【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】7173円
★良い点★
・立ち上がりも早くスピード感のある高音
・タイトで上質な低音
★悪い点★
・ステムが太く装着感に難を感じる人もいるかもしれない。
こちらはパイオニアの2.5mmケーブル付属のイヤホンだ。
バランス接続搭載のDAPが続々と登場していた時期で、パイオニアもXDP-20というバランス接続できるDAPを発売した。
それに合わせて発売されたのが、こちらのバランス接続可能なイヤホンだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
決して高い金額のイヤホンではないが、それにしても5000円を越えるイヤホンとしては少しシンプルというか味気ないデザインだ。
高級感があるとも言い難いのでデザイン次第ではもう少し売れたのではないかと感じた。
本来は豊富な種類のイヤーピースが付属してくるはずだが、私は中古で買ったのでMサイズと思われるイヤーピースが1ペアだけ付属していた。
ステムが太いため耳穴の形状によっては長時間使用で痛くなるように思えた。
私は実際に1時間も使用していると右耳が少し痛くなってきたが、本来は同梱されているイヤーピースでサイズ調整をすれば改善するのかもしれない。
2、音質評価
高域は立ち上がりも早く鮮明だ。尚且つダイナミック型とは思えないほど強調された高域で伸びもあって刺激的だ。
中域も明瞭。ボーカルは前に出るというほどではないがリズム隊に埋もれず鮮明に聞こえる印象だ。
低域はタイトだが適度な量感があり上質に思えた。
非常にバランスの良いチューニングで、尚且つダイナミック型の良さを感じられる音作りだ。
バンドサウンドも打ち込み系も得意だし、現代の音数が多い曲にもマッチするだろう。
またボーカル物も解像度高めで聞かせてくれるので心地よかった。
バランス接続の利点として音がかなり分離する印象があったので、様々な音を分析的に聞きたい方にもおすすめだ。
1万円台のイヤホンにも引けを取らない傑作だと感じた。
【総評】
どうにも地味なデザインと、パイオニア自体の知名度の低下もあり、本来の評価を受けられていないと感じるイヤホンだ。
デザイン性のあるシェルであれば、もっと印象も変わったかもしれない。
私は好きなイヤホンだ。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●Huawei P30 lite + FiiO Q1 Mark II(FiiO FIO-CL06にて接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源(2.5mmバランス接続)
・Necrofier/Burning Shadows in the Southern Night(ブラックメタル) ○
・Gutslit/Carnal(2023年,インドのブルータルデスメタル) ◎
・りれん/カマトツチ(J-POP,女性ボーカル) ○
・kiki vivi lily/Blossom - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
●Cayin N5iiS(2.5mmバランス接続端子)
・BUCK-TICK/異空 -IZORA-(ヴィジュアル系,ロック) ○
・内田真礼/HIKARI(アニソン,女性ボーカル) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △