【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】43000円
★良い点★
・滑らかな中音域
・ウォームな低域
★悪い点★
・他のAKGヘッドホンに比べると開放感・スピード感に欠ける
こちらはAKGの名機としても有名な712 PROだ。2013年当時はフラッグシップモデルだった。
今回はこちらのヘッドホンをレビューしよう。
1、音質以外の評価
低反発素材のイヤーパッドの装着感は最高品質で、以前にリリースされたK701などに比べてもパワーアップしている。
表面はベロアとなっており高級感も抜群だ。
外観は赤の差し色が個性的で良いと感じた。
装着感は良いのだが、中古品でゴムの伸びているものを見つけることが多いので、耐久性の面では不安が残る。
コードは赤色でかっこよく、取り回しも良い。
2、音質評価
高域は明瞭だが、K712 PROはドスッと重みのある音だ。丸みがあるとも言える。
中音域も明瞭。ボーカルは女性ボーカルのが伸びがあって心地よいが、男性ボーカルも悪くない。
エレキギターの音なども比較的躍動感を持って聴かせてくれる。リスニングライクな傾向が強いと感じた。
低域は過去のAKGのヘッドホンに比べると量感があり、土台がしっかりとしている印象だ。ジャズや R&Bでは心地よい沈み込みを聴かせてくれる。
ただEDMやヘヴィメタルに適したような、低域重視のモデルというわけではないので要注意だ。
ジャンルはポップスやジャズが得意だと感じた。他のAKGヘッドホンを使って低域の量感が足りないと感じた方には良いと思う。
ただAKGヘッドホンならではの突き抜けるような開放感は、このヘッドホンに関しては少し欠けていると思う。
大袈裟に言えば、どっしりとした音の塊で聴かせるようなイメージがある。
個人的には滑らかな中音域が気に入っており、他のヘッドホンでは得られないような高揚感を得られると感じた。
【総評】
個人的な思い入れの強いヘッドホンなのだが、不満がないため、あまり書くことがなくなってしまった(笑)。
満遍なく様々なジャンルを聴く方や、ポップスメインで聴かれる方は、これ1本で良いのではないかと思われる一本だ。
価格帯がK712 PROより上のヘッドホンも色々と聴いたが、個人的にはK712 PROが他人に薦めるなら、一番好ましく感じた。
ただ、安いものでもアンプを用意しないと本領を発揮できないため要注意だ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●MacBook Air + ONKYO DAC-1000 + ONKYO DAC-1000(Audioquest DragonTail + FURUTECH GT2によるUSB接続) + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続) + Amzon Music HDによるサブスク音源
・ADAM at/OUTLAST(ジャズ) ◎
・WONK/artless(ソウル) ○
●MacBook Air + ONKYO DAC-1000 + ONKYO DAC-1000(Audioquest DragonTail + FURUTECH GT2によるUSB接続) + Velve X SE(TUNG-SOL 12AU7 6189に真空管交換済み)(ACROSS750 RR V2によるRCA接続)+ ACOUSTIC REVIVE FNS-PHONE + Amzon Music HDによるサブスク音源
・Anitta/Versions of Me(ポップス,女性ボーカル) ◎
・ジュリアス・ロドリゲス/Let Sound Tell All(ジャズ) ○
●MacBook Air + Fostex HP-A4(Audioquest DragonTail + SHIELDIO UA3によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ンドゥドゥーゾ・マカティニ/In The Spirit Of Ntu(ジャズ) ◎
・ELAIZA/失楽園(J-POP,女性ボーカル) ◎
・アヴァイシャイ・コーエン/Shifting Sands(ジャズ) ○
・+α/あるふぁきゅん。/#わたし以外、全員、幸せそうに見える。(J-POP,女性ボーカル)
・ado/私は最強 -single-(J-POP,女性ボーカル) ○
・幾田りら/レンズ -single-(J-POP,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △