私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

PHILIPS 「SHE9700BT」有線の名機の音をワイヤレスで再現!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】4000円ぐらい

★良い点★
・安価だが解像度が高く楽しい音

★悪い点★
・付属のイヤーピースの装着感が悪い

こちらはPHILIPSの名機と呼ばれたSHE9700系統のシリーズの音をネック型ワイヤレスイヤホンで再現したものだ。

コストパフォーマンスをよくするために敢えて完全独立型ではなくネック型で開発されたようだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
元々は10年以上前の発売された安いイヤホンをベースにしているのでデザインに高級感はなかった。ただ黒色で統一感があるので、安っぽさも感じさせないのは利点だ。

元々の97シリーズのイヤーピースはS・M・Lの3サイズだったが、今回はMSとMLの2サイズが追加されて、合計5サイズになった。

ただ、これがどのサイズを押し込んでも歩く時の振動やリモコンの重さで耳から外れてしまうのだ。

ツルツル滑るイヤーピースは異物感が少ないのは好ましいが、耳に吸い付くような感覚がなく容易に外れてしまった。

またリモコンの重さもあって、とにかくフィットしづらく思えた。

AEX07を使うことで、ある程度フィット感はよくなったが、5サイズもイヤーピースがあって、そのどれもがフィットしないのはイヤーピースかケーブルの重さのバランスが劣悪と思われた。せっかく音がいいのに勿体なく感じた。

2、音質評価
高域は明瞭。余韻はあまり感じられないが、女性ボーカルは特に綺麗に聞こえたし、安価なイヤホンとしてはかなり明瞭に思えた。

中域も明瞭。特にボーカル表現に優れていると感じた。

低域も適度に量感があり、ダンスミュージックなども良く聞こえた。

ドンシャリサウンドではあるが極端な帯域の誇張は感じられず、バランスの取れたチューニングに感じられた。

私は97シリーズのオリジナルを全て聞いたことがあるわけではないが、以前に聞いた97シリーズの音と遜色ない音がBluetoothにも関わらず出ていると感じた。

細かい部分での解像度や表現は有線イヤホンには適わないなと思えるものの、聞いていて楽しい音であり、97シリーズの音が好みだったユーザーには気に入ってもらえるのではないかと感じた。

低価格帯のイヤホンでは表現できないような部分を上手い感じで誤魔化して、飽きずに楽しい音に仕上げてきているなと感じた。

全体的に硬めの音なのでウォーム傾向の音が好きな方には合わないかもしれないが、中・高音域重視のタイトな音を求めている方には良いのではないかと思った。

【総評】
色々と書いたがネック型ワイヤレスを初めて買う人がいたら先ず最初に薦めたい1本だ。

イヤーピースだけは合わなければサードパーティー製の物に変えた方が良いと感じた。

ボーカルもの、ロック、EDMなどを日常的に聞く方にもおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(SBC接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Barry Can't Swim/When Will We Land?(EDM) ◯
・Sofia Kourtesis/Madres(EDM) ◯

iPhone 8(AAC接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・ILLENIUM/ILLENIUM(EDM) 〇
・テークエム/Communication(ヒップホップ) 〇
・SiM/PLAYDEAD(ロック) 〇+
・NiziU/Press Play - Single(J-POP,女性ボーカル) 〇

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △