私はイヤホンハンター

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AKG「K702」ポテンシャル高めのモニターヘッドホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】29800円ぐらい

★良い点★
・モニターライクなフラットな音
・女性ボーカルの表現が良い

★悪い点★
・やや解像度が低めに感じる

こちらはAKGの「K」シリーズの1つだ。

K701や派生モデルのQ701、更にはK712 PROなどの名前が通っているので知っている方も多いだろう。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
黒を中心としたシックな色合いがかっこいい。

デザインはいつも通りのAKGらしいもので、個人的には値段相応の高級感があると感じた。

定番のラバーループを採用しており装着感は良好だ。

またQ701のようなコブもないために長時間装着していても頭が痛くなるようなことはなかった。

イヤーパッドも適度な硬さと柔らかさを持ち、装着に不愉快なところはなかった。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さらない印象だ。

中域は明瞭で特にボーカルはよく聞こえた。

低域は少し量感があるのだが、個人的にはK702の中では微妙な帯域だと感じており、この低域により解像度が少し悪く感じる気がした。

私はQ701やK712 PROを持っている。Q701は派生モデルなので、ほとんど同じ音かと思って聴いてみたのだが印象はかなり違った。

Q701はボーカルやシンバルの音などが突き抜けるぐらい伸びる印象があり、全体的に解像度がめちゃくちゃ高いという印象だった。

それに比べるとK702は解像度が高いことには間違い無いのだが、Q701やK712 PROに比べると少し曇ったような印象があった。

低域がグルーヴ感を演出したり、リスニングライクな楽しい音の方向性に持っていってくれるのなら良いのだが、全体的にはモニターライクであまり面白みのない音だ。

アンプで味付けするのが好ましいと思うのだが、モニターライクな音にしては解像度が微妙と、どうにもスッキリしない印象だ。

ポテンシャルも高く、どちらかと言えば優秀なヘッドホンなのだが、同じ価格帯にQ701が並ぶのであればQ701のが絶対的におすすめだ。

またQ701の低音が足りなく感じる方にはK712 PROの方が上質な低域を感じられておすすめだ。

そしてAKGの多くのヘッドホンに言えることだがPCやスマホに直挿しだとポテンシャルを発揮できないため、最低でも何らかのアンプは通した方が良いと感じた。

【総評】
私がAKGのヘッドホンで最初に触れたのがK702だったら、このヘッドホンを絶賛したかもしれない。

ただ近い価格帯の同社のヘッドホンと比較すると、どうにも薦めづらい。

個人的に気になるのは解像度の部分と、モニターヘッドホンとは言え、あまり面白みのない元のチューニングだろうか。

ただ悪いヘッドホンではないし、中古で安く入手する機会があれば是非とも手に取ってみてほしい。

価格相応の実力はあるヘッドホンだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

DENON DCD-50 + DENON DA-310USB(COAX端子を使った光デジタル接続 + ヘッドホン端子使用)
氷室京介/SINGLES(ロック) ○
SCANDAL/SCANDAL SHOW(ロック,女性ボーカル) ○
SCANDAL/STANDARD(ロック,女性ボーカル) ○
JUDY AND MARY/ORANGE SUNSHINE(J-POP,女性ボーカル) ○
Wes Montgomery/Full House [Live](ジャズ) ○
フジファブリック/I Love You(J-POP) ○
Janne Da Arc/CHAOS MODE(ロック,ヴィジュアル系) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △