【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ~フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】3BA + 1DD
【発売当時の値段】71500円
★良い点★
・ジャンルを選ばないバランスの取れたチューニング
・存在感のある上質な低域
★悪い点★
・癖がなくて万能なチューニングが少し退屈に思えた
こちらは香港のPanther Audioのイヤホンだ。
2018年に設立されたブランドで、2023年にeイヤホンなどで有名な株式会社タイムマシンが国内の代理店となり何本か国内での取り扱いが始まった。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
クリアーシェルは高級感・デザイン性があり良い感じだ。
本来ならイヤーピースが付属してくるはずだったが、中古で買ったため何も付属していなかった。
イヤーピースはサードパーティー製のを色々と試してみたが低域の存在感を生かしたいと考えた。
そのため、今回のレビューはfinal Eタイプ、ないしはスパイラルドット(無印)を装着してレビューを行った。
2、音質評価
高域は明瞭だが刺さるような印象はなかった。また全体の中では印象の薄い帯域だ。
中音域は明瞭。ボーカルも聞き取りやすく歌をメインに聞きたい方も満足できそうだ。また生楽器の音も解像度高めで心地よく響いた。
低域はやや量感多めでウォームな印象だ。ただスピード感もあり、万能かつ上質だ。このイヤホンの特徴のある帯域とも思えた。
非常にバランスの良いチューニングで、低域の存在感を少し強く感じるものの、全体としては極端な帯域がない印象だ。
ジャンルも問わない万能型で、これ1本でありとあらゆるジャンルをカバーできる印象だ。
ただ敢えて言うならバランスが良すぎて面白みに欠ける音だとは思った。個人的にはもう少し癖のあるバランスのが好ましく思われた。
また非常に完成度の高い音ではあるが、7万円前後の価格帯となると、他にも強豪イヤホンが存在するので、同じ価格帯なら別のイヤホンを選んじゃうかなぁ~というのが本音だ。
ただこのイヤホンの強みは何よりバランスの良さだと感じたので、IEMを何本も持って使い分けるのではなく、1本で色々なジャンルをカバーしたい。尚且つ低域の存在感が欲しいという人にはおすすめだ。
【総評】
書きたいことは大体上に書いてしまいました。個人的には可もなく不可もなくなイヤホンでした。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + Chord Mojo(Fiio CL06によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・THE ORAL CIGARETTES/MARBLES - EP(ロック) ○
・Mummy-D/Bars of My Life(ヒップホップ) ○
・ジューダス・プリースト/Invincible Shield (Deluxe Edition)(ヘヴィメタル) ○
・サバシスター/覚悟を決めろ!(ロック)
・Comeback Kid/TROUBLE - EP(ハードコア・パンク) ○
・Beyonce/COWBOY CARTER(ポップス)
・SUM 41/Heaven :x: Hell(パンク)
・SEKAI NO OWARI/Nautilus(J-POP,ロック)
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △