【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】2838円
★良い点★
・価格帯を考えると圧倒的に音が良い。
・低音を土台にしたバランスの取れたチューニング。
★悪い点★
・出力が弱いとボヤけた音像
こちらは日本国内では上海問屋というパソコン専門店で「A2」の名前で販売されていたイヤホンだ。
ただNOBYIN A2(QZX-A1)など様々な呼び名(?)があって、ややこしいイヤホンだ。
こちらのイヤホンは発売当時は値段の割に音が良いとSNSで話題になり、完売と入荷を繰り返したりしていた。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
クリアシェルは本当に美しく級感があった。カスタムIEMのようなデザインで所有欲が満たされた。
イヤーピースは可もなく不可もなくだ。付属品としては良いものだと思ったが、より装着感を求めるなら替えた方が良いだろう。
ケーブルもシンプルなものだが、3000円以下のイヤホンのケーブルと考えると高級感があるとも思えた。
2、音質評価
高域は出ているが刺さるような印象はなく、全体の中での印象は薄い。出力の強いアンプやDAPだと少し主張が強くなる印象だ。
中音域は明瞭。低域の量感があるにも関わらずボーカルは埋もれない印象だ。男女ボーカル共に悪くないが、男性ボーカルのがより得意に思えた。
低域は量感があるが、ボワつくような印象はなかった。ただ再生機器に左右されるところが大きく、スマホ直挿しだと解像度が少し落ちる印象だ。
私がFiio Q5sのハイゲインで鳴らした時には解像度も高く上質に感じた。
またウォーム寄りの聞き疲れしないタイプの低域だ。
低域の量感があるとロックが向いてそうだが、低域・高域ともにアタック感は強くないので好みが分かれそうだ。
ただ、どんな音楽を再生しても心地良いA2の音で再生してしまう印象で、案外ソースを選ばない印象だ。
ポップス、ロックの他、ジャズやクラシックも良くて、音場が広くない割にはクラシックも風情のある鳴らし方をしてくれて、言語化しづらいのだが良かった。
ロックに関しても強力なアタック感やキレを求めなければ良いと思った。
ウォームな低域にプラスして解像度重視の音ではないため、スピード感がある印象ではなかったが、だからと言ってスローという印象でもなかった。
また当時発売した他の中華イヤホンが比較的、中・高音域重視だったのに対して、A2は低域重視で、尚且つウォームと、当時も今もあまりない音で個性的に思えた。
【総評】
上手く言葉が出てこないレビューになってしまったが、個性的かつ耳あたりの良いチューニングで、アンプなどの機材がある程度揃っていれば高コスパに感じた。
またスマートフォンに直接さしても3000円以下とは思えないクオリティの音なので、それはそれで良いと思えた。
個人的には1万円以上のイヤホンと戦える音に思えたし、リケーブルも楽しめる、本当に優秀なイヤホンに思えた。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Mean Jeans/Blasted(パンク) 〇
・BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE/Back & Forth(J-POP) 〇
・ペトロールズ/乱反射(ロック) 〇
・Gero/THE ORIGIN(アニソン) ◎
・サイモン・ラトル,ロンドン交響楽団/Janacek: Katya Kabanova(クラシック) 〇
・Age Factory/Songs(ロック) 〇
●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・WHITE ALBUM ~綴られる冬の想い出~ ORIGINAL SOUNDTRACK [Disc 1](アニソン) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。 ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △