【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA + 1DD
【発売当時の値段】9280円ぐらい
★良い点★
・繊細で伸びやかな高域
・高級感のあるイヤホンケース
★悪い点★
・人によっては刺さると感じる人もいるかもしれない
・ケースが重い
・ステムが太くサードパーティー製のイヤーピースの使用は難しい
こちらはクラウドファンディングにて発売されたNOKIAの完全ワイヤレスイヤホンだ。
フィンランドの通信メーカーで、日本でもワイヤレスイヤホンやヘッドホンをリリースしており、こちらは完全ワイヤレスイヤホン第3弾となる製品だ。
ちなみに前作にあたるP3802Aにはノイズキャンセリング機能が付いていたが、今作では「リアルな音の再現」にこだわって、敢えてノイズキャンセリング機能を外したとのことだ。
1、音質以外の評価
ステンレス鋼のケースは高級感があり、所有欲が満たされる。ただずっしりと重いため、軽いイヤホンを求めている人には違うかもしれない。
また、ステムが異常なほどに大きく、他社製のイヤーピースはほぼ使えないと思われる。
純正イヤーピースは可もなく不可もなくだが、イヤホン自体のフィット感は良い。
2、音質評価
高域はBAドライバーらしく伸びやかでキラキラとした印象。
完全ワイヤレスで、この音の表現には驚いた。女性ボーカルの声も目の前で歌われているような臨場感があるが、人によっては刺さると感じるかもしれない。
中音域も明瞭。ボーカル重視で聞きたい方には向いていると思う。またクラシックの弦楽器の音なども丁寧な表現で心地よい。
低域は全体の中では目立たない部分だが、沈み込みは深く、ロックやメタルなどのジャンルでも必要十分な量が出ていると感じた。
美音系の音で、アコースティック、クラシック、ジャズ、女性ボーカル物に特に向いているが、特別に不得手なジャンルがあるとは感じなかった
敢えて言えば丁寧に描きすぎる部分があるため、音源によってはアタック感やスピード感に欠けると感じることもあるかもしれない。
またTWSらしからぬ音場の広さも併せ持ち、かなり高音質なイヤホンだと感じた。
【総評】
通信メーカーの老舗とは言え、日本では知名度のない会社。そこから、こんなに優れたイヤホンが出てくるとは驚いた。
特に女性ボーカルのポップスでは鳥肌が立つような興奮があり、完全ワイヤレスでも、このような臨場感が得られるのかと素直に驚いた。おすすめ。
【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3a(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Dave Angel/Classics(UK テクノ編集盤 ) ○
・Kee Avil/Crease(ポップス,女性ボーカル) ◎
・アイナ・ジ・エンド/THE ZOMBIE(J-POP,女性ボーカル) ◎
・Flume/Palaces(エレクトロニカ) ○
・Watain/The Agony & Ecstasy of Watain(ブラックメタル) ○
●Fiio M9(apt-x接続)
・花譜/魔法α(ALAC)(Vtuber,女性ボーカル) ◎
・Claris/BIRTHDAY(ALAC)(アニソン,女性ボーカル) ◎
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △