私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

SONY「MDR-EX500SL」音場広め!!低域多めのバランス取れたイヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ウォーム~ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】12390円

★良い点★
・「バランスの取れたチューニング
・爽快感のある分離の良いサウンド
・広い音場

★悪い点★
・量感のある低域は好みが分かれそう
・使いづらい長さのケーブル

こちらは名機と呼ばれた「MDR-EX90SL」の後継商品とも言えるSONYのイヤホンだ。

横向き配置のユニットに、バーティカル・イン・ザ・イヤーと、色々と聞き慣れない言葉が出てくるが、他では見ない、横に広がるようなハウジングが特徴的だ。

また現在では見なくなった首の後ろに掛ける形式のコード、L側が短くR側が長くなっているものだ。

コードは胸ポケットにプレイヤーを入れることを想定したであろう短いものだが、その代わりに延長コードが付属していた。

ちなみに私はMDR-EX90SLは未聴なので比較レビューはできない。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
昔のSONYやオーテクのイヤホンにはよくあった、短いコードの本体+延長コードという形式なのだが、胸ポケットのない服の場合はとにかく使いづらい長さだ。

延長コードを差すと持ち運ぶには長過ぎるので、使い勝手が悪く感じた。

またキャリングケースも付属しており、ケーブルを巻き付けて収納できるものだが、私は面倒なので使わなかった。

コード自体はタッチノイズはほとんど感じないものの1万円以上のイヤホンとしては耐久性に不安が残りそうな作りだ。

ただ当時はイヤホンのコードに高級感や耐久性が求められていた時代ではないので仕方ないだろう。

妙な形のハウジングだがフィット感は比較的良好だ。

2、音質評価
高域はかなり明瞭。余韻は少ないが突き抜けるような抜けの良さを感じた。その上で刺さらないのはSONYの成せるバランス感覚だ。

中音域は明瞭。ボーカル重視の方も満足できそうだ。

低域は量感多め。尚且つ沈み込みも深めでウォームな印象だ。ただハイテンポの曲にも対応したスピード感・タイトさも合わせもっていた。

全帯域の中では、ふくらみのある低域が一番目立つように思えた。

また音場が非常に広くヘッドホンで聞いているような感覚を覚えた。

アコースティックな楽曲やジャズ、クラシックとの相性も非常に良く思えたが、デスメタルなどのエクストリームミュージックもしっかりと分離して聞かせる万能さを併せ持っていた。

幅広いジャンルを違和感なく聞かせるバランス感覚はSONYならではのものだろう。

反面、中華イヤホンの派手な音に慣れた耳には無難なチューニングにも思えた。

スマートフォン直挿しでも十分に鳴らせるが、アンプを通すと低域の解像度があがり、こもっている感覚がなくなった。

膨らみ気味の低域が好みが分かれそうだが、個人的にはロックやジャズは低域の量感がある方が好ましいと思っているので、これぐらいが丁度良く思えた。

また低域の量感があるにも関わらず高域の抜けが良いので爽快感の強いチューニングに仕上がっていると感じた。

【総評】
非常にバランスの良いサウンドで抜け感も良く満足度の高いサウンドだった。

ケーブルの長さだけが使いづらいので、一般的な長さのイヤホンだったらよかったのにと思った。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・マギー・ロジャース/Don't Forget Me(ポップス,女性ボーカル) ○

Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ウォルピスカーター/余罪(ロック) ◎
イザベル・ファウスト/Britten: Violin Concerto, Chamber Works(クラシック) ◎
・メリッサ・アルダナ/Echoes Of The Inner Prophet(ジャズ) ◎
・Khruangbin/A LA SALA(ポップス,ロック) ○
・Autopsy/Ashes, Organs, Blood and Crypts(デスメタル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △