【高音】★★★★
【中音】★★★★
【低音】★★★★★
【傾向】ドンシャリ
【解像度】普通
【分離感】普通
【音場】普通
【フィット感】普通
【取り回し】普通
【ドライバー】1DD
【発売当時の値段】17000円ぐらい
★良い点★
・低音の量感があるオールマイティーなチューニング
・ロックなどに向いたスピード感のあるタイトな低音
★悪い点★
・現在のイヤホンと比べると音が途切れやすい
・軽い印象の沈み込まない低音
こちらはアメリカのオーディオメーカーNuForceの完全ワイヤレスイヤホンだ。
2017年発売のイヤホンなので今となっては結構古いものになるが、今回はこちらをレビューしてみよう。
1、音質以外の評価
標準のイヤーピース3ペアと、このBe Free 8のために開発された薄型のSpinfitがSとMの2サイズ付属する。
標準のイヤーピースはよくあるタイプのものでバランス型の音だ。印象としては中低域重視に感じた。
薄型のSpinfitは中高音域重視に聞こえた。
個人的にはリズム隊を含めて音楽全体を聴きたいなら標準のイヤーピース。
ボーカルものをメインに聴きたいなら薄型と感じた。
どちらにも良さがあり甲乙付け難い。
L側のイヤホンとペアリングした後に手動でR側の電源を入れてペアリングする形式は、今となっては珍しく最初はペアリングに戸惑った。
ハウジングの形状はIEMライクだがステムが長めで、想像していた程は耳にピッタリとハマる感じではなかった。
装着感は普通だ。
ケースの蓋が邪魔で少しイヤホンが取り出しづらいと感じた。
また2023年現在のイヤホンに比べるとホワイトノイズが結構大きめに感じた。
apt-x接続の場合だとDAPを触ったり手で覆うだけでも音が途切れたりするので、昨今のTWSに慣れている方は接続が悪いと感じるだろう。
2、音質評価
高域は出ているが全体の中では印象が薄い。ドカッとした音でキラキラ系ではない。
中音域は明瞭で、低域の量感があるにも関わらずマスクされる印象はなかった。
ただボーカルが前に出る印象もなくリズム隊と同じ位置で定位するのでボーカルだけを特別に聴きたい人は別の選択肢があるだろう。
低域はこのイヤホンの特徴的な部分で適度な量感とタイトさを併せ持っていた。
沈み込みは浅めで、どうしても有線との差を感じる部分ではあった。
量感のある低域とスピード感のおかげでロックには向いているし、ジャズなんかも楽しく聞けた。
当時のTWSはそもそも低域自体が上手く表現できていないものが多かったので、評価が高いのも納得できる1本だ。
ただ様々なTWSが出そろった今、敢えて買うものではないと感じた。
それでもバランス型のチューニングは好ましく感じるし、低域重視の方は選択肢に入れても良いイヤホンかもしれない。
また薄型のSpinfitは耳穴に挿入している感覚が薄く、長時間付けていても疲れなさそうに感じた。
【総評】
バランスの良いチューニングで評価されたのも納得の1本。
シンプルなデザインもかっこよく見えた。
【点数】 ★★★★★★★ 7/10
【イヤホンレビューに使ったDAP,音源,アルバム】
●OPPO Reno3 A(apt-x接続) + Amazon Music HDによるサブスク音源
・THE ORAL CIGARETTES/SUCK MY WORLD(ロック) ○
・THE冠/BEST OF THE冠「骨」(メタル) ○
・Blueburn/Blueburn(ロック) ○
・Blueburn.Diane(ロック) ○
・ROTTENGRAFFTY/HELLO(ロック) ○
・最終定理論者/ORATORIO(J-POP,女性ボーカル) ○
●Fiio M9(apt-x接続)
・Awesome City Club/Grower(J-POP,女性ボーカル) ○
・Sonny Rollins/Saxophone Colossus(ジャズ) ○
※私はアルバム全曲を通して聴く事を好み、1曲単位では聞かないです。
※かなり相性が良い→◎ 相性が良い→〇 あまり良くない △