【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA + 1DD
【発売当時の値段】5300円
★良い点★
・前に出るボーカル
・沈み込みの深い低域
★悪い点★
・人口的な音作り
・一体感のない音作り
こちらはFiioのサブブランド、JadeAudioのイヤホンだ。
元々はAliExpress専売のイヤホンだったが、後にJadeAudioのショップがAmazonにオープンして気軽に買う事ができるようになった。
また本家FiioからFH1sという、ほとんど同じ内容のモデルが販売されている。
BA部分にはKnowles製「33518」を採用し、ダイナミックドライバーも13.6mmという非常に大口径サイズのものを搭載しているのが特徴だ。
Fiio側としてはFH1を進化させた内容と謳っていた記憶だ。
当時は低価格で美しいシェルで話題になったが、反面、掲載されていた写真と実物が悪い意味で差異があることでも話題になった印象だ。
確かに当時掲載されていた写真の美しさに比べると安っぽく見えるシェルではあったが、5000円前後のイヤホンとしては十分にクオリティが高いものに思えた。
1、音質以外の評価
カジュアルな印象のイヤホンポーチとイヤーピースが2種類3ペア付属していた。
イヤホンポーチはサイズが小さく少し使いづらい印象だ。
イヤーピースはどちらもいまいちで、どちらかと言うと赤軸の方が装着感は良かったが替えた方が良さそうだ。
ハウジングやケーブルは可もなく不可もなく、値段を考えればデザイン性もあり質もよく思えた。
2、音質評価
高域は結構主張が激しく音源によっては刺さる印象だ。また少し人工的な印象も受けた。
中音域は明瞭。リズム隊が騒がしい割にはボーカルはしっかりと聞こえた。男女ボーカル共に悪くないが女性ボーカルのがより得意な印象だ。
低域は沈み込みも深くウォームでグルーヴ感のある印象だ。EA3の特徴的とも言える帯域だ。
ハウジングから透けて見える大きなダイナミックドライバーのイメージ通りの、深い低域が特徴のイヤホンだ。
ただ高域もかなり主張してくるので、よく言えばメリハリのある音、悪く言えばあらゆる帯域が主張してくる"じゃじゃ馬"イヤホンとも言える。
あまり一体感のある印象の音ではなく、高域・低域がそれぞれに好き放題やっているような印象があった。
生楽器の演奏や、情緒を表現するのはあまり得意ではない印象だ。
反面、打ち込み系のポップスや、女性ボーカルもの、EDMとの相性はかなり良かった。
低域がウォームだがスピード感もあるので、アニソンやボカロもハマる印象だ。
【総評】
結構クセが強いので誰にでも薦められるイヤホンではないが、リケーブル込みで楽しみ甲斐はありそうだ。
ただ良くも悪くも数年前のハイブリッドイヤホンらしいバランスの悪さも感じるので、これから買うのは好事家ということになるだろう。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・さかいゆう/Singing Nippon in New York(J-POP) ○
・Only U/JET SET RADIO(ヒップホップ) ○
・LANA/19.5 - EP(ヒップホップ) ○
●OPPO Reno3 A + iFi Audio GO blu(LDAC接続)(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ZAQ/マイナーピース - EP(アニソン,女性ボーカル) ○
・旧式チャッピー/ニュートラル(J-POP,ボカロ) ○
・宍戸留美/ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・シ・ド・ル・ミ(アイドル,J-POP) ○ ・はるまきごはん/BLUE ENDING NOVA(ボカロ) ○
●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・Alan Walker/World Of Walker [Bonus Tracks](EDM) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △