【高音】★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】26764円
★良い点★
・綺麗なボーカル表現
・解像度が高く、全体的にバランスの取れたチューニング
★悪い点★
・地味な音
こちらはMaxellのリリースしたハイレゾ対応イヤホンだ。
Maxellと言えばカセットテープのイメージが強いのでイヤホンというだけでも珍しいリリースに思えた。
また過去には比較的低価格なイヤホンをリリースしていたメーカーだが、こちらは25000円前後と、かなり高級なラインだ。
今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
付属品はキャリングケースとイヤーピース3ペアのみとシンプルだ。
キャリングケースもシンプルなデザインで使いやすそうだが、ケースが小さくてイヤホンを入れるのが面倒そうなので実際には使わなかった。
イヤーピースは可もなく不可もなくだが、より優れた装着感を求めるならサードパーティー製に替えた方が良さそうだ。
ハウジングはシンプルでかっこいいと思えたが25000円前後のイヤホンと考えると少し地味めなデザインに思えた。
2、音質評価
高域は明瞭だがあまり主張せず刺さらない印象だ。女性ボーカルはよく伸びる印象。聞き疲れしないように敢えて抑えているように思えた。
中音域は明瞭。特にボーカル表現に関しては同価格帯でも卓越したものを感じた。
ボーカルはリズム隊より前に出る印象だが、変に誇張された印象はなかった。
低域は明瞭だが量感は少なめだ。全体の中ではあまり目立たない帯域に思えた。
正直、マクセルと言うとあまり高音質なイヤホンを作っているイメージがなかったのだが、このイヤホンの高性能さには驚かされた。
特に中・高音域が美しく、ボーカルメインで聞かれる方にも有力な選択肢となるように思えた。特に女性ボーカルは特筆するべき素晴らしい表現だ。
またボーカルだけではなくクラシックやジャズなども得意としており、全体的に優しくて聞き疲れしづらい音に聞こえた。
解像度・スピード感ともに十分で、ロック系の音源も低音の迫力はないものの好ましく思えた。
敢えて言うなら派手さを抑えた音なので、派手でドンパチした音を求める方には違うと思ったが、このイヤホンは非常に魅力的な音なので視聴の機会があれば多くの方に聞いてもらいたく思えた。
リケーブル不可なのが残念だが、アンプやDAPで性能を引き出すこともできるし個人的には申し分なかった。
【総評】
台風の目とも言うべきイヤホン。一時期は値崩れもしていたので、お値段以上の価値を感じられるイヤホンだ。
是非とも多くの方に試していただきたい。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A + iBasso DC05 + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ASCA/私が笑う理由は - EP(アニソン,女性ボーカル) ◯
・SPOILMAN/COMBER(ロック) 〇
●iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ケニー・G/Innocence(ジャズ) ◯
・go!go!vanillas/goodies(ロック) ◯
●Cayin N5ii(3.5mm 直刺し)
・鈴木このみ/17(アニソン,女性ボーカル) ◎
●OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(3.5mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・なとり/劇場(J-POP) ◯
・ロサンゼルス・フィルハーモーニー管弦楽団/チャイコフスキー:バレエ<<くるみ割り人形>>(クラシック) ◯
・サンドリオン/天体図(TVアニメ「星屑テレパス」エンディング・テーマ) - EP(アニソン,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △