私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

Philips「SHE9850」当時のPhilips最上位イヤホン!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA
【発売当時の値段】12800円

★良い点★
・打ち込み系の音源の表現が秀逸
・弦楽器やピアノの表現も良かった

★悪い点★
・よくも悪くも金属的でタイトな音が好みを分けそうだ

こちらはSHE9700などで当時高い評価を得ていたPhilipsの1BAイヤホンだ。

また当時のPhilipsのイヤホンの中ではフラッグシップにあたる品だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤーピースはシリコン3ペアとコンプライが付属していた。

シリコンのものも悪くないが、コンプライの方が密着度が高く圧倒的に音が良く感じられた。

特に低域を重視されない方でも、このイヤホンに関してはコンプライを付けていただいた方が良い音質で楽しめるだろう。

本来はガンメタルのキャリングケースが付属するはずだが、中古なので付属していなかった。

シリコンのイヤーピースは耳から外れそうという印象はないものの、イヤーピースの柔軟性がないせいか、耳に入れ続けていると少し疲れる印象があった。

その点でもコンプライの方が音質・装着感、共に好ましく感じられた。

ケーブルは中古ということもあるかもしれないが硬化しており癖がつきやすい印象だ。

タッチノイズは気になるほどは感じなかった。

2、音質評価
高域は明瞭。刺さるような印象はなかった。

中音域も明瞭。中・高音域は金属質で美音系の音だ。

低域は量感は少なめだが1BAのイヤホンと考えると多いようにも感じた。

また再生機器によって低域がウォームにもタイトにも感じられて、割と再生機の影響を受けやすいイヤホンの気がした。

1BAにしては全帯域の音が出ており低域も量感があると感じた。

ただ全体的に音が硬いのと、低域に癖がある鳴り方で好みは分かれそうだ。

打ち込み系の音源の表現は特に好ましく思えた。

ポップスだとPerfumeの音源が気持ちよく聞けた。

生楽器のポップスはは音源によるが、もう少し温かい音で聞きたいようにも思えた。

ジャズやクラシックも悪くはないが低域の鳴り方に癖があり好みは分かれそうだ。

ピアノや弦楽器の表現は好ましく感じられた。

再生機器の影響は結構大きく受けるタイプのイヤホンだが、インピーダンスは低くスマートフォン直挿しでも十分に鳴る印象だった。

【総評】
悪くはないが、現状は同じ価格帯だったら、もっと音質の良いイヤホンはありそうだ。

また多少癖のある音なので、ポップスなどを気軽に聞く分には名機と呼ばれたSHE9700のが良い気がした。

私もSHE9700とSHE9850、どちらか一本と言われたらSHE9700の方を使う気がした。

色々と再生してみたが、どうもイヤホンの方向性自体が定まっていない印象で、尚且つ再生機器によって音の印象も変わるので全体としてボヤけた印象のイヤホンだった。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
Perfume/GAME(J-POP) ◎
クレイジーケンバンド/グランツーリズモ(J-POP) 〇
槇原敬之/EXPLORER(J-POP) 〇

iPhone 8(belkin MFi認証 ライトニング 変換 3.5mmにてイヤホンと接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・鬼塚ちひろ/インソムニア(J-POP,女性ボーカル) 〇
・Austin Peralta/Endless Planets (Deluxe Edition)(ジャズ) 〇

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・BT/Ima(テクノ) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △