私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

KZ「ZVX」金属ハウジングのフラット傾向イヤホンで低価格の名機!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ〜フラット
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】2176円

★良い点★
・バランスの取れたチューニング
・金属シェルならではのスピード感があり爽快な音

★悪い点★
・特になし

10mm 複合磁気ダイナミックドライバーと金属シェルを採用したKZのイヤホンだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
ロットによってはフォームタイプのイヤーピースが付属していたようだが、2024年3月に私が購入した際にはいつもの「ふじつぼ」イヤーピースだった。

ケーブルは少し安っぽく見えたが、そもそも2000円前後のイヤホンに高級そうなケーブルが付いていることが異常なわけで、値段を考えたら妥当なケーブルだ。

耳掛けワイヤーは癖が強く装着感を悪くしていると感じた。

イヤーピースは標準的なサイズなのだが耳掛けワイヤーのせいでMサイズだと抜けやすく、普段はMを使うが今回に関してはLサイズのイヤーピースで耳穴に固定して丁度よく思えた。

2、音質評価
高域は明瞭。以前のKZのイヤホンは不自然に強調された高域の場合もあったが、自然な音で刺さりもなかった。余韻は少なめだ。

中音域も明瞭。男女ボーカル共に得意でボーカル重視の方にも好ましく思えた。

低域も適度な量感を持っておりベースの音も聞きやすく程よいバランスに思えた。

正直、2000円のイヤホンとして非の打ち所がなかった。金属シェルならではの響きも爽快感に繋がっていた。

ドンシャリだが、ややフラット寄りで聞き疲れしないような音だ。

初期のKZを知っている身としては数年の間によくここまでの進歩をしたものだと驚いた。

2000円でここまでバランスの取れていて、尚且つ楽しい音のイヤホンがあるのなら、ハイエンドイヤホンとは何なのだろうと感じてしまった。

ポップス、ロックに加え、メタルやパンクも悪くなくて、スピード感のある楽曲に合う音に思えた。

また低インピーダンスのためスマホ直挿しでも十分に鳴っていたが、その場合は高域の主張が弱めで低域も解像度が下がるイメージだった。

可能であれば安価なUSB DACでも良いし、何かしら挟んだ方が音が数段良くなる印象だった。

とは言えライトユーザーにも、上級者のバリエーションモデルとしても、誰にでも薦められるイヤホンに思えた。

【総評】
金属ハウジングが好きなのもあり個人的な好みとしても申し分ない1本。

安価で良いイヤホンが買える、良い時代になりました。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・halca/nolca solca(アニソン,女性ボーカル) ◎

●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・SIX LOUNGE/FANFARE(ロック) 〇

OPPO Reno3 A + iBasso DC03 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Chevon/Chevon(J-POP) ○
ブラック・クロウズ/Happiness Bastards(ロック) ○
・Hakubi/throw(ロック,女性ボーカル) ◎
・WAYFARER/American Gothic(ブラックメタル) ○
・Gouge Away/Deep Sage(ハードコア・パンク,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △