【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【装着感】側圧強め
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】29800円
★良い点★
・キラキラと伸びるが刺さらない高音
・スピード感のある楽曲も得意とする。
★悪い点★
・低音の量感が少ないと感じる方もいそうだ。
高級オーディオブランドの中でも、どちらかと言えばファッション性重視と思われるハーマンカードンのBluetoothヘッドホン。
2012年発売とかなり前の作品になり、同時期に、ほぼ同じデザインの有線ヘッドホン「CL」とカナル型イヤホンの「AE」「NI」がリリースされている。
こちらのイヤホンは「AKGとの共同開発が可能にした最新の音響技術」を採用しているそうだ。
1、音質以外の評価
なんとSとLのヘッドバンドが存在し、付け替える事でサイズを調整するという代物だ。
この付け替えが割と面倒で、ネット上で説明書を探して、苦労してLからSに付け替えた(笑)。
他の人がどうかはわからないが、私はSサイズのヘッドバンドでジャストフィット。
側圧は少し強めで、実際に外出時に数時間連続で使ったが、3時間以上も使うと耳が痛いと感じた。
ただし個人的には許容範囲内だ。
側圧が強い分、遮音性は割と良いと感じた。
持ち運び用のレザーバッグは高級感がある。
全体的にデザイン性が強く、シンプルなデザインだが街では目立つだろう。
個人的には非常に好みのデザインだ。
都心の電車内などの混雑した場所で多少の音切れはあったが、十分に実用的なレべルと感じた。
2、音質評価
高域はかなり綺麗に出ている上に刺さらない絶妙なバランスだ。金物の音もかなり良く再現されている。
中域も綺麗に聞こえ、ボーカルものを聞くのにも適していると感じた。男女どちらのボーカルも得意としている。
低域はタイトで最低限の量感だ。重低音重視の方は不満があるかもしれないが、個人的には不足しているとは感じなかった。
総合すると中・高域寄りの音だが、量感が少ないだけで低域にも存在感があり、様々なジャンルに対応できるチューニングだと感じた。
スピード感のあるサウンドも得意で、ポップスやロックには特に向いていると感じた。
ハードロックも低音の量感に目を瞑れば躍動感のあるサウンドを楽しめると思った。
また2012年当時にapt-xを採用しているのも長所だし、当時のBluetoothヘッドホンとしてはかなり音が良かったのではないだろうか?
【総評】
デザイン性、音質、今でも十分に戦えると感じるヘッドホンだ。
フラット寄り、中・高音寄りのヘッドホンが好みの方にも有力な選択肢となるだろう。
これから中古で買っても後悔しないだけの魅力のある1本だった。
【点数】 ★★★★★★★★ 8/10
【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Thomas Strønen, Ayumi Tanaka, Marthe Lea/Bayou
・Coffintexts/QUESTIONABLE GOODS(2022年,一人で作っている音楽家) 〇+
・moon drop/この掌がまだ君を覚えている(2022年1st,三重県4人組バンド,ギターロック寄り)
●Huawei P30 lite(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ヴァージュ/遺言-2017~2021-(2021年ベスト) 〇+
・魚丁糸/魚丁糸不同名專輯 (魚版)(2022年,台湾で人気だったインディーロックバンド蘇打緑(ソーダグリーン)の改名後の新録+過去曲のアルバム)
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △