私はイヤホンハンター

オーディオで破産!生活保護まで、あと一歩!!

NuForce「Be Free 8」低域重視のバランス型チューニング!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】17000円ぐらい

★良い点★
・低音の量感があるオールマイティーなチューニング
・ロックなどに向いたスピード感のあるタイトな低音

★悪い点★
・現在のイヤホンと比べると音が途切れやすい
・軽い印象の沈み込まない低音

こちらはアメリカのオーディオメーカーNuForceの完全ワイヤレスイヤホンだ。

2017年発売のイヤホンなので今となっては結構古いものになるが、今回はこちらをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
標準のイヤーピース3ペアと、このBe Free 8のために開発された薄型のSpinfitがSとMの2サイズ付属する。

標準のイヤーピースはよくあるタイプのものでバランス型の音だ。印象としては中低域重視に感じた。

薄型のSpinfitは中高音域重視に聞こえた。

個人的にはリズム隊を含めて音楽全体を聴きたいなら標準のイヤーピース。

ボーカルものをメインに聴きたいなら薄型と感じた。

どちらにも良さがあり甲乙付け難い。

L側のイヤホンとペアリングした後に手動でR側の電源を入れてペアリングする形式は、今となっては珍しく最初はペアリングに戸惑った。

ハウジングの形状はIEMライクだがステムが長めで、想像していた程は耳にピッタリとハマる感じではなかった。

装着感は普通だ。

ケースの蓋が邪魔で少しイヤホンが取り出しづらいと感じた。

また2023年現在のイヤホンに比べるとホワイトノイズが結構大きめに感じた。

apt-x接続の場合だとDAPを触ったり手で覆うだけでも音が途切れたりするので、昨今のTWSに慣れている方は接続が悪いと感じるだろう。

2、音質評価
高域は出ているが全体の中では印象が薄い。ドカッとした音でキラキラ系ではない。

中音域は明瞭で、低域の量感があるにも関わらずマスクされる印象はなかった。

ただボーカルが前に出る印象もなくリズム隊と同じ位置で定位するのでボーカルだけを特別に聴きたい人は別の選択肢があるだろう。

低域はこのイヤホンの特徴的な部分で適度な量感とタイトさを併せ持っていた。

沈み込みは浅めで、どうしても有線との差を感じる部分ではあった。

量感のある低域とスピード感のおかげでロックには向いているし、ジャズなんかも楽しく聞けた。

当時のTWSはそもそも低域自体が上手く表現できていないものが多かったので、評価が高いのも納得できる1本だ。

ただ様々なTWSが出そろった今、敢えて買うものではないと感じた。

それでもバランス型のチューニングは好ましく感じるし、低域重視の方は選択肢に入れても良いイヤホンかもしれない。

また薄型のSpinfitは耳穴に挿入している感覚が薄く、長時間付けていても疲れなさそうに感じた。

【総評】
バランスの良いチューニングで評価されたのも納得の1本。

シンプルなデザインもかっこよく見えた。

【点数】 ★★★★★★★ 7/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
THE ORAL CIGARETTES/SUCK MY WORLD(ロック) ○
・THE冠/BEST OF THE冠「骨」(メタル) ○
・Blueburn/Blueburn(ロック) ○
・Blueburn.Diane(ロック) ○
ROTTENGRAFFTY/HELLO(ロック) ○
・最終定理論者/ORATORIO(J-POP,女性ボーカル) ○

●Fiio M9(apt-x接続)
Awesome City Club/Grower(J-POP,女性ボーカル) ○
Sonny Rollins/Saxophone Colossus(ジャズ) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Bang & Olufsen「Earset 3i」リッチな音を鳴らすド迫力インナーイヤー!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】広い
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】18000円

★良い点★
・インナーイヤー型にしては量感のある低域と遮音性の高さ
・音場の広さ

★悪い点★
・イヤーハンガーの装着の煩わしさ

こちらはBang & Olufsenのロングセラーイヤホン「EARPHONES」を元に開発され、更に3ボタンのマイクコントローラーを搭載したイヤホンだ。

デンマークのインダストリアルデザイナーであるAnders Hermansen氏が手がけたという奇抜なデザインが特徴的だ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
イヤーハンガーのおかげで装着感はよかった。

ただし元々のハウジング自体がやや大きめに感じるので、人によっては耳穴に上手く入れるのが難しい可能性があると感じた。

またイヤーハンガーは高級感・デザイン性を兼ね備えており良いのだが、せっかくのインナーイヤーイヤホンのメリットである手軽さは損なわれていると感じた。

ただ18000円と高価格帯のイヤホンなので、そもそも「手軽に」聞く事を目的としていないのかもしれない。

また今回は中古で購入したら元から純正のイヤーパッドが装着されていたので、装着された状態でレビューした。

2、音質評価
高域は明瞭だが他の帯域に比べて極端ではない。刺さるような印象はなかった。女性ボーカルの伸びは特に良かった。

中音域はボーカルは明瞭で量感があると感じた。

低域はインナーイヤーには珍しく量感がありスピーカーに近い感覚を受けた。低域の量感がある事によって遮音性も高く外でも音楽に没頭できた。

ドンシャリではあるものの、どこかの帯域が極端に主張するという事がなくバランスの良いチューニングだと感じた。

またインナーイヤーの特徴である抜けの良さも兼ね備えており音源によっては大迫力で聴かせてくれた。

ポップスや女性ボーカルものとは特に相性が良いのだが、低域の量感もありロックやスラッシュメタルなどのエクストリームな音楽も楽しく聴かせてくれた。

また鳴らしやすくiPhone 8に純正の変換アダプタを噛ませただけでも十分な音を鳴らしてくれた。

【総評】
値段相応に音が良いインナーイヤーイヤホン。10年ほど前のイヤホンなので、現在主流の中・高音域重視のイヤホンとは違った面白さがあった。

これ1本で様々なジャンルをオールマイティーに対応できるのでインナーイヤー好きには機会あれば是非試してほしい1本だ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・きゃない/星を越えて(J-POP) ○
・LMYK/DESSERTS(J-POP,女性ボーカル) ◎
ラナ・デル・レイ/Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd(ポップス,女性ボーカル) ◎
・さめざめ.ガールズ in the 躁鬱(ロック,女性ボーカル) ◎

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
大貫妙子/Sunshower [Bonus Tracks](J-POP,女性ボーカル) ◎
・Voivod/Synchro Anarchy(スラッシュメタル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

SHURE「SE310」遮音性抜群のバランス取れた名機!!

【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】良い
【取り回し】普通
【ドライバー】1BA
【発売当時の値段】30000円ぐらい

★良い点★
・イヤーピースで変えられる音楽の方向性
・BAらしい鮮明な高音
・グルーヴ感のあるウォームな低域

★悪い点★
・特になし

こちらは2007年に発売されたShureカナル型イヤホンだ。

1BA構成で過去の名機E4cの後継とも考えられるものだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしよう。

1、音質以外の評価
イヤホン本体と延長ケーブル、キャリングケースがが付属していた。

本体だけだとワイシャツの胸ポケットにDAPを入れるとちょうどよい長さではないかと思われる。

ズボンのポケットなどから伸ばす場合には延長ケーブル必須だろう。

リケーブルは不可。当時は根本が断線しても、延長ケーブルだけ買い換えれば長く使えるという発想だったと思われる。

何よりもケーブルを変えることで音を変化させるという文化のなかった時代の商品だ。

イヤーピースはShure定番のソフト・フレックスとソフト・フォーム(弾丸型)、トリプルフランジが付属するが、私は中古で買ったのでトリプルフランジは欠品していた。

ソフト・フレックスだと中高域寄り、ソフト・フォームだと中低域寄りという印象でかなり音が変わったので色々と試してみてほしい。

2、音質評価
高域はBA型らしく鮮明だが刺さる印象はない。女性ボーカルは特に伸びる印象だ。

中音域は太く明瞭。ボーカルがしっかりと聞こえた。

低域も1BAのイヤホンとしてはかなり量感があった。ウォームで聴き疲れしない音だ。

過去の名機E4cは低域の量感が少なく、高い解像度ではあったもののソースは選ぶ印象だったが、SE310は低域の量感があるので、よりオールマイティーに対応できる印象を受けた。

イヤーピースによってかなり音の印象が変わり、弾丸型のソフト・フォームだとグルーヴ感のある低域が印象的だが、ソフト・フレックスだとボーカルの鮮明さに耳がいくようになった。

どちらを使うか悩ましい。

また遮音性は弾丸型のソフト・フォームが圧倒的だ。

ノズルの形状や長さの兼ね合いもあってSE310は非常に遮音性が高く、現行のSE215などのシリーズ以上の遮音性と個人的には感じた。

ソフト・フレックスでも十分な遮音性はあるがソフト・フォームに比べると劣ると感じた。

【総評】
イヤーピース変更でかなり音が変わるので色々と試行錯誤してみたくなるイヤホンだ。

解像度で言えば昨今のイヤホンには劣るが、音楽を楽しく再生するチューニングで今聴いても十分に完成度の高い1本だと感じた。

得意ジャンルは特にないが、ソフト・フォームならロックやR&Bなどの低音主体のものが聴きたくなるし、ソフト・フレックスならボーカルもの、特に女性ボーカルが得意だと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・OCTPATH/Showcase(J-POP) ○
・あるくとーーふ/UPSIDE DOWNTOWN - EP(J-POP,女性ボーカル) ○
・秦 基博/Paint Like a Child(J-POP) ◎
・Fake Names/Expendables(パンク) ○

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
・V.A./攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T. +(アニソン,サントラ) ○
・V.A./コンプリートサウンドトラック 涼宮ハルヒの完奏 [Disc 2](アニソン,サントラ) ○
春奈るな/Candy Lips(J-POP,女性ボーカル) ◎
・kojikoji/Mining(J-POP,女性ボーカル) ◎
・kojikoji/kojikoji 1st solo show in LIQUIDROOM(J-POP,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

FPS「HeadSpeaker F01」低音でまくりのヘッドスピーカー!!

【高音】★★
【中音】★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】悪い
【分離感】悪い
【音場】普通
【装着感】普通
【発売当時の値段】30000円

★良い点★
・ライブ感のある音
・低音の沈み込み・パワフルさ

★悪い点★
・音がこもって聞こえる
・ボーカルが遠い
・解像度が低い

こちらはFPSというメーカーから発売された平面スピーカーだ。

平面スピーカーとはなんだろう?と思っている方も多い方も多いと思うが、公式によると…

「●“Hi-Fiステレオを耳元に”をコンセプトに新開発したヘッドフォン専用平面ユニットを使用。さらに、平面スピーカーの良さを最大限に引き出すために専用チューニングを施したアンプ+DSP(デジタル信号処理装置)を内蔵し、豊かな低域と明瞭な高域がバランスよく再生されます。」

…とのことだ。

つまりヘッドホンではなく耳元にスピーカーがある=原音再生に近いと私は汲み取った。

今回はこちらのヘッドホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
側圧はやや強めだがイヤーパッドは適度な硬さで不快感はなく長時間の装着にも耐えると感じた。

外観は値段を考えると少し安っぽいが好みの問題である気もした。

シンプルなデザインは服装を選ばなくて好感が持てた。

キャリングポーチも付属するが、やはりこれも高級感のあるものではなかった。

2、音質評価
高域はハッキリ言って駄目だ。高域を重視する方はこのヘッドホンを聴く必要はないだろう。

中音域も微妙な印象で、ボーカルは後ろに引っ込んでいるような印象だ。

低域はこのヘッドホンの唯一の利点でかなりの沈み込みがあり、音源に臨場感をもたらした。

恐らくは「ライブ感」を意識したチューニングなのだろうが音数の多い音源は全体的に曇って聞こえた。

また分離が悪いので昨今の打ち込み系のポップスやバンドサウンド、邦楽全般にあまり向いていない気がした。

ポップスでも音数が少ないものや、グルーヴ感があってEDM調のものは楽しく聴けた。

邦楽より洋楽のポップスのが相性が良いと感じた。

またあまり良いことを書かなかったが、このヘッドホンはジャズやクラシックなどのボーカルのない音源ではかなり臨場感のある表現をしてくれた。

オーケストラなんかも沈み込みがあるおかげでコンサートホールにいるような感覚もあり音楽に没頭してしまう瞬間があった。

また低域がドカドカ聞こえてくる感じは確かにスピーカーのそれに近くて、なんとなく開発者が表現したいものは見えてきた気がした。

【総評】
かなり音源を選ぶが、私はジャズやクラシックを臨場感メインで聴きたい方には悪くない気がした。

フラットとは言い難い音だが、その音作りに引き込まれる瞬間があったのは確かだ。

ただ利点を加味しても定価では高いと感じたので、1万円以下だったら物好きの人は買っても良いかもしれない…というレベルだ。

【ヘッドホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Foxes/The Kick(ポップス,女性ボーカル) ◎
・Ron Trent/What do the stars say to you(ジャズ) ◎
・エベーヌ四重奏団 & アントワーヌ・タムスティ/Mozart: String Quintets, K. 515 & 516(クラシック) ◎

●Fiio M9(apt-x接続)
THE ORAL CIGARETTES/FIXION(ロック) ○
さユり/酸欠少女(ロック,女性ボーカル) △
・Art Blakey & The Jazz Messengers/Moanin’(ジャズ) ○

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

Bowers & Wilkins「C5 S2」全帯域主張しまくりのド迫力!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】悪い
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】18000円ぐらい

★良い点★
・大爆音の低音と高い解像度

★悪い点★
・好みの分かれそうな過剰なチューニング
・人を選ぶループの装着感

こちらはB&Wのイヤホンだ。元々あった「C2」の2ndモデルで、私はオリジナルを聴いたことがないので聴き比べができないが解像度や低音がパワーアップしているらしい。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
このイヤホンを語る上でどうしても外せないのが「セキュア・ループ」だ。

今で言うイヤーウィングのような存在で、ループを耳の裏の窪みに入れることでフィット感を向上させるというものだ。

確かに窪みに入れるとイヤホンが耳から外れづらくなるのだが、このループが邪魔してハウジングが耳の奥に入らず音質を悪くしている気がする。

また装着感がシビアで、ベストな場所を見つけて上手く入れるのが困難だ。

このイヤホンは装着をしっかりするとスピーカーみたいな大爆音の低音が楽しめるので、反対に低音が出ていないと感じたら、もっとしっかりとスウィートスポットを探した方が良いだろう。

イヤーピースは可もなく不可もなくだが交換の必要性も感じなかったため、そのまま使った。

2、音質評価
高域はかなり強めに主張している。それ以上に主張している低域があるので高域の存在感は薄いが、かなり鮮明に出ていると感じた。

中音域も明瞭。低域の量感が多いのにボーカルがしっかりと聞こえるのには驚いた。

低域はスピーカーの前にいるかのごとく、凄まじい沈み込みとパンチを持って耳に浴びせかけられた。

全体的にド迫力の音圧重視の音なのだが、不思議とバランスが良く聞こえる。

また低音の質が異常に高いのでボワついているような印象は受けない。

それでもスッキリした音とは言いづらいので中・高音域重視のイヤホンを探している方には違うと感じた。

抜けも良く、鳴り方はスピーカーに近いものがあると感じた。

低音重視のイヤホンだが女性ボーカルの伸びは素晴らしくボーカル物にも対応してくれた。

個人的にはロックやメタルをど迫力で聴くのに向いていると感じた。スネアの音も強烈で抜けが良いので是非着目してみてほしい。

iPhone8だけでも十分に鳴らせたが機材の期待にも応えてくれるのでポテンシャルも高く感じた。

【総評】
良くも悪くもB&Oにしか作れない音作りという印象だ。B&Oのヘッドホンのチューニングが好きな方は抵抗なく聴けるのではないかと思った。

装着感の部分だけが惜しいが、音は本当に良くて何よりリスニングライクで楽しめるチューニングだ。

【点数】 ★★★★★★★★ 8/10

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8(Apple Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Circa Survive/Two Dreams(ロック) ○
・Rachel Willis-Sørensen, ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 & アンドリス・ネルソンス/Strauss: Four Last Songs(クラシック,女性ボーカル) ○
東京スカパラダイスオーケストラ/JUNK or GEM(スカ) ○
・Hakubi/Eye(ロック) ○
・Maneskin/RUSH!(ロック) ○
・CVLTE/praystation 2(ロック) ○
・CVLTE/CHAPTER I: MEMENTO MOLLY - EP(ロック) ○

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
In Flames/I, The Mask [Bonus Track](デスメタル) ◎
・LiSA/Launcher(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
s ※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

ALPEX「Hi-Unit001-pnk(有線ピヤホン3)」スピード感あふれるライブサウンド!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD(ベリリウムコーティング振動板)
【発売当時の値段】39600円

★良い点★
・高い分解性能とスピード感あるサウンド
・ライブ感のある音質

★悪い点★
・特になし

こちらはミュージシャンのピエール中野クラウドファンディングで支援を募り開発したイヤホンだ。

氏がプロデュースする有線イヤホンの第三弾という事で「有線ピヤホン3」とも呼ばれている。

またハウジングはDARUMA AUDIO製となっており、ダルマオーディオの主ブランドの「Vento Conductor」のロゴが配置されている。

またこちらのクラウドファンディング版には「龍柱」と呼ばれる4.4mm端子のバランスケーブルがリケーブル用に付属するので合わせてレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
パッケージは簡素なものだがハウジングやケーブルには高級感があり所有欲を満たしてくれた。

またデザイン的にもどのような服装にも合わせやすいものだと感じた。

装着感も良好。イヤーピースはシリコンと低反発ウレタンの2種類が付属した。

シリコンは柔らかくフィット感は微妙に感じた。

また私は普段Mサイズを使う事が多いが、シリコンに関してはLサイズでちょうどよかったので、フィット感が悪いと感じている方はイヤーピースのサイズ変更をおすすめしたい。

ただ上記のような事もあって低反発ウレタンイヤーピースのが装着感はよく感じた。

またウレタンを使用しても高域の減衰は少なく低域は少し増加するが個人的には好みのサウンドだった。

2、音質評価
高域は明瞭だが刺さる印象はない。立ち上がりが早くスピード感がある。

中音域も明瞭で楽器の音が気持ちいい。ボーカルはリズム隊と一緒か、やや前に定位するような印象だ。

低域はタイトかつ上質。比較的量感はあるが、ボヤけるような印象はなかった。

非常に良質な低域だからこそ、しっかりと低域が聞こえるようなイヤーピースやフィット感を選定したいと感じた。

音の区分けとしてはドンシャリになるのだが、明瞭かつ自然な音で、安っぽい音ではない。

ライブ音源やバンドサウンドに非常に合うが、だからと言ってボワつくような印象や、不自然さは感じなかった。

高いイヤホンほどフラットなチューニングのものが増えると思うのだが、3万円以上の価格帯で見事なドンシャリサウンドを作り上げ、値段に見合った高級感のあるチューニングは珍しいと感じた。

ロックを聴くならこのイヤホンとおすすめしたいぐらいだ。

またスピード感のある音なので音数が多い昨今のポップスにも対応ができ、ロックに向いてるとは書いたがテクノやEDM、ハードロックなどの多くのエクストリームミュージックに対応できると感じた。

また現代ジャズなんかも抜けが良く心地よく聴けた。

途中から「龍柱」にケーブルを変更して聞いてみたのが、ただでさえ高かった分解性能が更に高まり、音の洪水を受けているかのような感覚になった。

当然と言えば当然だが4.4mm環境のある方はリケーブルして使った方が好ましいと感じた。

【総評】
非常に完成度の高いイヤホンで昨今のポップスやフェス系の音楽を好む方におすすめしたい1本だ。

スピード感のある音だが全体のバランスが良く、ドンシャリだが極端さや破綻した部分を感じない、非常に完成の高いチューニングだと感じた。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

iPhone 8 + ベンチャークラフト SounDroid Vantam(V7LJ2A 7Nclass Lightning-USB横出しデジタルショートケーブルを使ったUSB接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・RED ORCA/WILD TOKYO(ロック) ○
・Bill Laurance & マイケル・リーグ/Where You Wish You Were(ジャズ) ○
・Ailiph Doepa/OXYGEN(メタル) ○
Pile/All Fiction(ロック) ○

OPPO Reno3 A + Fiio Q5s(LDAC接続) + AM3D(4.4mm) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・Surgeon/Crash Recoil(テクノ) ◎

SONY NW-ZX300(4.4mm 直挿し)
Trivium/In Waves(ヘヴィメタル) ◎
・Survive Said The Prophet/s p a c e [ s ](ロック,ヘヴィメタル) ○
Fear, and Loathing in Las Vegas/Cocoon for the Golden Future(ロック) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △

ダルマオーディオ「楓」ウッドハウジングながら抜けが良い高音域寄りイヤホン!!

【高音】★★★★★
【中音】★★★★★
【低音】★★★★
【傾向】フラット
【解像度】良い
【分離感】良い
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】3300円

★良い点★
・抜けが良い。女性ボーカルの表現が特に良い
・1DDとは思えない高い解像度と分離感

★悪い点★
・ケーブルのタッチノイズが多少強め

こちらはダルマオーディオが限定販売した試作品のイヤホンだ。

公式のツイッターによると「高音寄りの音質ですが、シャリ感や刺さりを抑えつつ、低音は普通に出て、繊細な音でPOPSやアニソンを楽しましょう。」とのことだ。

3種類あったが「黒檀」と「花梨」は購入していない。

ただ聞き比べした方によると「花梨」がベーシックとして、「黒檀」が低音寄り、「楓」が高音寄りのようだ。

今回はこちらのイヤホンをレビューしてみよう。

1、音質以外の評価
試作品ということでパッケージは簡易的なものだ。ただコードリールがダルマオーディオのロゴ入りでかっこよかった。

イヤーピースは悪くはないがフィット感はいまいちなので可能であればサードパーティー製のものに変更したいところだ。

またゴムゴムしたケーブルでタッチノイズが強めに感じた。クリップまでは必要ないと感じたが、気になる人は要注意だ。

ただ試作品のイヤホンということなので細かい部分には目を瞑りたいと思った。

2、音質評価
高域は突き抜けるかのような抜けの良さで女性ボーカルの表現は特に良かった。

一般的にウッドハウジングのイヤホンはウォームな印象があったので、この高域の強さには驚いた。

また高域は伸びるものの刺さる印象はなかった。

中音域は明瞭。ボーカルが特に前に出る印象だ。

低域は他の帯域に比べると印象薄めだが、イヤーピースをしっかりとフィットさせれば必要十分に出ていると感じた。

タイトでスピード感のある低域だ。

全体的に抜けがよくスピード感のあるサウンドだが、バラードなどのミドルテンポも良く感じた。

また分離も非常に良く、1DDの3.5mmアンバランス接続なのに、バランス接続で聞いているかのような分離を感じた。

総合的に3000円のイヤホンと考えるとすごいポテンシャルを感じた。

ポタアンやDAPなどの機材の期待には応えるが、鳴らしやすくスマートフォンに直挿しでも十分に楽しめた。

デジタルな音よりは生楽器のが得意な印象だ。アニソン、ポップス、ロック、女性ボーカルが特に得意に感じたが、割とオールマイティーに聴けるイヤホンだと感じた。

【総評】
ケーブルやパッケージにコストをかけなければ3300円でこんなすごい音が出せるんだと驚いた。

「黒檀」と「楓」は公式通販では既に売り切れているが「花梨」は販売中だ。

ハウジングが違うだけで同じドライバーのようなので興味がある方は「花梨」の購入がおすすめだ。

【点数】 ★★★★★★★★★ 9/10
【名機認定!!!】

【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】

OPPO Reno3 A(直挿し) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・竹内アンナ/at FIVE(J-POP,女性ボーカル) ◎
・ユリイ・カノン/Kardia(ボカロ) ○
・豆柴の大群/MAMEQUEST(アイドル,女性ボーカル) ◎

●Cayin N5iiS(3.5mm 直刺し)
さユり/酸欠少女(J-POP,女性ボーカル) ○
・LiSA/LANDER(アニソン,女性ボーカル) ○
YUI/CAN'T BUY MY LOVE(J-POP,女性ボーカル) ○

●Fiio M9(3.5mm直挿し)
・V.A./逆境☆不惑☆フラクション / レッツゴー・マイ・ハウス!!!(アニソン,女性ボーカル) ◎

※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △