【高音】★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】8BA
【発売当時の値段】13888円
★良い点★
・とにかく濃厚でぎっしり詰まった音
・上質な低域
★悪い点★
・音が濃すぎる
・高域のキラキラ感はない
こちらはKZの16BA(片側8BA)のイヤホンだ。
当時はとにかく多ドラのイヤホンを安く提供するという価格競争が起こっており、その中でも最も極端なものとして発売された印象だ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
低価格イヤホンを提供していたKZからも、ついに1万円越えのイヤホンのリリースとなったが、付属品はいつもと変わらず「ふじつぼ」イヤーピースと簡素なケーブルだ。
デザイン性のあるハウジングではあるが、1万円前後のイヤホンと考えると価格相応というか、特別な高級感は感じられなかった。
2、音質評価
高域は明瞭だが刺さる印象はなかった。全体の中でも印象の薄い帯域だ。
中音域は明瞭。ボーカルもよく聞こえるがリズム隊と同じぐらいに定位し、自然な表現に思えた。
低域は適度な量感があり、ややウォーム寄り。上質に感じた。
解像度も高く、スピード感もある音なのだが、それ以上に音の濃さが目立っだ。
とにかく、ありとあらゆる音が鳴って重厚な印象だ。
そのためAS06やAS10など、同社の過去のイヤホンにあったようなスッキリ感はなかった。
中・低域寄りでキラキラ感も薄めなので、高域を重視される方には向かないだろう。
そのため好みは分かれそうだし、私個人としては下位機種のAS06のが音は好みだ。
だからと言ってAS16が駄作というわけではなく、このこってり濃厚な音が聞きたいタイミングもあった。
ポップス、ロック、EDMあたりが向いているように感じた。
またKZの過去のイヤホンに比べると破天荒さがなくなり、現在のKZに続くような落ち着きめのチューニングになった印象だ。
【総評】
これ1本で全てを賄うという感じではないが、中華イヤホン好き、多ドラ好きは押さえておいても良さそうなイヤホンだ。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + Chord Mojo(Amazonベーシック USB Type Cケーブル 15cm (タイプC - マイクロ2.0タイプB)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Logic1000/Mother(EDM) ◎
・A夏目/Gum(ヒップホップ) ○
・I love you Orchestra Swing Style/PROUD STORY(R&B) ○
・Awesome City Club/close:to - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
・ブリーチャーズ/Beachers(ロック) ○
・アッシャー/COMING HOME(R&B) ○
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・Ferocious X/Svårt Att Överleva(ハードコア・パンク) ◎
・魔法科高校の劣等生 オリジナルサウンドトラック 1(アニソン,サントラ) ○
・Mori Calliope/JIGOKU 6(J-POP,女性ボーカル) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △