よく感じた。

恐らくこのイヤホンの問題は音場の部分で、狭い部屋に閉じ込められているような閉塞感を感じた。

ちなみに、これはShuoerの他のイヤホン、TAPEなどにも感じた事なので、音場が狭いと言うとネガティヴに聞こえるが、Shuoerだけの個性的な音と捉えると悪くなかった。

大編成のオーケストラなんかを鳴らすような音ではないが、個人的には個性として好ましく捉えられる部分だった。

そう考えるとボーカル重視のイヤホンとしては良い気がするし、ボーカルの表現は同価格帯の中でも抜きん出ていた。

ただ総合的な評価としては癖があって音楽ジャンルも選ぶので、良くも悪くもマニアックな1本という評価だ。

またノズルを替えると低音の量感、沈み込みが増したので、ロックやヒップホップにはこちらの方が良さそうだ。

【総評】
ボーカルメインで聞きたい方や、個性的なイヤホンを求めている方には良いだろう。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源(2.5mm直挿し・バランス接続)
Cocco/ピアトリス(J-POP,ロック,女性ボーカル) ◯
イヤホンズ/手紙(J-POP,アニソン,女性ボーカル) ◎
・moon drop/君にみた季節(J-POP) ◯
・ベル・チェン/Ravel In The Forest(クラシック) ◯
・ブリタニー・ハワード/What Now(ロック) ◎
・The Last Denner Party/Prelude to Ecstasy(ポップス,女性ボーカル) ◎
・安田レイ/Ray of Light(J-POP,女性ボーカル) ◯

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

TRN「V90」低音良質!!バランス重視の低価格最強ハイブリッド!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】4BA+1DD
【発売当時の値段】5899円

★良い点★
・全体的にバランスの取れたチューニング
・適度な低音の量感と、解像度が高く抜けの良いサウンド

★悪い点★
特になし

こちらはTRNの4BA+1DDのハイブリッド構成のイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
付属品はTRNのこれまで発売したイヤホンと特に代わり映えのしないものだ。

イヤーピースは可もなく不可もなく。サードパーティー製のイヤーピースで更に装着感が増す印象だ。

個人的にスパイラルドットはグルーヴ感が増し装着感も良くなっておすすめだ。

またハウジングはアルミハウジングでシンプルなデザインながら高級感があり好ましく思えた。

2、音質評価
高域は明瞭で解像度が高く、刺さるか刺さらないかの直前ぐらいの音だ。

中音域は明瞭。リズム隊も派手に鳴るのだがボーカルが埋もれる事はなく、ボーカルメインで聞きたい方にも好まれそうだ。

低域は適度な量感があり、ややウォーム寄りだがスピード感もあるものだった。

個人的にこのイヤホンは好みであり絶賛だ。特に欠点も感じなかった。

フラットな音像を求める方には違うと思うが、ドンシャリサウンドとして非常にバランスが取れており、各帯域も価格帯以上のものを感じた。

スマホ直挿しでも十分に鳴るが出力次第で音が大きく変わる印象だ。

出力が弱い場合は低音が目立つが、例えばCayin N5iiのハイゲインで鳴らした時には高音の印象が強くなった。

そのため機材やリケーブルで音を変えていく楽しみもあると思えた。

ポップス、ボーカル物、ロックなど、ジャンル問わず対応できるが、弾力性のある上質な低音はジャズやヒップホップにも向いているように感じた。

【総評】
低価格ハイブリッドイヤホンの1つの完成系とも思えるサウンドだ。

全体的にバランスの取れたサウンドで個人的にはガンガンおすすめしていきたいイヤホンだ。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・AK-69 & ¥ellow Bucks/Flying To The Top(ヒップホップ) ◯
・Kohiya/KJ SEASON(ヒップホップ) ◯
・JUMADIBA/Noodle - EP(ヒップホップ) ◯
・空音/Life Teller(J-POP,ヒップホップ) ◯
Zara Larsson/VENUS(ポップス,女性ボーカル) ◎
・Nicki Minaj/Pink Friday 2(ヒップホップ,女性ボーカル) ◎

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・Reol/BLACK BOX(J-POP,女性ボーカル) 〇
Wes Montgomery/Full House [Live](ジャズ) 〇
・SODOM/BETTER OFF DEAD(スラッシュメタル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △