iHP-35S HD25 のリケーブルは、フルテックの技術を駆使して開発され、 伝送ロスを最小限に抑えるためにα-OCC 素材を採用。
コネクターの主な導体の材質には非磁性ロジウムメッキ純銅導体と特殊銅合金グラウンド導体を採用。
3.5mm ステレオミニプラグにはワンピース構造FT-735SM(R)を、
またヘッドホン側にはSennheiser HD 25-1 シリーズ対応2 Pin modeling コネクターを使用しております。(公式より)
こちらはHD25用のリケーブルだ。結構古いもので、当時は純正品のケーブルも出回っておらず、やむを得ず、こちらでリケーブルした方も多いはずだ。
今回はこちらのケーブルをレビューしてみよう。
まずは私の所持しているHD25に装着。
ケーブルの外観自体は純正とあまり変わらない気がしたが、プラグ部分はかっこよく思えた。
ただ純正はR側が赤色になっていたため左右が識別しやすかったが、こちらのケーブルは両方とも黒なので、パッと見で左右がわかりづらくなってしまった。
HD25は右側片出しコードなので、それを覚えていれば迷わないのだが、何本もヘッドホンを持っていると忘れてしまうこともあるので、視覚的に認識しづらいのは問題に思えた。
肝心の音だが、低域が少しスッキリした印象になり、ボーカルは前へ、高域も目立つようになった。
そのためボーカルが聞き取りやすくなったり、ピアノの音などが綺麗に再現されるようになった。
反面、低域の印象が少し薄くなり量感も多少だが減るイメージなので、ヒップホップやロックなど一部のジャンルにおいては純正のケーブルのが良く思えることもあった。
個人的には音のバリエーションを楽しむという点で好意的にとらえており、ポップスをボーカル重視で聞いたり、アコースティックなジャンルを聞く分にはiHP-35sにリケーブルした方が良く思えた。
ただボーカル重視のヘッドホンは他にも沢山持っているので、HD25らしい広がりのある低域を聞く場合は、やはり純正ケーブルのが好ましい気がした。
ただ好みの問題であり、悪いケーブルではないし、HD25しかヘッドホンを持っていなくて、尚且つもう少しボーカルや、中・高音域重視に変えたいという方には適切な気がした。
【ケーブルレビューに使った音源,アルバム】
●MacBook Air + Fostex HP-A3(SAEC SUS-380 (A-Bタイプ/0.7m)によるUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・The GHOSTWRITERS - Objects In Mirrors(エレクトロニカ) ◎
・The Black Pacific/Here Comes Our Wave(パンク) ◎
・StrateJacket/Bad Start(ポップ・パンク) ○
・South of Here/Nathaniel Rateliff & The Night Sweats(ロック) ◯
・Alpha Wolf/Half Living Things(メタルコア) ◎
・156/Silence/People Watching(メタルコア) ◎
・ブラックベアー/in loving memory(ポップ・パンク) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △