【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】41,880円
★良い点★
・デザイン性のある神々しい外観
・Bluetooth、有線の両方に対応
・爽快感のあるドンシャリサウンド
★悪い点★
・やや聞き疲れしやすい傾向のチューニング
・やや硬めのイヤーパッド
こちらはMONSTER CABLEのヘッドホンだ。
ド派手なデザインで嫌でも目を引く外観だ。
今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
まずこちらは2016年に発売したヘッドホンだ。
この当時はBluetoothのヘッドホン自体があまり普及しておらず、技術的にも浅い時期だった。
そのためかホワイトノイズは結構大きめだが、当時の状況を考えるとapt-xにも対応し、大都会東京でも目立った音切れなく利用できるのがすごいと言えるだろう。
東京の地下鉄車内では2、3回の音切れがあったものの、東京の混雑した電車内で全く音切れがないのは難しいので許容範囲内だ。
地上ではほとんど音切れなかったため優秀に思えた。
また有線で繋いだ場合はホワイトノイズが減り、高域の表現が明瞭としたものになった。
Bluetoothでの接続が売りのイヤホンだが、音だけで言えば有線のが圧倒的に良かった。
また低域がタイトに聞こえるせいか、有線だと、より中・高音域寄りの音に感じた。
外観は派手過ぎるので好みは分かれそうだが、個人的には個性的で好きだ。
ファッションを重視したい方にも良いだろう。
電源ボタンの位置は装着しながら使うには多少使いづらく思えた。
またイヤーパッドは少し硬めで、側圧もややきつめなので、長時間の着用は厳しい気もした。
2、音質評価
高域は明瞭。音源によっては刺さるような印象もあった。余韻は少なめだ。
中音域は明瞭だが、ボーカルは前に出ることはなくリズム隊と同じぐらいに定位していた。
低域は適度な量感があるもののタイトで、全体とのバランスが取れた量感に思えた。
まず意外なのはMonsterのイヤホン・ヘッドホンと言えば爆音とも言える圧倒的量感の低域が印象的だが、今作に関してはかなり控えめだ。
一般的なヘッドホンと比べても、量感は普通か、やや多めぐらいだ。
フラットな音とは言い難いが低域重視でもなく、全体のバランスが取れたチューニングだろう。
むしろ高域の抜けの良さが目立つ音作りになっていた。
そのためロックやEDMを聞くのはかなり気持ちよく思えた。
半面派手な音なので聞き疲れはしやすく、アコースティックな音源や、落ち着いたミドルテンポの曲などは向いていないように思えた。
ただジャズロックや躍動感のあるフュージョンなどは案外相性が良く楽しめた。
【総評】
2024年現在に絶賛するような音ではないが、当時のBluetoothヘッドホンの技術を考えると、かなりすごかったのではないかと思えた。
最近は安いヘッドホンの音質が良いので評価が難しいが、今でも1万円以下のBluetoothヘッドホンとは十分に戦えそうな音質に思えたし、何より派手な見た目は唯一無二だろう。
ファッションヘッドホンとして購入するのも良いように感じた。
【総評】 ★★★★★★★★ 8/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Royal Blood/Back To The Water Below(ロック) ◯
・INI/MATCH UP(J-POP) ◎
・Wilmette/Hyperfocused(パンク) ◎
・BLOOM VASE/POP UP(ヒップホップ) ◯
・Harold Lopez-Nussa/Timba a la Americana(ジャズ) ◎
・Mohini Dey Featuring Narada Michael Walden/MOHINI DEY(ジャズ) ◎
・カネヨリマサル/波打つ心を待ちながら(ロック,女性ボーカル) 〇
・Showy/Showy is lit 2(ヒップホップ) 〇
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △